みんなで
ついにやってきた四人での初の顔合わせ大
会…
オレの部屋でお勉強をするのだがまだ時間
でもないのに優依は、すでにスタンばって
いた。
「なー、優依。」
「んー、どうした?」
「まだ時間じゃねーぞ。一人集合時間間違え
てんぞ」
「あー、早めが肝心っていうじゃん」
「なるほど〜‼︎」
って、うっかり納得してしまうところだっ
た。
「暇なんだろ」
「えっ、何をおっしゃいますかー。うん、暇
だ」
「知ってる。ならみんな来るまでゲームしよ
うぜ」
「望むところだ!」
と、時間まで楽しくゲームをした。
優依は、ゲームが好きでよくオレが帰る前
に先にゲームしてたりもする。
たまにこいつの家か?
なんて錯覚を起こす。
しばらくするとピンポーンとチャイムが鳴
った。
奈美さんだった。
…あ、そこの木陰に陵を発見した。
「奈美さん、優依二階にいるから先に上がっ
ててもらえる?」
「うん。じゃあお邪魔します」
と奈美さんが二階に行った。
「何してんの陵、もしかして奈美さんと時間
被った?」
「うん、でさ途中から一緒に来てもよかった
んだけど…なんて声かけたらいいかわかん
なくてさー」
「あー…だよなー」
「しかもさ、奈美歩くのおせーんだよ。抜か
すのも変じゃん⁇」
「たしかに…ま、とりあえず上がって」
「おう。じゃお邪魔しまーす」
ということでついに四人が集まった。
はっ⁉︎
テーブル…
四角いんだった。
どうやって座るよ⁉︎
あ〜〜〜っ!
なぜうちには丸いテーブルがないんだぁぁ
と思っていたら意外とみんな普通に座って
いた。
「みんな揃ったね。じゃとりあえずお茶でも
飲んでから始めようか」
と言いながらテキパキと紙コップとお茶を
用意する優依。
「どうぞー」
とお茶をいれる。
陵と奈美さんのお茶をついだ優依。
そしてオレにだけ
「大きくなるんだよ〜、たくさんお飲みー」
と植木に水をやるかのような口調でお茶を
いれる優依。
「オレ植木じゃねーし」
「「「「あははは」」」」
とみんなで笑った。
なんだ。
結構ギスギスするかと思ったけど意外と良
い雰囲気でよかったと安心するオレ。
「ちょっと休憩しよっか」
「だねー」
「なんか小腹減ったなー…、さっき来る時コ
ンビニあったんだよな。ちょっと買い出し
してくるよ。」
と陵が言うと優依が
「じゃ、じゃんけんで負けた人が行こう!」
と言い出した。
うんうん、そうしようとみんな頷いたので
じゃんけんをすることになった。
「「「「ジャンケンぽん」」」」
あ…
オレ負けじゃん。
奈美さんもか。
「じゃお二人さんお気をつけて〜。」
と優依が手をヒラヒラさせた。
「んじゃ、行きますか」
「うん」
靴を履き近くのコンビニへ…
‼︎
…おいおい。
オレの部屋に優依と陵二人っきりじゃん。
あー…
なんでオレはジャンケンに負けたんだよ…
は、早く帰らねば…
…と思ったら奈美さん歩くの遅いじゃん。
「あのさ、」
⁉︎
いきなり話しかけられてびっくりしたオレ
は
「ひゃい?」
と言ってしまった。
…
「ひゃい?面白い。優依が言ってた通りだね
ー」
と奈美さんは、笑った。
「え?優依オレのことなんて?」
「幼馴染がいて、学校では少しクールぶって
るけど面白いやつって言ってたよ」
…クールぶるって。
人見知りとか言ってくれよー…
ま、面白いならいっか。
「そうか。で、奈美さんも陵と幼馴染なんだ
よね」
「うん。でも、幼馴染ってさ…変だよね」
「えっ、変?」
「だって幼いころから馴染んでるって漢字で
かくじゃない。意味わかんなくない?」
「あー、馴染むって言葉が微妙っちゃ微妙か
も」
「でしょ?」
と、オレたちが会話をしている間も優依が
気になって仕方ないオレだった。
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます