このエピソードを読む
2024年4月27日 10:59 編集済
またまたズバリ鋭い指摘を頂きました。フィンディルさんありがとうございます。 まず、この作品の登場人物は手塚先生の「火の鳥・復活編」に登場するレオナとチヒロをモチーフにしています。一作目がロビタのオマージュだったので、こちらはロビタの元となったレオナとチヒロにしています。 ざっくりと説明しますと、交通事故でいったん死んでしまったレオナは、とある医師の手術で生き返ります。その際、体のあちこち(脳髄を含む)を人工の素材で補ったため、人間などが無機物に見え機械などの無機物が人や自然の風景に見える。例えば主治医の先生(名前は忘れた)は泥人形のように見えるし、溶鉱炉から流れる溶けた鉄は大自然の大河のように見える。だからレオナにはロボットのチヒロが美少女に見えた。そして恋をするわけです。こんな背景なので、どの程度取り入れるのかは悩みどころです。今回は単純に〝そうプログラムされている〟で済ませてしまったので、意外性や独創性を期待した人には残念な事になったかもしれません。私としては大御所の設定をそのままパクるわけにもいかず、更に独創的な設定を短期間で思いつくはずもなく、やっぱりごめんなさいって感じです。 次は方角に関してです。 今までの人生で、私は北向きの作品ばかり親しんでいたような気がします。子供の頃は「ライダーキック!」とか「ゲッタービーム!」みたいなのばかりやってましたから。脳内がそういう方向性で埋め尽くされているのでしょう。そのせいか他の方角の作品に親しむという経験に乏しく、記憶にあるのは学校で習った恐らく西方向であろう古典や漢詩くらいでしょう。 私はそういう人間なので、他の方向には鈍感で北向きではないと感じる程度だと思います。逆に北に向いたものは感覚的にピンとくる部分があります。フィンディルさんに褒められたのは恐縮ですが、私の方向感覚はそんな感じです。 さて、今回はハードSF要素を多く取り入れたら東に向くのでは?? と思って書きました。結果は中途半端になり北を向いてしまう。しかし、ハードSF要素を突き詰めて書けば東に向くし、西にも向ける事が出来るとの解説を聞き安心した次第です。次のチャンスがあればもっと徹底してやっちゃると、何やら創作意欲が湧いてきます。 この作品は東を意識した為に、北向きのエンタメ要素が薄くなってしまったのは事実ですね。フィンディルさんは「設定を壊して展開していく」と解説されていますが、私としては「主人公が自ら課した世界の誤認をチヒロが解いていく叙述トリックの一種」との認識で書いていましたので、この辺も主人公の描写に繋がると思いますが、やはり中途半端だと。何となくそんな気はしていました。もっと大袈裟に壊しちゃえばいいんだって事ですよね。 また、エンタメ系の要素を排するために除外した設定もあります。①チヒロも元人間でアキラと恋人同士だった。ラストシーンでアキラはその事を思い出す。②三次元存在の地球は滅びたが、次元昇華した人々は難を逃れる。アキラとチヒロも高次元存在となって再会する。みたいな感じ。 こんな設定だと北一直線だと思うので採用していないのです。字数的にもかなりオーバーしそうな気もしますし。 ラストシーンの「その瞬間を体験したかった」は苦し紛れのオチなんですが、ここに意外性があったようで少し恥ずかしいです。 最後になりますが、やはりどの方角を目指すにせよ〝徹底的にやるべきだ〟なんですよね。今回も貴重なアドバイスを沢山いただきました。本当にありがとうございました。
編集済
またまたズバリ鋭い指摘を頂きました。フィンディルさんありがとうございます。
まず、この作品の登場人物は手塚先生の「火の鳥・復活編」に登場するレオナとチヒロをモチーフにしています。一作目がロビタのオマージュだったので、こちらはロビタの元となったレオナとチヒロにしています。
ざっくりと説明しますと、交通事故でいったん死んでしまったレオナは、とある医師の手術で生き返ります。その際、体のあちこち(脳髄を含む)を人工の素材で補ったため、人間などが無機物に見え機械などの無機物が人や自然の風景に見える。例えば主治医の先生(名前は忘れた)は泥人形のように見えるし、溶鉱炉から流れる溶けた鉄は大自然の大河のように見える。だからレオナにはロボットのチヒロが美少女に見えた。そして恋をするわけです。こんな背景なので、どの程度取り入れるのかは悩みどころです。今回は単純に〝そうプログラムされている〟で済ませてしまったので、意外性や独創性を期待した人には残念な事になったかもしれません。私としては大御所の設定をそのままパクるわけにもいかず、更に独創的な設定を短期間で思いつくはずもなく、やっぱりごめんなさいって感じです。
次は方角に関してです。
今までの人生で、私は北向きの作品ばかり親しんでいたような気がします。子供の頃は「ライダーキック!」とか「ゲッタービーム!」みたいなのばかりやってましたから。脳内がそういう方向性で埋め尽くされているのでしょう。そのせいか他の方角の作品に親しむという経験に乏しく、記憶にあるのは学校で習った恐らく西方向であろう古典や漢詩くらいでしょう。
私はそういう人間なので、他の方向には鈍感で北向きではないと感じる程度だと思います。逆に北に向いたものは感覚的にピンとくる部分があります。フィンディルさんに褒められたのは恐縮ですが、私の方向感覚はそんな感じです。
さて、今回はハードSF要素を多く取り入れたら東に向くのでは?? と思って書きました。結果は中途半端になり北を向いてしまう。しかし、ハードSF要素を突き詰めて書けば東に向くし、西にも向ける事が出来るとの解説を聞き安心した次第です。次のチャンスがあればもっと徹底してやっちゃると、何やら創作意欲が湧いてきます。
この作品は東を意識した為に、北向きのエンタメ要素が薄くなってしまったのは事実ですね。フィンディルさんは「設定を壊して展開していく」と解説されていますが、私としては「主人公が自ら課した世界の誤認をチヒロが解いていく叙述トリックの一種」との認識で書いていましたので、この辺も主人公の描写に繋がると思いますが、やはり中途半端だと。何となくそんな気はしていました。もっと大袈裟に壊しちゃえばいいんだって事ですよね。
また、エンタメ系の要素を排するために除外した設定もあります。①チヒロも元人間でアキラと恋人同士だった。ラストシーンでアキラはその事を思い出す。②三次元存在の地球は滅びたが、次元昇華した人々は難を逃れる。アキラとチヒロも高次元存在となって再会する。みたいな感じ。
こんな設定だと北一直線だと思うので採用していないのです。字数的にもかなりオーバーしそうな気もしますし。
ラストシーンの「その瞬間を体験したかった」は苦し紛れのオチなんですが、ここに意外性があったようで少し恥ずかしいです。
最後になりますが、やはりどの方角を目指すにせよ〝徹底的にやるべきだ〟なんですよね。今回も貴重なアドバイスを沢山いただきました。本当にありがとうございました。