ジャクジャキジャッキジャケットジャック

　河口和己は、一戸建てで一人暮らしをしている、変わった境遇の高校生だ。隣の家に住む世話好きの幼馴染である井倉浅葱が母親の代役を務めていた。和己は浅葱のことが好きだが、どうしてもその距離を縮めることが出来ないでいる。ある朝、和己の部屋のクローゼットの中から、精霊を自称する美少女が転がり出て来て――。
　古き良き落ちもの系ラブコメみたいなあらすじから繰り広げられる、読者の度肝を抜く衝撃の展開。誰も得をしない設定のために費やされた無駄な文章技巧とトリッキーな構成。目を惹く謎のタイトルは、果たして伏線なのか？
　電撃小説大賞落選作品。