バトル7:対ワイラ戦
チャプター1
俺は、烈香と買い物をしていた。
「激。これ、どうかな?」
「聞かれても困る。」
「何様のつもり?」
烈香は、笑いながら、睨んだ。
「似合っているぞ。派手だけどな。」
「派手って言葉が気になるけど、良いや。」
そこへ、天衣がやって来た。
「激。私と烈香。どっちが好き?」
俺は、照れくさくなった。
「どっちもっていうのは、駄目か?」
「駄目だよ、どっちなの?」
「困ったな。どうにかして逃げよう。」
俺は、便所に行きたいふりをした。
「あっ。そうだ。便所に行って来る。」
「それじゃ、私達、ここで待ってるね。」
「激って、デリカシーが無い。」
「食べ物の名前か?」
「違うって。早く戻って来て。」
「それじゃ、行って来る。」
チャプター2
俺は、走りながら、便所へ向かった。
「何で、いつも、こうなるんだ?」
「激。私の事は、どうなの?」
話し掛けて来たのは、鈴だった。
「理解らないって、はっ、いや、その。」
俺は、固まった。
「ねえ、どうしたの? 固まっている?」
そこへ、天衣達がやって来た。
「激。何で、固まっているの?」
「何も答えたくないからさ。」
「それは、いくら何でもずるいよ。」
「わ、理解った。仕方ないな。」
俺は、元に戻った。
「もうすぐ、お昼みたいだね。」
「俺は、ピザなら、何処でも良い。」
「あの食堂に決定。」
俺達は、走りながら、食堂へ向かった。
チャプター3
その頃、滅は、幻衝怪の召喚の準備作業をしていた。
「幻衝怪四天王も、ワイラのみか。」
滅は、呪文を唱え始めた。
レイドは、がしゃどくろの修理をしながら、スポーツドリンクを飲んでいた。
「ここか。やっと終わった。」
そこへ、ワイラがやって来た。
「レイド。滅様は、何処だ?」
「ワイラ。今は、行くな。」
「かなり重要な事か。それなら、仕方ない。ん、何だ、その巨大な骸骨は?」
「幻衝兵器がしゃどくろだ。」
「機械か。かなり強そうだが、激には、要注意だぞ。奴の力を全て知っている訳ではないからな。」
ワイラは、地上へ向かった。
「あれ? パーツが足りないな。アキバにでも行くか。」
レイドは、秋葉原へ向かった。
チャプター4
俺達は、解散した。
「誰を好きって言えば、良いんだ?」
そこへ、ワイラがやって来た。
「激。私と勝負をしろ。手加減はせぬ。」
「どうしてもって事か。」
俺は、アークフィストとアークエッジとアークブラスターを装着した。
「いくぞ。重幻衝。」
ワイラは、重力を想像して術を放った。
「ウワーッ。無幻衝。」
俺は、無を想像して術を放った。
「ウワーッ。ワイラブラスター。」
ワイラは、俺を貫通し、突破した。
「ウワーッ。投幻衝。アークウィンドスマッシャー。」
俺は、アークエッジを投げつけたが、刀ではじかれた。
「ふっ。巨大化してやる。巨幻衝。」
ワイラは、自分を巨大化させた。
チャプター5
「召幻衝。アークテリオン。」
俺は、召喚したアークテリオンに飛び乗った。
「アークモード。」
俺は、アークテリオンを人型に変形させた。
「アークフリート見参。」
「良い事を思い付いた。テズルモズルとリーチ。出でよ。」
ワイラは、テズルモズルとリーチを蘇生し巨大化させた。
「ワイラ。済まないな。」
「吸血ショーの時間かしら?」
「そっちがその気なら、召幻衝。アークタートル。アークジラフ。」
俺は、アークタートルとアークジラフを召喚した。
チャプター6
「俺達の出番か。任せてくれ。」
「私達の力、見せてあげる。」
「アークタイダルブリザード。」
アークタートルは、テズルモズルとリーチを氷で包み込んだ。
「ウワーッ。あれ? 動けない。」
「氷なんて無意味よ。はーっ。」
リーチは、氷を割って、外へ出た。
「アークショックランサー。」
アークジラフは、テズルモズルとリーチを浄化した。
「手に負えないぜ。」
「一滴も吸えないなんて。」
テズルモズルとリーチは、爆発して消え去った。
チャプター7
「喰らえ。ワイラブラスター。」
ワイラは、アークフリートを貫通し、突破した。
「ウワーッ。アークフリート?」
「私なら、平気だ。激。私をアークテリオンに戻して、アークトリプルブラストを放て。」
「理解った。アークモード解除。」
俺は、アークフリートをアークテリオンに戻した。
「もう一回、行くぞ。ワイラブラスターフルパワー。喰らえーーーっ。」
「激。今だ。あの技を。」
「アークトリプルブラスト。」
アークテリオンとアークタートルとアークジラフは、同時にブレスを吐き出した。
「ウワーッ。何だ、この力は?」
ワイラは、元の大きさに戻った。
チャプター8
「幻衝怪ワイラ。お前を殺人、器物損壊、公務執行妨害の罪により、逮捕する。」
俺は、ワイラに手帳を開いて見せた。
「これは、どうかな? 透幻衝。」
ワイラは、透明になった。
俺は、アークエッジを構えて目を閉じた。
「喰らえ、雷幻衝。」
ワイラは、雷を想像して術を放った。
「ウワーッ。でも、理解ったぞ。斬幻衝。アークアクアスマッシャー。」
俺は、ワイラを斬り裂いた。
「ウワーッ。術が破られた。」
「アークソリッド。」
俺は、アークソリッドを構えた。
「アークフリージング。」
俺は、ワイラを狙撃した。
「任務完了。」
「ギャーッ。我ら幻衝怪四天王全てを倒したのは、お前が初めてだーーーっ。」
ワイラは、爆発して消え去った。
チャプター9
その頃、滅は、新たに召喚した幻衝怪に命令を下していた。
「「ウェアウルフ。」「野鉄砲。」「底無し。」そして、「一反木綿。」よ。
街を破壊して来い。」
「我ら、幻衝護衛にお任せを。」
「それじゃ、ウェアウルフと一反木綿。行って来い。」
「了解しました。行くぞ。」
「キエーッ。」
「私達は、何を?」
「底無しは、休んでいろ。野鉄砲。お前は、聖魔剣「ブレードギラー」を入手して来い。」
「キエーッ。」
「御安い御用です。それでは。」
滅は、消えるように去って行った。
「野鉄砲。先に行ってるぜ。」
「一反木綿が居れば、安心だな。激の仲間には、気を付けろ。」
「理解った。野鉄砲。またな。」
ウェアウルフ達は、地上へ向かった。
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