舞台は19世紀末のイギリス。ある日、ロンドンで一人の探偵が、何者かに殺される事件が起こった。育ての親を失った四兄弟は、事件の真相を知るために、父親の探偵事務所を継ぐことになる。もともと孤児であり、優しい父親に拾われ育てられた彼らには、実は秘密があり……。
四人の兄弟はそれぞれ個性的。
私の推しは、末っ子のアルムでしょうか。訳あって女装をしていて、見た目は可愛らしい美少女ですが、洞察力があって、ときに鋭い言葉を投げるところがカッコいいです。
でも三男のジェイムズも、一見地味っぽく見えますが、四兄弟の中で一番身体を張って努力をしている姿が健気でしたし、次男のルークは中性的な美青年で、所作や言葉づかいがキュンときますし、長男のエヴァンは真面目な好青年でこれまた良い……!
どれも推しにしたい魅力がたっぷりと詰まっていますよ!
物語は、事件を華麗な推理で解決!というわけではなく、四兄弟がそれぞれの持ち味を活かしながら、依頼の解決に向けてひたむきに取り組んでいる姿が印象的でした。
中編でありながら、物語がこれからも大きく広がっていきそうな面白さが詰まった作品。ぜひ、オススメしたいです!