読後もしばらく浸っていたい優しい世界

語り口も世界観も、とても優しいお話です。

扉をくぐることで、お気に入りのぬいぐるみが喋りだし、小さい人々や妖精、小鳥たちとも仲良くなれる夢のような世界。
離れた場所に一人で暮らす男の子を通じての、悔しさや嬉しさ。
主人公のニーナの成長が同時に描かれ、彼女の家がスウェーデンにあるのも、ノーマンが植物の種を集めていることも、すべてが話の後半に生きてきます。

胸がじーんとなる、素敵なお話です。

その他のおすすめレビュー

朝羽岬さんの他のおすすめレビュー84