7-3 おちびとの生活
仲のいいペット同士だと、片方がいなくなってしまうと体調を崩したり、後を追うようにもう一匹も死んでしまうとかよく聞きますが、残されたおちびは今も大変元気です(爆)
元々仲が良かったのか悪かったのか……寒い時だけはくっついて寝てたけど、他はほぼ全く別行動でした。時々寝場所を争って喧嘩してた気がする
猫氏が糖尿病で療養食だったけど、本人(本猫)はおいしいごはんが大好きなので、平気でおちびのごはんを横取りします
そうならないよう、ご飯の時は猫氏は隣部屋のケージで、おちびは居間のごはんスペースと決めていました
部屋は違っても仕切りがないのでお互い見えるんだけど、食べ終わった時点で猫氏のケージの扉を開け、おちびのごはんは回収します。横取りされるから
ごはんの時、おちびはどういうわけかいつも、自分のごはんを食べる前に、猫氏のケージをちらっと見るのです
理由は謎
飼い主視点だと、猫氏もご飯の時間なのか、猫氏も自分と同じものを食べてるのか、その辺りが気になってるんだと勝手に思っています
で、チラ見してから自分のご飯を食べます
実はこれ、猫氏がいなくなってからも続いていて、二ヶ月たった今でもチラ見します
おちびは猫氏が死んじゃったのをわかってるのかしら
息を引き取るまで私がずっと猫氏にかかりきりだったのをおちびは見ています
飼い主の動きを見て、猫氏がもういないことを理解しているのか
生き物同士、生命が終わったということを理解しているのか
はたまた、いないからどっかに預けられてると思ってるのか
わかりませんが、おちびは元気です(爆)
二匹がまだ小さかった頃、ケージに二匹とも入れていました
おちびはその頃のことをまだ覚えているのか、水を飲む時必ずそのケージに置いてある水入れから飲みます
居間のごはんスペースには、ご飯の横にちゃんと水入れ置いてあるのに
猫氏が生きていたころはケージが閉まってることもあったけど、今はケージ全開放なのでそこの水しか飲みません。不思議
こういう「場所」にこだわる猫は一定数いるようなので、おちびはきっとそうなんだろうな
猫氏は全くこだわりがなかったので、自分のケージの水も、おちびのごはんスペースにある水も飲みます
猫はこの他に「入れ物」にこだわるやつもいるようですね。うちは幸いそうではなかったようです
15年そこにいた猫氏がいないのは不思議な感じです
生きている生命は未来に向かって伸びる一本の道をみんな歩いていて、猫氏はそこからひょいっと下りてしまったような感覚です
スマホのカメラロールの直近はおちびの写真ばかりになり、猫氏の写真はスクロールしないと見えなくなってきました
そういうところに時間の流れを感じます
ちょっと大仰な話ですが、子供を先に亡くした親の気持ちさえわかるような気がしました
生命の道を下りた猫氏の時は止まり、私たちは生きていく
余談ですが、葬儀屋さんに猫氏の火葬をお願いする時、閉じていた箱を開けてタオルや保冷剤を猫氏の下から出したんですが、
その時の猫氏はもうすっかり冷たくなっていて、でも毛は生きてる時と同じ柔らかさで、何だか剥製のようでした
寝てる時の体勢になるようにして箱に納めたので、そのまんま硬くなっていました。これが死後硬直か……
猫氏を友人からもらい受けた時、一匹じゃ寂しいかなと思っておちびも引き取りました
同い年で二匹の世話は大変だったけど、一匹だけ飼って、それを亡くしてしまった時の方が、心に受けるダメージは大きいような気がします
おちびまでいなくなった時のことはまだ考えてなくて、もう猫は飼わないようにするのか、またお迎えするのか、その時になってみないと
とりあえず、安いからといって猫のおやつやご飯を買いだめするのは何となくやめました(ヽ´ω`)うぅ
おちびは猫氏がいなくなってから随分甘えっこになりました
確かに全然構ってやれなかったのはあります(すまんな)
それは、今まで猫氏がいて構ってもらえなかった反動なのか、本当は最初から甘えっ子だったのか、はたまた実は全て理解していて、飼い主が立ち止まらないようにしているのか
わかりませんが、おちびはマジで元気です(ヽ´ω`)笑
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