第12話:師匠との別れ

チャプタ―1

俺は、師匠と一緒に署へ向かっていた。

「激。随分、強くなったな。」

「それ程、強くなっていないです。」

「いや、私には、理解る。だが、気を抜くな。破斬 照は、未知の敵だからな。」

そこへ、照がやって来た。

「クククッ。私の事が、そんなに知りたいのか? なら、教えてやろう。だが、こいつに勝ったらの話だがな。

 出でよ、幻衝怪「おんもらき」。」

照は、幻衝怪「おんもらき」と十体ものテンを召喚した。

「激。大宇宙を想像して、全幻衝と唱えてみろ。今のお前になら、出来るはずだ。」

「理解りました。はーっ。全幻衝。」

俺は、大宇宙を想像して術を放った。

「キエーッ。」

テン達は、爆発して消え去った。

「ウワーッ。くっ。やるな、お前。」

チャプター2

「ちっ。これ程の力を隠し持っていたとは。おんもらき。後は、任せたぞ。」

「了解。喰らえ。騒幻衝。」

おんもらきは、騒音を想像して術を放った。

「反幻衝。」

師匠は、術を跳ね返した。

「ウワーッ。これでも喰らえ。」

おんもらきは、飛行しながら、俺と師匠を両翼で斬り裂いた。

「へへへっ。どうだ?」

「その程度か。アークバルカン。」

俺は、アークバルカンを構えた。

「アークライトニング。」

俺は、おんもらきを狙撃した。

「ウワーッ。くっ。け、決着は、この次だ。去る前に、予言をしてやろう。」

チャプター3

おんもらきは、隠し持っていた水晶を取り出して、右手に持ち、予言を始めた。

「おお、見えるぞ。ふむふむ、そういう事か。激。お前にとって、悲しい事が起こるぞ。」

「どういう事だ?」

「クククッ。さあな。」

「斬幻衝。アークリヴァイディング。」

師匠は、おんもらきを一刀両断した。

「ギャーッ。だが、このおんもらきは、まだ、負けんぞ。フハハハーッ。」

おんもらきは、空の彼方へ飛び去った。

「激。奴の予言など気にするな。」

「理解っています。でも、気になります。」

「そうか。お前らしい答えだな。」

チャプター4

その頃、明一と美佐は、レイドと睨み合っていた。

「しつこい奴だな。」

「絶対、逃がさへん。」

「いい加減に観念しなさい。」

「仕方ないな。俺の複製「レイドクローン」よ。巨大化して街を破壊しろ。巨幻衝。」

レイドは、レイドクローンを蘇生し、巨大化させた。

「グオーッ。」

「じゃあな。刑事さん。」

レイドは、消えるように去って行った。

「待て。あっ、行ってもうた。」

「この場は、とりあえず、逃げる。」

明一と美佐は、走りながら、地下鉄の駅へ向かった。

「巨大化されると、本当に困るわ。」

「こんな時に、何を言っているの?」

チャプター5

レイドは、その様子を高層ビルの屋上から眺めていた。

「クククッ。これは、面白い。土蜘蛛と泥田坊と水虎も復活させよう。蘇幻衝。」

レイドは、土蜘蛛と泥田坊と水虎をいっぺんに蘇生させた。

「これで、もう、どうにも出来まい。」

レイドは、笑い過ぎて、むせた。

チャプター6

その頃、俺と師匠は、明一と美佐に合流していた。

「明一。美佐。ここは、俺に任せてくれ。」

「理解った。でも、三匹も居るで。」

「俺には、巨大な相棒が居るからな。」

「激。あなたを信じてみる。」

明一と美佐は、去って行った。

「前に倒した巨大な幻衝怪か。召幻衝。アークテリオン。」

俺は、召喚したアークテリオンに飛び乗った。

「アークモード。」

俺は、アークテリオンを人型に変形させた。

チャプター7

「アークフリート見参。」

「激。全力で決めるぞ。」

「いくぜ。アークスパークインフェルノ。」

アークフリートは、レイドクローンと土蜘蛛と泥田坊と水虎を集中射撃しまくった。

「グウーッ。」

「ギャーッ。」

レイドクローン以外の巨大な幻衝怪達は、大爆発して消え去った。

レイドクローンは、元の大きさに戻った。

チャプター8

そこへ、レイドとおんもらきがやって来た。

俺は、その場へ飛び降りた。

そこへ、師匠と鈴がやって来た。

「激。私も一緒に戦うわ。」

「三人で決めるぞ。」

「それじゃ、READY GO!」

「アークランサー。斬幻衝。アークリヴァイディングフルパワー。」

師匠は、レイドを一刀両断した。

「ウワーッ。」

「炎幻衝。氷幻衝。雷幻衝。」

鈴は、炎と氷と雷を同時に想像して、レイドクローンに術を放った。

「ウワーッ。」

「アークレーザー。」

俺は、おんもらきを狙撃した。

「ウワーッ。」

チャプター9

「激。鈴。三人の力を合わせるんだ。」

「やってみましょう。」

「破壊を斬り裂く創造の剣。幻衝怪退治課。アーク刑事 激。幻衝師「レイドヘリッド」。

 お前を幻衝怪召喚罪、器物損壊、殺人罪、及び、金銭違法取引の罪により逮捕する。」

俺は、アークバルカンに、師匠のアークランサーを合体させて、アークバルカンオメガにして、三人で持った。

「アークバルカンオメガ。」

「何だ、その武器は?」

「アークライトオーバー。」

俺達は、おんもらきとレイドクローンとレイドを狙撃した。

「ギャーッ。」

おんもらきとレイドクローンは、爆発して消え去った。

チャプター10

「ウワーッ。これでも喰らえ。無幻衝。」

レイドは、無を想像して術を放ったが、俺は、強行突破して、飛び上がった。

「はーっ。脚幻衝。おりゃーっ。」

俺は、一回転してから、レイドにフルパワーの蹴りを決めた。

「この俺を倒すとは。見事だ。ぐはっ。」

レイドは、爆発して消え去った。

チャプター11

「ウワーッ。これでも喰らえ。無幻衝。」

レイドは、無を想像して術を放ったが、俺は、強行突破して、飛び上がった。

「はーっ。脚幻衝。おりゃーっ。」

俺は、一回転してから、レイドにフルパワーの蹴りを決めた。

「この俺を倒すとは。見事だ。ぐはっ。」

レイドは、爆発して消え去った。

チャプター12

その頃、照は、滅と話をしていた。

「滅様。私に力をお与え下さい。」

「理解った。だが、これ以上、協力する事は、出来んぞ。」

「それは、承知しておりますが。」

「良かろう。能幻衝。はーっ。」

滅は、照をパワーアップさせた。

「力が漲ってくる。うおーっ。」

「後の事は、任せたぞ。」

「仰せのままに。」

照は、消えるように去って行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る