南瀬匡躬

こんなに的確で、ニュートラルに、各媒体の特性や個性、長所短所を理解しているというのが素晴らしい。またきっと媒体について考えるときには僕もこの記事に戻ってきたいです。

これも一種の異類婚姻譚になるのかなあ？　コミカルでシニカルな幽霊と霊感者の立ち話の物語。星新一さんぽくて好きだなこの設定と雰囲気。

不思議な文章。でも無感情で読むと、リズムはある。夢なのか、空想なのか、読み手に委ねられた部分が詩のように感じるのかもしれない。僕にはなのだが、独特の感性が、間接的に「何か」を訴えか…続きを読む

多角的な視点で描かれた叙述描写と、思惑の交差する人間模様に趣を感じるおとなの小説。静かな、スローなテンポで頭に染み込む感じの文体、文章に味わいを得た。愛のかたちを問いかけるような、…続きを読む

文体の美しさ、状況説明、描写、いずれをとっても読んでいて雰囲気を醸す秀作と感じました。スローテンポに読ませてくれる柔らかなリズムの文章は、マイルドな大人の小説の世界に導いてくれます…続きを読む

　思えばあの古典は不思議だらけだ。物語に登場する華やかな女性たちに対して、なぜか男連中は雨の夜に女の品定めでしたかな？　でも人生を変えたのはまさしく女たち。特に源氏の人生は明石と須…続きを読む