凸凹しているように見えて、向きを変えればぴったりとはまる。
朝緒と逢魔という魅力的なバディと、その周りを囲む個性豊かなキャラクターたち。
特に、桃という名前でありながら、最強枠でもあるお兄さんにギャップでやられました。
タイトルの回収も秀逸で、すっと頭に流れ込んでくる文章がとても読みやすかったです。
書籍化されているということで、もっと先のストーリーまで覗いてみたくなりました。
祓い屋、幽世、和のテイストを感じる世界観に加え、異形という人ならざるものが跋扈している設定などなど。
ストーリーが新鮮で、読み進める手が止まりません。
文章、構成、キャラクター。
どれを取っても秀逸な物語です。
まだの方はぜひ読んでみてください。
見事な世界観に、その描写は想像せずにはいられないほど美しく浮かびます。
ここは、対異形専門相談所「如月屋」
異形に関する案件を扱う「祓い屋」です。
主人公は身のうちに秘密を抱えている朝緒。
「如月屋」の従業員 朝緒が最近抱えている悩みが…
とにかく異形に容赦無い逢魔のお世話。
最高峰に立つ実力を持ちながら、かなりの問題児。
そんな二人を見守る?店主の雨音に、遊び男の桃。
こちらの二人も、実力者でとっても尊い!
そして同じく従業員の、明るく常に自分大好きな弥朔。
彼等のほんの些細な一時をまとめたお話は、藍闇と白光が溶け合う「青の時間ルール・ブルー」
現世と幽世の境目、互いの世界の陰陽の気。
そこにそびえる巨大な鳥居。
貴方の推しは、誰ですか?
私は…桃さんなんです♡
ぜひ、幽世とはこんなにも美しい景色なのかと…朝緒と一緒に味わってみて下さい。
白光の中、貴方にもきっと風にそよぐ何かが見えるはずです!
和風現代ファンタジーを凝縮した面白い部分がぎゅっと詰まっている、そんな作品です。
祓い屋の老舗「如月屋」を舞台に繰り広げられる個性豊かなメンバーのテンポが良い掛け合いは読んでいて気持ち良い!
口は悪いけど人徳が滲み出ている朝緒と異形絶対コロスマン逢魔のペアは珠玉。異形を前にすると暴走気味になる逢魔のストッパー役を任された朝緒には、とある秘密があります。あらすじのキャラクター紹介を読んでもらうとわかるのですが、彼は異形の血も引いているのです。異形なら赤子であろうと容赦なく手にかけようとする逢魔に「秘密がバレたら自分も殺されるかもしれない」と怯えながらも、彼から寄せられる信頼に揺れる心が切ない……。
そしてスタイリッシュな戦闘!造語も描写もカッコいい!ここはぜひ読んで体感していただきたいです!幽世の設定も、謎がまだまだ残されていそうな奥行きを感じます。そしてタイトルの意味を知った時、きっとワクワクするはず。
推しメンチーム部門に相応しいメンたち、そして愉快すぎる少女もいて、楽しさ盛りだくさん!この素晴らしいボリュームで22000字なんて、異形の仕業!?如月屋にお祓いをお願いしに行かなきゃ!
Twitterのご紹介から来ました!
とても面白かったです。
なかなかに妖モノだと、どうしても言葉の難しさ的なものに悩まされるのですが、本作は適宜説明や、噛み砕いた文章があって、まさにライトノベルの良さを感じるくらい読みやすかったです。
登場人物一人一人もしっかりと立っており、一人一人の動きや情景もすごく綺麗に想像できる内容でした。
特にメインの相棒たちは、いい意味で正反対だからこその補う感じがとても印象に残りました。
話の内容も、和風という昔な感じと、同人ネタなどの現代要素のバランスもすごく良かったです。
バトルシーンも表現がとてもかっこよくて綺麗で、丁寧な描写で、疾走感を文から感じれました。
また、最後の段階で何故このタイトルなのかというのもキレイな回収をしており、正直いい意味で「やられた!」って気持ちになりました(笑)
この先もし続きが読めるならとても楽しみな作品です!
まず、登場人物たちが皆魅力的過ぎる。
ぶっきらぼうだけどお人好しでイイ子な主人公アオ。
たまに出る方言がすばらしい狂犬、逢魔。
ヒモ魔性のモモ。
そして同人作家のクラゲちゃん、などなど。
物語もテンポよく進んで読みやすいですし、世界観や情景の書き方も美しいです。特に「青」の描写はほんとうにため息が出るほどキレイです。
そして後に明らかになる「ルール・ブルー」というタイトルの意味に、すごくトリハダが立ちました。和風な世界観にルール・ブルーというタイトルは少し異様さが感じられましたが、物語で回収されるそのほんとうの意味に、すごく納得できました。
ほんとうにオススメできる作品です。
出だしからその場の情景描写が丁寧かつリアルで、五感を通して伝わり、物語の世界へ惹き込まれる素晴らしい文章力です。直喩表現も、物語に面白さを加えてくれています。
キャラクターも非常に個性が強くてブレがなく、また無理やり喋らされているような不自然さもなくて、本当に目の前にそういった人物がいるように錯覚します。
ファンタジーでありながらも、現実的な説得力も相まって、まるで自身がその世界に入り込んで別の人生を歩んでいるようにも感じさせてくれます。
創作の陰陽師とかに使われがちな専門的な言葉も、説明的にならず会話の中で理解できるというのもテンポが良くて素敵です。一方で、思業式神などは式神の一つ、というのはわかっても特色がわかりづらかったり、他にどんな式神があるのかこのジャンルを初見の方は謎に思うかもというのは、少しだけ懸念点です。
物語も、序盤から主人公の背景フックや明かされる事実などで常に刺激があります。和風ファンタジー好きには特に楽しんでもらえると思います!
重めの世界観にやや硬めの文章ですが、日常でコミカルな会話もあるため幅広い方に受け入れられるのではないかと。何より、私が個人的にこういう物語が好きです!
この続きが凄く気になる本当に良い作品です!