正解って?

 オレは奈美さんと別れてもよく挨拶を交わ

 したりしていた。

 

 そして、大学も同じところに行くので情報

 交換などもしていた。

 

 

 優依たちには、あのクリスマス以来会って

 いない。

 というか、意図的に会わないようにオレが

 していた。

 

 なのに…

 なのにまさかの…

 

 …

 

 同じ大学。

 

 また四人が集結してしまったのだ。

 

 …

 

 終わった。

 

 

 

 あぁぁぁあぁぁーーー‼︎

 

 

 …

 

 オレは奈美さんと一緒に歩いていた。

 

「あー、奈美ー」

「優依ー」

 楽しそうに挨拶を交わす二人。

 

 …

 オレは陵に

「おう、久しぶり」

 と気まずいながらも挨拶した。

「おー、元気そうじゃん」

 と明るく返事をしてくれる陵。

 

 

 …

 

 やっぱり同じ大学来てるんだし、優依と陵

 ってまだ続いてんのかな…。

 

 …

 

 二人とも指輪は…してない。

 

 はー…

 よかったー…。

 

 よかったのか?

 うん。

 よかっただろう?

 なぜだ…

 

 なんなら潔く結婚しててくれればオレも諦

 めがついたのか?

 

 …

 

 わからない。

 

 オレはどうしたいんだ。

 何を求めているんだ。

 

 誰か教えてくれ。

 

 正解を…

 

 …

 

 とりあえずみんな揃ったし、ご飯行こうよ

 ってことになった。

 

 

 …

 

「ねー、正解って何?」

 オレは突然みんなに質問をぶっ込んでみた。

 

「何いきなり⁉︎正解は、その通り‼︎ってこと

 なんじゃないの?」

 と優依が答えた。

「正解かー…。でもそれってほんとに正解だ

 ったの?ってことない?」

 と奈美さんが言った。

「あー…深いなぁ」

 と陵。

「答えが確実にある問題の話?じゃなさそう

 だね…。和希、まず問題を教えてごらんよ。

 それから正解か不正解かみんなで考えよう

 よ」

 と言われた。

 

 …うーん。

 

「自分の行動ってか…あの時こうすりゃよか

 ったとかさ、なんかこれってこうするの正

 解だったのかなーみたいな」

「ようするに、過去の過ち?か?」

 あ、優依…

 なんか思い出してないか…?

 

 やべー…。

 墓穴掘ったーー‼︎

 クリスマスの日オレが抱きしめたの思い出

 された⁉︎

 

 もしかして、それって陵も知ってんのかな。

 

 …

 

「あ、オレドリンクおかわりしてくる」

 

 と慌てて逃避した。

 

 続く。

 

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