クラス
何にびっくりしたかって…
それは…
それは、まさかの四人みんな同じクラスだ
ったから。
これは運命のイタズラか。
それともただの偶然か…
いや、先生たちに仕組まれた⁈
…なんのためにだよ。
…
しかも席の配置ーーー‼︎
おいおいおーい‼︎
なぜなんだ…
おかしいだろーー‼︎
オレの目の前に陵。
それはいいよ。
むしろ友達が近くてラッキーだよ。
でもさ、でも…
でもでもー‼︎
陵の隣が優依…。
毎日二人が並んでるのを後ろからオレは…
じっと見る羽目になるんだ…。
なぜに⁉︎
なぜによーー‼︎
オレは静かに机をバンバンエーアーバンバ
ンした。
あーぁぁーッ‼︎
なぜにーー‼︎
「大丈夫?」
⁉︎
この声は…
「奈美さん…」
‼︎
大丈夫?と声をかけながらオレの隣に座っ
てるじゃん。
まさかまた隣⁈
う、運命じゃん…。
もうこれは運命なんじゃん?
…
こうして四人での三年生がスタートしたの
でありました。
でも、この席…
陵がウザすぎるんだよ〜‼︎
なぜなら陵は、よく授業中優依からミニ鏡
を借りてこっそりこっちをみているのだ。
しかも、自分の顔は教科書で隠してるから
先生に怒られない。
オレと奈美さんは、陵が突然変顔して鏡か
らみてくるからつい吹き出してしまう…。
で、先生に怒られる。
休み時間
「おい、陵やめろよー。また先生に怒られた
じゃーん」
「だって、授業中って眠くなるじゃん。だか
ら親切心の眠気覚ましだよ」
と言ってきた。
…
「おまえ…受験生なんだから」
「ハハッ」
明るく陵が笑った。
なんだかんだで楽しく四人で過ごしている。
楽しく過ごしてたけどさ…。
やっぱり陵と優依が話してるとモヤモヤ〜
っとする。
最近仲良いんだよな。
あの二人…。
ま、オレも奈美さんとちょくちょく話てる
けどさ。
奈美さんは、優依と違って大人しい。
でも、一緒にいるとなんだか落ち着く。
…
で、ある日ついにやってきた。
何がやってきたって、陵にちょっと話があ
ると言われたのだ。
えっ?話があるの。ってこのフレーズは、
告白とかじゃん⁉︎
陵に告白されちゃう〜♡
ドキドキ。
なんて言ってる場合じゃない‼︎
ある意味、告白だった。
とてつもない告白であったのでありました。
続く。
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