それでいいの?
クリスマス。
奈美さんと美味しいものを食べてイルミネ
ーションを見た。
で、プレゼントを渡す。
そしてそろそろ解散予定。
…なんか事務的じゃね⁉︎
「あ、優依ちゃん」
「えっ?」
見ると陵と優依がイルミネーションを歩い
ていた。
「あーっ‼︎イルミネーションデートだー」
優依がオレたちに気づいて茶化してきた。
「いやいや、二人もイルミネーションデート
じゃん」
「あー、そっか」
「で、二人はこれからどちらへ?」
とオレは聞いてみた。
すると、
「もうそろそろ帰ろっかって話してたとこ」
と陵が言った。
…なんかオレたちと同じだ。
優依は、陵が好きなんだよな。
でも、陵ってなんで優依と付き合ってるん
だろ…。
陵って多分奈美さんのことまだ…
…
ってか、オレも優依がほんとは好きなのに
自分を誤魔化して奈美さんと交際してるん
だから人のことどうこう言えたもんじゃな
いか。
奈美さんも多分…
多分心に別の人がいるような…
あー…
なんなんだろう。
もうわけわかんねー。
オレは優依のバックと奈美さんのバックの
キーホルダーをみて大きくため息をついた。
未だにオレたちのキーホルダー二人ともつ
けてんじゃん。
はぁーーっ。
「何ー⁈そのため息。悩みなら聞いてあげる
よ。聞くだけだけど」
と優依に言われた。
「あぁ、…大丈夫」
「えー。人には言えない秘密なのね。まぁ、
いいわ」
「しかし、よくベラベラと優依は話すな」
「「「「あはは」」」」
「あ、奈美たちってこれからどうするの?」
「わたしたちもそろそろ解散しようかって話
してたところ」
「ふーん。じゃ和希送ってよ」
「え、でも陵…」
「陵くん、奈美送ってくれる?そっちの方が
効率的じゃん?」
なんて提案する優依。
「あ、うん。そうだね、じゃ和希優依ちゃん
よろしくな」
「あー…、わかった。じゃ奈美さんまたね」
「うん。また」
と言うわけでなぜかオレは優依とイルミネ
ーションを歩いて帰ることになった。
…
陵って多分まだ奈美さん好きだろ。
こんなことして優依は、何考えてんだろ…。
「なー、優依」
「ん?手繋ぎたい?って⁇いけません。あな
たには、彼女がいますので」
「…そんな事言ってねーし」
「あぁ、ごめんなさい。心の声が漏れており
ましたわよ」
「えっ?マジ⁈」
「は?冗談だったんだけど…マジ⁉︎」
「いやいや、ないない」
「あー、よかった」
…
なんだよ。
この会話ーー‼︎
続く。
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