バトル5:二人の幻衝怪
チャプター1
俺は、拳や蹴りの練習をしていた。
「はーっ。おりゃーっ。」
そこへ、鈴がやって来た。
「激。ちょっと良い?」
「ああ。鈴。何かあったのか?」
「駅まで一緒に行きましょう。」
「このままで、良いか?」
「構わないわ。気にしないから。」
俺達は、駅へ向かった。
チャプター2
「激。私を見てどう思う?」
俺は、その発言に驚いた。
「い、いきなり、何を言う?」
「そっか。私、何を言っているんだろうね。気にしないでね。」
「ああ。何処か寄って行くか?」
「良いの? それじゃ、喫茶店。」
チャプター3
俺達は、喫茶店へ入った。
「激。やっぱり、止めておく。じゃあね。」
鈴は、駅へ向かった。
「鈴が、俺を? まさかな。」
チャプター4
俺は、署へ戻って、練習の続きを始めた。
「もう、十二時五十分か。外でピザでも食べるとしよう。」
外には、ワイラと火砕流が居た。
「何しに来た?」
「俺達と対決しろ。」
「腹が減っていて、戦えないな。」
火砕流は、怒った。
「何だと? 喧嘩を売っているのか?」
「待て待て、火砕流。そう怒るな。」
「理解った。ワイラ。ここは、任せた。」
火砕流は、消えるように去って行った。
チャプター5
「激。こちらからいくぞ。透幻衝。」
ワイラは、全身を透明にした。
「アークブラスター。」
俺は、ワイラを狙撃したが、外した。
「何処を見ている? 重幻衝。」
ワイラは、重力を想像して術を放った。
「ウワーッ。何て強さだ。」
「このワイラに勝てるのか?」
「そんな事は、理解らない。だから、俺は、諦めない。そこか。アークソード。」
俺は、アークソードを気配を感じた方へ振りかざした。
すると、ワイラが姿を現した。
「ウワーッ。くっ、私の術を解くとは。」
ワイラは、消えるように去って行った。
チャプター6
そこへ、明一と美佐がやって来た。
「激。どないした、その怪我?」
「ワイラと戦っていたからな。」
「コーヒーでも飲む? 三人分あるよ。」
「いや、要らない。休憩したいからな。」
俺達は、署へ向かった。
チャプター7
その頃、滅は、ワイラと話をしていた。
「ワイラ。激を倒して来い。」
「ですが、止めを刺すのは、無理に近いかと・・・。」
「それなら、激の仲間の明一と美佐だ。」
「ははーっ。仰せのままに。」
そこへ、火砕流がやって来た。
「ワイラ。激の方は、俺に任せろ。」
「確かに、その方が楽だな。理解った。」
「クククッ。これで、思い切り暴れられる。面白くなってきた。」
「ワイラ。火砕流。頼んだぞ。」
滅は、消えるように去って行った。
「我らの力を見せて進ぜよう。」
ワイラ達は、街へ向かった。
チャプター8
俺は、ソファーで寝ていた。
明一は、おにぎりを食べていた。
美佐は、書類整理をしていた。
そこへ、ワイラがやって来た。
「激。火砕流が街を破壊しているぞ。」
「何を企んでいる?」
「我ら幻衝怪四天王の力を見せつけてやる。」
「何で、そない事をするんや?」
「テズルモズルとリーチを倒されたから、それに対する復讐ってやつさ。」
「激。ここは、私達に任せて。」
「了解。行って来るぜ。」
チャプター9
俺は、アークトマホークに乗って、火砕流捜しに向かった。
「一体、何処に居るんだ?」
「もう少し、先へ行ってみようぜ。」
何キロか進むと、巨大な赤い竜巻らしき物と廃墟が見えてきた。
「どうやら、あいつみたいだな。」
「アークテリオンがもうすぐ来る。」
そこへ、アークテリオンがやって来た。
「激。早く飛び乗れ。」
俺は、アークテリオンに飛び乗った。
「アークモード。」
俺は、アークテリオンを人型に変形させた。
「アークフリート見参。」
「いくぜ、アークフリート。」
「あの竜巻を斬るぞ。」
「斬幻衝。フリートスライザー。」
アークフリートは、巨大な竜巻を一刀両断した。
「ウワーッ。だが、これからが本番だ。」
火砕流は、元の大きさに戻った。
俺は、地上へ飛び降りた。
チャプター10
「火砕流。そこまでだ。」
「ほほう。お前も燃えたいのか?」
「お前を倒す。」
「良いだろう。炎幻衝。風幻衝。」
火砕流は、炎と風を同時に想像した。
「喰らえ。火災旋風。」
火砕流は、炎の竜巻を放った。
「ウワーッ。氷幻衝。」
俺は、氷を想像して術を放ったが、火砕流には、通じなかった。
「クククッ。次は、百回分を一気に。」
火砕流は、百個の炎の竜巻を一つにして、全力で放った。
「ウワーッ。勝てそうにないぜ。」
俺は、壁に激突して気絶した。
「口程にも無い奴だったな。」
火砕流は、消えるように去って行った。
チャプター11
明一達は、ワイラと戦っていた。
「何で、何も効かへんのや?」
「桁違いの強さね。」
「何故、逆らう? 楽にしていれば、良いものを。止めだ。」
チャプター12
そこへ、烈がやって来た。
「お前達は、下がっていろ。次の課長は、美佐。君が継げ。」
「えっ、私ですか? 了解しました。」
「明一。激に、この地図を手渡してくれ。」
烈は、明一に地図を渡した。
「了解しました。それで、何をする気で?」
「黙ってみていろ。」
「我らに逆らう者は、全て消す。」
「良く、そんな事が言えるな。」
「私が怖くないのか? おりゃーっ。」
ワイラは、烈に飛び掛かったが、簡単に投げ飛ばされた。
「ウワーッ。バカな。人間などに。」
烈は、ワイラの両腕を握った。
「私は、激の友だ。私の友を苦しめる者は、倒す。この私が。」
ワイラは、寒気を感じた。
「この手を離せ。雷幻衝。」
ワイラは、雷を想像して術を放ったが、烈は、離さなかった。
「ウワーッ。私のこの技を喰らったら、お前もただでは、済まないぞ。」
烈は、全ての力を一つにした。
「何て人間だ? 何を唱えている?」
「我、幻衝力の全てを、気や魔力と共に今ここに解放せん。輪、幻、衝。」
「この私を倒すとは、面白い奴だ。」
烈は、ワイラを道連れにして、大爆発して消え去った。
チャプター13
俺は、携帯の着信音で、気が付いた。
電話を掛けて来たのは、明一だった。
「激。課長、いや、烈が今、ワイラと共に消えおった。地図だけを残して。」
「居ないって事か。済まない、烈。俺の力不足で。くそーっ。」
俺は、泣きながら、壁を殴りまくった。
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