北海道が舞台の、しっとりとした物語です。

物語の序盤で、幸せの日々を送っていたはずの結奈を襲う不幸。
旦那さんからは遺書を残されていたものの、彼女はこの先どうなってしまうのだろうと思っていました。

舞台は北海道の小樽に移り、東京と田舎とでの人々の距離感や考え方の違いに少しもやりとしつつも、幼い日々を思い出していく。

終盤での再会は、運命的なものでもありました。
しかし、しっとりとした文章で、この出会いが自然なものに感じられました。

旦那さんだけでなく、読み手からも、結奈の幸せを心から願ってしまう。
そんなお話です。

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