応援コメント

ハートビートをさらって。/瀬名那奈世 への簡単な感想」への応援コメント

  • 作品を読んでいただきありがとうございます!
    感想いただけて嬉しいです。


    企画に参加させていただいて、フィンディルさんもおっしゃる通り、自分の基本ベースは北向きなんだな〜と思いました。感覚的に書いていてもある程度のストーリーラインは必ず想定しているので納得です。「こういうの、排除していっても小説って成り立つんだ!」という驚きもあり、今回の経験を通してとても視野が広がりました。


    まひろと美涼の淡い関わりにも気づいていただけて嬉しかったです。確かに私、メリハリをつけてはっきり書き切るのを避ける癖があるなあと気づきました。一応の事実は想定しつつ、あえてギリギリぼやかして踏み込み切らない方がしっくりくる……。


    自作内の登場人物も現実に存在する他者と同じに見えるというか、「この人、口ではこんなこと言ってるけど本心わかんないな〜」みたいな気持ちになる時も結構あるんです(長編とかだと、書いていくうちに後からわかったりします)。


    「登場人物も他者であり未知である。ゆえに断定はしきれない」みたいな、この距離感が西的な『手グセ』の正体かもなあ、と、自分の胸の内を探って思いました。ほめていただけて嬉しい!大事にします。


    『良くない手グセ』の方も、そういうことだったのかー!と大いに納得。言われてみれば、確かにその辺に自分でも引っかかりを感じたんです。かと言ってどうすればいいかもわからず、そもそも直すべきかどうかもわからず……だったのですが、私の作風的には別の表現でどうにかした方が絶対にいいですね(実は「予想通り」の前をもうちょっと書き込もうかとも思ったんです。でも例の『書き切らない方がしっくりくる』が発動してやりませんでした笑)。


    もしくは読者にめっちゃ親切な主人公を意識して書いてみるのも、新しい挑戦になって面白いかも、なんて……それはそれでワクワクしますー!


    長々とコメント書いてしまってすみません。「そうそう、そうなんです!」って言いたくなる箇所が多すぎて! この企画では『簡単な感想』とのことですが、かなり丁寧に書いていただけて嬉しかったです。


    素敵な感想をありがとうございました!

    作者からの返信

    こちらこそありがとうございます!

    仰るとおり、瀬名さんは基本のベースは北向きで、そこに西向きの表現を乗せているタイプの作者だと思います。一作しか読んでいませんけどね。
    なので確かにバチバチに真北のなかに入ると浮いてしまうんですけど、瀬名さんが伸び伸びと創作してきちんと評価される場はちゃんとあると思います。北北西ってそういう創作だと思います。
    なので安心して、ご自身の創作を突き詰めていいんじゃないかなと思います。場所選びは大事でしょうけど、選べるだけの場はあると思います。

    「登場人物も他者であり未知である。ゆえに断定はしきれない」という感覚は、特に大事にしていただきたいな~と思います。
    多分瀬名さんは「もっと社会に迎合していこう」という方向の研鑽は気が進まないと思いますが、「もっと自分の創作・感覚を磨いていこう」という方向の研鑽は気が進むんじゃないかなと思います。
    そして実際、(メソッドがある程度確立している)「もっと社会に迎合していこう」よりも「もっと自分の創作・感覚を磨いていこう」のほうがずっと難しいので、それだけ挑戦し甲斐もあるんじゃないかと思います。

    フィンディルの感想や他の方からの感想も受けて、「自分の創作は受けいれられるんだ」と自分の創作への安心感を感じていただけたなら嬉しいです。

    「簡単な感想」というのは飽くまでフィンディル比での話です。
    「作品を読んだその日に感想を執筆する」は通常の私の感想執筆からは考えられないくらい簡易的なもので、他の感想執筆工程もかなり簡易的なんですよね。
    これを“ちゃんとした感想”と呼びたくないなという個人的な想いがありまして、「簡単な感想」と銘打っているという次第です。
    良ければ方角企画が終わったあとにでも、「フィンディルの感想」をチェックしてもらえると嬉しいな~と思います。「フィンディルの感想」で検索すれば出ますので。「なるほど確かに方角企画のは“簡単な感想”だ」と思ってくださるんじゃないかなと。