概要
『地球温暖化』――それは太古の記憶への扉を開いた。
僕こと、「春本 樹」は日本から派遣された南極探査員。
オーストラリアと南極を行き来する生活を送っていた。そう、『あの日』までは。
いつものように南極の基地で環境調査をしていると、僕は万年氷の異常な崩落を目にする。近づいてみると、彫りが深く、浅黒い肌をした男が居た。ボロボロの麻布を身に纏っただけの男に声を掛ける。
――男は260万年前の氷河期、南極の氷の中に閉じ込められた古代人であった。
僕と古代人エンドロップの静かな、けれど胸が高鳴る物語。
オーストラリアと南極を行き来する生活を送っていた。そう、『あの日』までは。
いつものように南極の基地で環境調査をしていると、僕は万年氷の異常な崩落を目にする。近づいてみると、彫りが深く、浅黒い肌をした男が居た。ボロボロの麻布を身に纏っただけの男に声を掛ける。
――男は260万年前の氷河期、南極の氷の中に閉じ込められた古代人であった。
僕と古代人エンドロップの静かな、けれど胸が高鳴る物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!こういう作品が読みたかったのです。続きが気になる、連作短編。
南極が舞台、古代人…笑いをくれるようなお話かな、
それとも専門用語がたくさん散りばめられた難しい雰囲気と、考古学的な要素のお話かな、と、
独特な設定とタイトルに惹かれて読ませていただきました。
専門用語はもちろん登場しますし、
馴染みのない世界ではありますけれど、
私の予測は、うれしい方へ、大外れ。
「ほのぼの」「友情」「お仕事」タグがぴったりな、
味わい深い作品でした。
短すぎず、長すぎず。
けれど、もっとこのふたりのこのあとを見てみたい、
こんなお話を書く方は、他にどんな物語を紡がれているのだろう。
読んでいる間の、作品から感じるもの、
読み終わってから、思うこと。
とてもすてき…続きを読む