第41話 想像してなかった
【
誰にも見られたくなかったからだ。
そのせいで僕はMPポーションを結構な数飲むはめになった。お腹チャプチャプだ。
多分明日かなり問題になるだろうが知らぬ存ぜぬで数日は家から出るのはやめておこう。
そうして【
だが僕の<
鍵はかかっていなかったのですんなり中に入ることが出来た。
玄関に入っただけでもかなり装飾品に金を注ぎ込んでいることが伺える。
念の為にもう一度<
一階にある部屋は殆ど探し終わり、最後の部屋に入ると大柄の男が床に倒れ伏して眠っていた。
「これは【
「はい、間違いありません」
確認も取れたので心臓を人差しして息の根を止める。
チェルシーちゃんは目を逸らすが声をあげたり非難してくる事もなかった。
「2階に行こう」
二人が頷くのを確認して一緒に登り、また手前から順番に部屋をしらみ潰しで探していく。
すると女一人、男一人がベッドの上で抱き合っている部屋を見つけてしまった。
「最後に楽しめたなら本望だろう」
エリーがそう呟き二人にトドメを刺した。
そして隣の部屋には一人の女性が机にうつ伏せて眠っていた。
アデラインがこちらの確認などせずにクビを噛み切り絶命させる。
「後は【
チェルシーちゃんはその通りだと首肯する。
さらに隣の隣の部屋へ入るとそこには【
「マッ――」
チェルシーちゃんが声を上げてマックスに近寄ろうとしたので急いで口を塞ぎ引き寄せる。
「声を出さないで。それに落ち着いてよく見てごらん?」
僕がチェルシーちゃんの耳元で呟くと、頷きゆっくりとマックスたちを確認する。
「チェルシーちゃんにはどう見える?」
「うそ……どういうこと……? なんで二人が裸なんですか……?」
「私の見解ではマックスがそいつのケツを叩きながらヤッていたと言う事ではないか? 実際その男のケツには赤い手形が付いていてマックスには付いていない。それにマックスが【
「僕もエリーと同意見だよ」
まさかの展開だ。全く想像してなかった。いやこんなの誰も想像出来るはずもない。
チェルシーちゃんはマックスを寝取られていたのだ。それも男に。
取り敢えずチェルシーちゃんの目を塞ぎ、ベンに【
「チェルシーちゃん、言いたくはないけど多分僕たちと別れた後に何かあって君を裏切ったんだと思う。どうする? 今なら彼にどうして裏切ったのか問いただす事も出来るし、このまま捨てて殺すことも出来るよ」
「……こ……ごろじでぐだざい……」
チェルシーちゃんの言葉を聞き、ラシャドに殺させる。
「取り敢えず僕たちは一度家に帰ろう。エリー頼んでもらえるかい?」
「分かった」
ベンにこの家にあるもの全てを回収してもらうためにエリーへ頼む。そしてエリーはベンに無言で頼む。
「チェルシーちゃん、今日は僕たちの家においで」
そう言って泣きじゃくるチェルシーちゃんを胸に抱き、泣き止むまで待つ。
「……すみません、もう大丈夫です」
泣き止みはしたが表情はまだ泣きそうなままだ。
「さっきも言ったけど、今日は僕たちの家においで」
「ですが……」
「今のチェルシーちゃんを一人にするなんて僕には出来ないんだ。だから僕のために来てくれないかい? お願いだ」
「ホープさんのお言葉に甘えていいでしょうか」
「もちろんだよ。手を出してごらん」
僕の言葉に従いチェルシーちゃんは右手をこちらに差し出す。
その手を僕は握り、そして絡ませる。
チェルシーちゃんは抵抗を見せずに受け入れた。
「じゃあ行こうか。僕の手を離さないでね」
「……はい」
僕たちのやり取りを呆れたように見ているエリーが見えたが流しておこう。
チェルシーちゃんを連れて僕たちの家に帰ってくると、お腹が鳴る音が聞こえた。
「お腹空いちゃったね、僕たちもお腹空いてるし、今すぐ何か作るね」
「す、すみません」
「謝らなくていいよ、好きな場所に座って待ってて」
「こっちだ、ホープの作るご飯はうまいから期待しておけ」
「ちょっとエリー、ハードルを上げないでよね」
僕とエリーのやり取りを聞いてチェルシーちゃんの顔が少しだけ綻んだ。取り敢えず食事が終わるまでは問題なさそうだね。
借金返済のために切り詰めていたのだろう。少しばかり痩せているチェルシーちゃんに合わせてお腹に優しいものを作る。ステーキなんて出したら多分胃が受け付けないだろう。
「出来たよ。熱いから気をつけて食べてね」
「ウドンか、しかし野菜がかなり入っているな」
「生で食べるより食べやすいと思う。それに一応豚バラ肉も入れてるから野菜だけじゃないよ」
「肉が入っているならいい。それにウドンも嫌いではないしな。野菜はまあ、体調管理に必要だから仕方ないか」
エリーは野菜を好んでは食べようとしない。僕が作った料理以外でエリーが野菜を食べているところは見たことがないかもしれない。それくらいには避けている。
嫌いではないけど好きでもない、ただ食べなくていいなら食べない、そんな感じだ。
エリーが食べ始めたのを見て僕も食べ始め、それをみたチェルシーちゃんもゆっくりだけど食べ始めた。
取り敢えず食後も優しくして傷心につけ込み股を開かせるか。
男に男を寝取られた少女を抱くなんて今後絶対訪れないだろうからね。いつもとは少し違った興奮を感じる。
それと今回は魔法を使うのはやめておこう。絶対そっちの方が気分的に気持ちよくなれるはずだ。
中が良ければ当分使ってやってもいいかもしれない。
はあ、早くヤッてどんな味がするのか堪能したい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます