概要
小樽の冬景色が儚げに見えてくる。これは、亡き夫への裏切りだろうか……。
主人公の結奈は北海道の美しい町小樽で生まれ育ったが、短大を卒業すると、都会に憧れ実家を飛び出し勘当同然になっていた。運よく東京の企業に就職し、半年の職場恋愛でスピード結婚を迎えてゆく。
ところが、クリスマスイブで結婚式を挙げた翌年の冬、彼が北アルプスの奥穂高を目指す道中で雪崩に巻き込まれ死亡、失意のどん底に落とされてしまう。
夢描いた理想と現実の隔たりに流され、五年ぶりに美しいふるさとへ帰ってくる。
彼女は人生の不条理に不満を抱きつつ、女の人生に毅然と立ち向かおうとする。この幾多の悩み抱える未来の果ては、如何なるものになるのだろうか。
ところが、クリスマスイブで結婚式を挙げた翌年の冬、彼が北アルプスの奥穂高を目指す道中で雪崩に巻き込まれ死亡、失意のどん底に落とされてしまう。
夢描いた理想と現実の隔たりに流され、五年ぶりに美しいふるさとへ帰ってくる。
彼女は人生の不条理に不満を抱きつつ、女の人生に毅然と立ち向かおうとする。この幾多の悩み抱える未来の果ては、如何なるものになるのだろうか。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!一生を愛するとは何かを問う作品です。五感の描写に特に優れております。
主人公、結奈は、東京へ出て、結婚と言う幸せを掴んだが、夫に災厄が訪れる。
傷心の結奈は小樽へ帰郷した。
だが、世話焼きな方もいて、面倒な目にも遭うことになる。
そして、意外な懐かしい方との再会を果たす。
幸せが急降下する展開に、幸せになれないものかと、お願いして拝読しておりました。
本作は、モノクロの文字を目にしているにも関わらず、美しい光景や色合いの変化に香やぬくもりなどの五感が散りばめられております。
色彩豊かな表現が好きなもので、そこにも感嘆しておりました。
そして、例えるなら花のあり方、そこも好きです。
文体がしっかりとしており、無駄がなく、それらと五感の鋭い描写とが…続きを読む