概要
頭脳明晰じゃなきゃ探偵になれないって、一体、誰が決めたの?
ルノアール家には、四人の兄弟がいる。
孤児だった彼らは、皆、優しい養父に拾われ育てられた。だが、ある日、その父が何者かによって殺されてしまう。
なぜ、あの優しい父が殺されなくてはならなかったのか?絶望と失意に苛まれる中、末の弟が、ある言葉を発した。
『お父さんは、まだ生きてる』
それは、真実か?
はたまた、願望か?
父の遺体は、確かに"ここ"にある。
だが、それでも父の死に納得がいかない兄弟たちは、死んだはずの父を探す決意をする。
霊を従えるという、その特別な力を駆使して──
舞台は、19世紀末のイギリス。
霊能力一家である四兄弟が織り成す、切なくも優しいシャーマン・ミステリー。
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舞台背景は、19世紀末のイギリスとありますが、作中に出てくる「ロザリオ」
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!玲瓏なる四兄弟。探偵であり――
舞台は19世紀末のイギリス。ある日、ロンドンで一人の探偵が、何者かに殺される事件が起こった。育ての親を失った四兄弟は、事件の真相を知るために、父親の探偵事務所を継ぐことになる。もともと孤児であり、優しい父親に拾われ育てられた彼らには、実は秘密があり……。
四人の兄弟はそれぞれ個性的。
私の推しは、末っ子のアルムでしょうか。訳あって女装をしていて、見た目は可愛らしい美少女ですが、洞察力があって、ときに鋭い言葉を投げるところがカッコいいです。
でも三男のジェイムズも、一見地味っぽく見えますが、四兄弟の中で一番身体を張って努力をしている姿が健気でしたし、次男のルークは中性的な美青年で、所作や…続きを読む