概要
高校二年生の河倉仁海(かわくら・ひとみ)は、夏休みの思い出作りとして参加したアニソン・フェスの終演後、父からの電話によって祖母が危篤になった事を知り、急ぎ父の実家に向かうが、祖母の死に目には間に合わなかった。
祖母は、茨城県の大洗で釣具店を営んでいたのだが、その祖母の死後、創業七十五年の店の跡を継ぐ者は、近親者の中には誰もいない。だが、祖父亡き後に祖母が独りで守り続けていた店を続けたい、という思いを抱いた仁海は、平日は東京の女子高に通い、週末には茨城に赴き、通いで、女子高生兼釣具屋店長(仮)になる決意をする。
しかし、仁海の釣りの知識は〈ゼロ〉、しかも〈ワンオペ〉での釣具店の運営は容易くはなく、数々の失敗や厳しい客からの叱責を受けながらも、持ち前の頑張りで、釣りに関する
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!老舗釣具屋を継ぐことになった女子高生の奮闘記
最新28話まで読んでのレビューです。
本作は、東京に住む女子高生の河倉仁海ちゃんが、とある事情で、大洗にある創業75年の釣具店を継ぐことになった、ワンオペ奮闘記です。
釣りなんて、全く分からない彼女に、いきなり店の切り盛りなどできるのか。誰もがそう思いますよね。
とにかく、過酷な環境の中、彼女は持ち前の気質で、一つ一つを覚え、学び、そして周囲にいる色々な人間の協力も得ながら、頑張っていくのです。
仁海ちゃん、本当に頑張り屋さんです。読みながら、応援したくなる、見守ってあげたくなる、そんなキャラです。
本作には、誰もが学ぶことが多くあると思います。それでいて、重く感じさせる部分はあり…続きを読む - ★★★ Excellent!!!JKの強みを生かしてる
話が進む流れが素人の自分と主人公でテンポが揃っているので、とてもわかりやすいです!
仕事の大変さは職種によって肉体的であったり、精神的であったりと様々ですが、読んでるだけでもこの釣具屋の過酷さがひしひしと伝わってきます!
ですが、JK店長である主人公の努力家気質とJKの強みであるざっくりとした砕き方、そしてそれを支える人の頭の柔らかさ、そんな所に助けられつつ運営していく姿は見ものです!
JK全てがそうではないことはたしかですが、イメージにとてもマッチしています!
物怖じしない性格の子は見ている側として、危なっかしくありつつも、不思議と肩を持ちたくなる、そんな過酷でありながらも楽しめる物…続きを読む - ★★★ Excellent!!!素人高校生が釣り具屋の店長となる為に!
家業を継ぐということが、いかに大変であるかを考えさせられました。
店を開けるのか早朝、閉めるのは暗くなってから。
餌の種類や取扱方法を全部覚えて、お客様のチンプンカンプンな質問にも応対できるようにならなくては……。そんなの高校生どころか大人だってすぐは無理ですよ!
しかし、この作品の主人公は勉強家で頑張り屋。
不可能を可能とする為に、ひとつ、また一つと難問を潜り抜けていくのでした。
その極意は「どうすればいいか、自分で考える」「ホウレンソウをしっかりやる」「ネットを活かして情報収集」の三点。
知識基盤型の社会を生き抜く為、現代人も賢くあらねばならないようです。
決して弱音をはかない主人…続きを読む