神々の代行者ー古から現代まで続いた日本神話の代理戦争ー

　かつて、伊邪那岐と伊邪那美から数多の神々が生まれた。
　その影で、二人の愛を嫉妬する神がいた。
　名を伊魔那美。
　
　成就することのない愛に絶望した彼女は自ら命を絶つことを選ぶが、深い怨念が彼女を"悪魔”として現世へと残した。
　彼女同様に"やり残し”"恨み”を持つ死者の魂を、彼女は悪魔へと変えて現世で指令を出した。
　彼女の願いは、二人から生まれた神々の末裔を根絶やしにすること。
　神々は末代まで続く争いを危惧し、神々と近く関係を持つ神主や巫女たちに悪魔祓いの能力を与えた。

　––––古より争われた神々の代理戦争は、令和の時代になっても終結せず日々争われている。
　悪魔の形も時代とともに変化し、異形の者へと姿を変えて戦いの激しさを増した。

　時は現代。古より続く戦争は現代まで続いた…続きを読む