ルール・ブルー【書籍版2024年2月1日発売】

凸凹しているように見えて、向きを変えればぴったりとはまる。

朝緒と逢魔という魅力的なバディと、その周りを囲む個性豊かなキャラクターたち。
特に、桃という名前でありながら、最強枠でもあるお兄さんにギャップでやられました。

タイトルの回収も秀逸で、すっと頭に流れ込んでくる文章がとても読みやすかったです。
書籍化されているということで、もっと先のストーリーまで覗いてみたくなりました。

祓い屋、幽世、和のテイストを感じる世界観に加え、異形という人ならざるものが跋扈している設定などなど。
ストーリーが新鮮で、読み進める手が止まりません。

文章、構成、キャラクター。
どれを取っても秀逸な物語です…続きを読む

クラゲの言っていたこのセリフがまさしくそうだな、と思いました。
異形殺しにブレない逢魔とそれを止める朝緒。デコボコだけどすごい噛み合ってる感じがします！
そして和風なテイストの世界観が文章からよく表現されていて、読みながらすごく雰囲気に溶け込んでいく感じでした。おもしろかったです！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（202文字）

春の香りに満ちた穏やかな庭の描写から、如月屋を襲う逢魔オウマという謎の男の出現による緊迫感により、日常と非日常が巧みに織り交ぜられています。また、異形と人間の間に生まれる絆の深さと複雑さを巧みに表現しており、ファンタジーと人間ドラマが融合した素晴らしい作品です。

見事な世界観に、その描写は想像せずにはいられないほど美しく浮かびます。

ここは、対異形専門相談所「如月屋」
異形に関する案件を扱う「祓い屋」です。

主人公は身のうちに秘密を抱えている朝緒。
「如月屋」の従業員 朝緒が最近抱えている悩みが…
とにかく異形に容赦無い逢魔のお世話。
最高峰に立つ実力を持ちながら、かなりの問題児。
そんな二人を見守る？店主の雨音に、遊び男の桃。
こちらの二人も、実力者でとっても尊い！
そして同じく従業員の、明るく常に自分大好きな弥朔。

彼等のほんの些細な一時をまとめたお話は、藍闇と白光が溶け合う「青の時間ルール・ブルー」

現世と幽世の境目、互いの世界の陰陽の…続きを読む

初めてレビューします。

登場人物それぞれのショートストーリーが読みたくなります。
勢いだけでなく、漢字の読ませ方にも惹かれました。
良い作品ありがとうございましたm(__)m

祓い屋のキャラ達がみんなとても個性があり魅力的な人ばかり。
引きこまれる文章とお話にあっという間に読み終えてしまい、続きが読みたくなってしまいました。
面白い作品ありがとうございました。
応援しています。

和風現代ファンタジーを凝縮した面白い部分がぎゅっと詰まっている、そんな作品です。
祓い屋の老舗「如月屋」を舞台に繰り広げられる個性豊かなメンバーのテンポが良い掛け合いは読んでいて気持ち良い！

口は悪いけど人徳が滲み出ている朝緒と異形絶対コロスマン逢魔のペアは珠玉。異形を前にすると暴走気味になる逢魔のストッパー役を任された朝緒には、とある秘密があります。あらすじのキャラクター紹介を読んでもらうとわかるのですが、彼は異形の血も引いているのです。異形なら赤子であろうと容赦なく手にかけようとする逢魔に「秘密がバレたら自分も殺されるかもしれない」と怯えながらも、彼から寄せられる信頼に揺れる心が切ない…続きを読む

ストーリー全体の起承転結もしっかりしており、読んでいて楽しい作品でした。
何よりキャラがイキイキとしており、個性的で素敵でした。キャラの掛け合いも賑やかで楽しかったです。
ただ、全キャラクターにあだ名で呼ばれるキャラは、地の文でもあだ名表記でもいいのではないかな？と感じました。これは好みかもしれませんが一応書かせて頂きました。

如月朝緖は祓い屋という所に属しており、半分人ではない。幽世と現世の見舞まわりをしているさなか、彼は異形の子供を拾います。そんな相方の假屋逢魔は妖怪殺しと言われるほどに、異形──絶対に妖怪を殺そうとします。
異形の子供を妖怪の世界に返そうとしますが、それを假屋逢魔は邪魔しようと一悶着も。
そして、ルール・ブルー。
このタイトルを知るには話を最後までお読みいただければと思います。