「道理」

きみが云う

「あの家をでたい」

「旦那と別れたい」

「子供は引き取りたい」

「そしてあなたと子供と三人で暮らしたい」

わたしが云う

「あのな、ひとつ積もったら

なにかを切らねばならない

タンヤオはつけたい

そして三色であがりたい

だからといって

ドラはきりたくない

そんな自分に都合のいいことばかりが

通る道理は

この世に存在しない

つまり、そういうことだ」

きみが云う

「いったい……なんのはなし?」

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