エピローグ
「あのさ」
「ん?」
「なんであたしが宝くじ当たったの知ってたの?」
どうにも納得できない。誰にも話さずに隠し通していたのに、預金通帳だって見せたことないのに、なんで哲也は知ってたんだろう。やっぱり職権乱用して私の身辺調査かなんかして“大金手にしてるなこの女”とか思ってたんだろうか。わからん。
哲也が起き上がって私の正面に座る。膝がくっつく。
「お前さ、大切なものってどこに置く?」
「どこにって・・・あっ」
「冷蔵庫にずっと貼ってあったぞ、
『祝!宝くじ当選3,000万円』って書いた紙」
ありゃー、忘れてたわ・・・
「防犯上、好ましくないと本官は思っておりました」
哲也が旦那さんでよかった。
あたしの運命、最高!
瑠璃唐草 七夕 @nana_shibazaki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます