瑠璃唐草

ネット懸賞でもらった宝くじで３，０００万円の大金が当たった優雨。このお金を生活費にして小説家を目指そうと計画した。
恋愛小説を書こうと思ったが、これまでろくな恋愛をしていないので、自分が読んできた小説のようなロマンティックな恋愛、ドラマティックな恋愛など発想自体が浮かばない。そこで考えたのが疑似恋愛だった。

高一の夏休み、亜美が見つけて来てくれた海の家のアルバイトで哲也と出逢った。
哲也はアルバイトの最終日に優雨に想いを打ち明けた。しかし、あまりの緊張でうまく伝えることができず、恥ずかしさのあまり、直後に取り消してしまった。優雨はそのことを未だ根に持っていた。

ある日、亜美が友達の誕生日パーティーに招かれ、優雨も一緒に行くことになった。
亜美はそこでサーファーの男と出逢う。優雨はまた悲惨…続きを読む