白時陽菜の魔法

　この作品は、「第11回角川つばさ文庫小説賞」の応募用に書いた小説です。以下、ネタバレを含む800字程度の作品のあらすじ。


　白時陽菜は清華小学校に通う四年生。ある日、クラスメートに幽霊の存在を信じてもらうため、清華小学校に伝わる『校舎裏の話』の証拠を見つけに行く。そこで、『校舎裏の話』に出てくる「光としゃがれた声」に気づき、思わず光に飛び込んでしまう。光の先にあったのは、これまた話通りの異世界。噂通りのこともあれば、予想外のことも起きる。それは、迷い込んだ異世界に、クラスメートの黒夢月世がいたこと。
『月ノ国』の女王と『狭間の宮殿』に住む大魔法使いのトワから、驚くべき話を聞かされる。この世界には、陽菜たち人間が住む〈表の世界〉と月世たち魔法使いが住む〈裏の世界〉が存在した。更に、月世は…続きを読む