アーク刑事 激フレンズ SEASON1
埴輪でござる
第1話:アーク刑事 激 誕生
アーク刑事 激 第一章 プロローグ
ここに、一人の刑事が居た。
彼の名は、激。
彼は、ある事件をきっかけに、正義の味方となって、戦う事になるのである。
だが、彼には、普通の正義の味方とは、違う事がある。
それは、変身しないで戦うという、何とも無茶苦茶な事である。
彼が戦う敵は、幻衝怪という名の妖怪に似た化け物の事で、
邪悪な幻衝士が呼び出した者である。
ちなみに、この話の幻衝力とは、超能力の一つで、気でも魔力でもない
特殊な力で、色々なのがある。
果たして、彼は、邪悪なる幻衝士に勝つ事が出来るのか?
チャプター1
俺の名は、月虹 激。新米の刑事である。
ちなみに、幻衝士でもある。
一応、言っておくけど、俺も、これから出てくる登場人物や化け物や建物などは、
現実の物などとは、一切関係ない。
俺は、パトカーで巡回していた。
「もう、春か。随分、早いな。」
チャプター2
しばらくすると、課長から連絡が入った。
課長の名は、龍一。
性格は、普通だけど、怒ると怖い。
「こちら、激。代々木公園周辺を巡回中。」
「近くのコンビニで、強盗事件発生。人質は、全員逃走。至急、向かってくれ。」
「了解。」
俺は、そのコンビニへ向かった。
チャプター3
コンビニへ辿り着いた俺は、パトカーを降りて、銃を構えて、店内へ入った。
店内には、オコジョの獣人みたいな化け物が居て、店内の物を、鋭い爪で
破壊しまくっていた。
「クククッ。もっと壊してやる。この幻衝怪「カワウソ」がな。」
俺は、カワウソに銃口を向けて叫んだ。
「直ちに破壊をやめろ。」
「人間か。クククッ。はーっ。」
「ウワーッ。くっ。仕方ない。」
俺は、カワウソを狙撃したが、カワウソには、全く通じなかった。
「銃なんて聞かないぜ。おらーっ。」
カワウソは、俺に突進してきた。
「どうすれば良いんだ?」
チャプター4
その時、一人の三度笠を被った僧侶が、店内に入って来た。
「激。幻衝術を使え。」
よく見てみると、その僧侶は、俺の師匠だった
師匠の名前は、偶。
幻衝術の達人だ。
「理解りました。」
俺は、雷を想像しながら術を放った。
「雷幻衝。」
ちなみに、雷幻衝とは、気みたいな力を雷に変化させてから放つ幻衝術の事だ。
「ウワーッ。」
師匠は、五鈷杵を右手で持って構えた。
すると、五鈷杵は、槍のような形に変化した。
「アークリバイディング。」
師匠は、カワウソを一刀両断した。
「ギャーッ。」
カワウソは、爆発して消え去った。
チャプター5
「激。じっとしていろ。」
師匠は、右手を俺の傷口に当てた。
「治幻衝。」
すると、俺の傷口は、跡形も無く消えていた。
「師匠。ありがとうございます。」
「激。あいつは、幻衝怪だ。」
「幻衝怪って何ですか?」
「邪悪なる幻衝士が呼び出す妖怪に似た化け物だ。」
「師匠。俺、そんな話、信じられません。」
「そうか。だが、居るんだ。そのうち、きっと理解る時が来る。じゃあな。」
師匠は、店を出て行った。
チャプター6
そこへ、俺の同僚の明一と美佐が、走りながらやって来た。
「激。一体、何があったんや?」
「何って言われてもな。」
「激。課長が言っていたわよ。至急、戻って来いって。」
「理解った。それじゃ、先に戻ってるぜ。」
俺は、パトカーに乗って、署に向かった。
「何か、嫌な予感がするな。考えていてもしょうがない。行くか。」
俺は、署へ辿り着いた。
チャプター7
ここは、無人島である。
「カワウソを倒せる奴が居たか。」
その台詞を言ったのは、滅という名の邪悪な幻衝士だ。
彼の趣味は、破壊と殺生と洗脳だ。
そこには、もう一人居た。
見た目は、まるで、魔道士そのもので、名は、レイドだ。
チャプター8
「滅様。次の幻衝怪は、何を?」
「こいつを呼んでみるか。はーっ。」
滅は、全身から気を放って、八体もの幻衝怪と、テンという名の妖怪のテンが獣人化した
みたいな形をしている幻衝怪を数十匹召喚した。
「おーっ。」
「土蜘蛛。町を破壊してきてくれ。」
「キエーッ。」
幻衝怪の土蜘蛛は、五階建てのビルぐらいの大きさである。
土蜘蛛は、海を渡って、上陸した。
チャプター9
その頃、俺と課長は、倉庫に居た。
「激。お前に、この四つの武器を与える。」
「課長。俺に、何をさせる気ですか?」
「お前は、今日から、幻衝怪退治課 アーク刑事 激だ。」
「課長。何で、幻衝怪を知っているんですか? 答えて下さい。」
「それは、言えない。」
チャプター10
突然、街全体が揺れた。
「激。早く行って来い。」
「理解りました。行って来ます。」
チャプター11
俺は、パトカーに乗って、揺れの原因を探しに行った。
「どうやら、この駅の近くみたいだな。」
俺は、江東区へ辿り着いた。
チャプター12
そこには、土蜘蛛が居て、口から炎を吐き出して、街を破壊していた。
「キエーッ。」
「ウワーッ。キャーッ。」
土蜘蛛は、俺に向かって、口から炎を吐き出した。
「ウワーッ。痛ててーっ。課長から貰った武器を試してみるか?」
俺は、壊れたパトカーに戻った。
「急いで、装備しないと。」
チャプター13
そこへ、倒したはずのカワウソと十体ものテンが現れた。
「さっきは、見事だったな。次は、どうかな? テンども、やれ。」
「キエーッ。」
「早速、使ってみるか。」
俺は、アークマグナムという名の光線銃で、テン達を狙撃した。
「キエーッ。」
テン達は、爆発して消え去った。
チャプター14
「爪で、裂いてくれる。」
カワウソは、俺に突撃して来た。
俺は、氷を想像しながら、術を放った。
「氷幻衝。」
「ウワーッ。さ、寒いじゃねえか。」
俺は、右手に、アークソードという名の剣を持って、カワウソに突撃した。
「斬幻衝。アークヒールブレイク。」
俺は、カワウソを一刀両断した。
「参りました。」
カワウソは、爆発して消え去った。
チャプター15
「後は、あのでかい蜘蛛だけだな。残りの武器も使ってみるか。」
俺は、アークソードとアークレーザーという名のレーザー砲とアークパルサーという名のバズーカ砲に似た武器を
合体させて、アークバルカンという名の一つの武器にした。
「これでも喰らえ。」
俺は、アークバルカンを構えた。
「アークライトニング。」
俺は、土蜘蛛を狙撃した。
「グウーッ。」
土蜘蛛は、大爆発して消え去った。
「勝てた。それにしても、この武器は、凄い破壊力だな。」
俺は、携帯で、課長に報告をした。
「課長。幻衝怪退治。終わりました。」
「良くやった。パトカーを署に戻したら、今日の任務は、終了だ。」
「理解りました。」
俺は、携帯を切ってから、しゃがんだ。
そして、俺は、頭を抱えて悩んだ。
「パトカーを壊されたって言えないしな。どうすっか?」
チャプター16
そこへ、明一と美佐がやって来た。
「激。あの化け物を倒したのは、お前か?」
「ああ。この武器で粉砕したのさ。」
「ねえ、激。あの壊れた車は、何?」
「パトカーだ。巨大な蜘蛛に壊された。」
「そっか。それなら、仕方ないな。」
チャプター17
俺は、どうして良いのか理解らないので、一人で署に戻って、課長に話した。
「課長。済いません。パトカーを犯人、いえ、化け物に壊されてしまいました。」
「そうか。ふむふむ。激。お前に見せたい物がある。ついて来なさい。」
「はい。理解りました。」
チャプター18
そこには、一台のパトカーらしき物が一台だけ置いてあった。
「課長が、私に見せたいと仰っていたのは、あのパトカーみたいな物ですか?」
「そうだ。それに、あれは、見た目は、パトカーだが、パトカーではない。陸海空宇宙異次元など、
何処にでも行く事が可能なアークレーザー付きの特殊車両。通称「パラドックストールガルーダ。
パトガーだ。」
課長は、説明を終えると、缶コーヒーを飲みながら去って行った。
「一文字だけ違うだけか。はははっ。」
俺は、あきれた顔をしたまま外へ出た。
チャプター19
「それにしても、変な一日だったな。どうか、この日が夢でありますように。」
だが、一週間後、俺は、これが現実である事を知った。
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