コトバ修繕士ヨモは相棒霊獣ギイくんを見返したい

現世界、と呼ばれる世界で活躍する、コトバ修繕士ヨモのお話。
旧世界と呼ばれる、消えた文化や人と、現世界の間には謎と断絶がある。
動物の姿も異なるし、ヒトの生殖の仕組みも違う。現世界のヒトは、女性が背中に子ども石を生やして増える。その石が砕けずに体から離れた時点で赤ん坊になる。
ワタモノと呼ばれる、動いて話すぬいぐるみも存在する。

主人公の少女ヨモは、幼い頃から一級コトバ修繕士の父の背中を見て育ち、憧れていた。
コトバ修繕士とは旧世界のコトバを修繕し、現世界の音声言語である浪倣（ろうほう）に翻訳し、現世界の党首に納めるという仕事である。
コトバ修繕士が修繕する対象として、主に求められているのはロンブンである。
シやショウセツは、重要度の低いものとして、見習い修繕士の練習用とされている。
また…続きを読む