バトル4:リーチの罠

チャプター1

俺は、目を覚ました。

そこは、パトガーの外だった。

パトガーは、ぐしゃぐしゃになっていた。

「何だ、あのテン達は?」

そこへ、美佐がやって来た。

「激。何があったの?」

「テン達にパトガーを壊された。」

「どうやったら、こうなるの?」

「上から圧し潰す。」

「それしかないわね。」

「百体は、居たな。びっくりしたぜ。」

チャプター2

しばらくすると、俺の携帯が鳴った。

電話をしてきたのは、課長だった。

「もしもし、こちら、激。」

「激か。テンを何とかしてくれ。」

「理解りました。」

「世界中の正義の味方や特殊部隊が苦戦している。早くしてくれ。」

課長は、電話を切った。

「あいつを呼ぼう。召幻衝。アークトマホーク。」

俺は、スクーター型の神獣アークトマホークを召喚した。

「早く乗ってくれ。」

「理解った。行くぜ。」

俺は、アークトマホークに乗った。

「何処へ行く?」

「巨大な施設なら、何処でも良い。」

「だったら、アリーナだな。」

チャプター3

俺は、埼玉スーパーアリーナへ向かった。

「テンは、魚介類が好きだったっけな。」

俺は、埼玉スーパーアリーナへ辿り着いた。

「焼き魚なら、来るかもな。」

俺は、建物の中心へ向かった。

「ここで作戦実行だな。」

俺は、食べ忘れた金目鯛の干物を焼いた。

煙で誘き寄せる作戦だ。

「これなら来るだろう。」

だが、いくら時間が経過しても、テン達は、一体も来なかった。

俺は、溜め息を吐いてむせた。

「いっこうに来そうもないな。」

そこへ、烈香がやって来た。

「激。何をしているの?」

「テンの一掃作戦だ。」

「それで、テン達は?」

「一体も来ない。今、何時だ?」

「夜中の二時だけど?」

「そうか。もう十時間も経過していたんだな。仕方ない。寝よう。」

烈香は、ずっこけた。

「普通過ぎるよ。」

「理解った。もう少し頑張ってみるぜ。」

チャプター4

そこへ、リーチがやって来た。

「フフフッ。テン達なら、もう居ないわよ。吸血してあげる。」

「烈香。逃げろ。」

「理解った。激。負けないで。」

「ああ。何とかしてみせるさ。」

リーチは、不気味に笑った。

「フフフッ。二人とも消してあげる。テンどもよ、やってしまえ。」

リーチは、十体ものテン達を召喚した。

「キエーッ。」

「烈香は、もう逃げたみたいだな。」

リーチは、不気味な笑みを浮かべた。

「三人分の私に勝てるかしら?」

チャプター5

俺は、リーチ達と対決を開始した。

リーチは、爪で、俺の体力を吸収した。

「ウワーッ。何て速さだ。」

「行くわよ。リーチスマッシャー。」

リーチは両翼に幻衝力を溜めて、切れ味を鋭くしてから、飛行した。

「ウワーッ。あの翼を何とかしないと。」

俺は、アークフィストを装着した。

「キエーッ。」

テン達は、俺を囲んだ。

「アークブラスター。」

俺は、テン達を狙撃した。

「キエーッ。」

テン達は、爆発して消え去った。

「あら、やるわね。行くわよ。リーチスマッシャー。」

リーチは、飛行した。

「来たか。地幻衝。アークグランドパイニッシャー。」

俺は、リーチの両翼を斬り裂いた。

「ち、ちょっと待って。ウワーッ。」

リーチは、勢いよく、壁に激突した。

「わ、私の両翼を斬るなんて、危険じゃないの。あなたの力を頂くわ。」

リーチは、精神を集中させた。

「はーっ。吸幻衝。終わりよ。ハハ八ッ。」

リーチは、吸収を想像して術を放ったが、何も起こらなかった。

「な、何で、何も起きないの?」

「どうやら、お前の両翼が、力の源だったみたいだな。」

「これでも、喰らえ。」

俺は、リーチの攻撃をかわした。

「既に見切った。」

「それなら、もう一度。はーっ。」

リーチは、俺に突撃して来た。

「アークキャノン。」

俺は、アークキャノンを構えた。

「アークバーニング。」

俺は、リーチを狙撃した。

「ギャーッ。フフフッ。どんな金属よりも堅い私の翼を斬るなんてやるじゃない。でも、火砕流が敵を取りに来るわ。」

リーチは、爆発して消え去った。

「早く立ち去らないとまずいな。」

チャプター6

「さてと、帰るとするか。」

俺は、缶コーヒーを飲んだ。

「署に戻って、鍛えなおした方が良さそうだ。その前に腹ごしらえか。」

「近くに良い店がある。早く乗ってくれ。」

俺は、街の中へ去って行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る