第6話:キエーレ剤

チャプタ―1

けうけげんは、照に電話を掛けていた。

「破斬 照破戒長。激を逮捕しました。」

「良くやった。君の腕は、たいしたものだ。」

「それで、キエーレ剤の方は?」

「今から、そちらに送る。激は、始末しても良いぞ。」

「承知致しました。」

けうけげんは、電話を切った。

「これで、全生物を狂わせられる上に、大金も手に入るな。後は、奴を消すだけか。」

ちなみに、この話に登場しているキエーレ剤とは、幻衝怪ズグルンデの抜け落ちた羽を煎じて

作った覚醒剤の事である。

チャプター2

「気が付くと、俺は、密室の中に居た。

「どうやら、閉じ込められたみたいだな。」

俺は、壁を次々と押してみた。

すると、一ヶ所だけ崩れた。

「どうにか出られそうだな。」

俺は、体当たりをしてみた。

「おりゃーっ。」

俺の予想通り、壁は、簡単に崩れた。

チャプター3

壁を出ると、そこには、部屋があった。

「何だ、この部屋は? 調べてみるか。」

俺は、白い手袋をはめて、その部屋を調べ始めた。

「ここは、まるで、倉庫みたいだな。」

俺は、机の引き出しや箱を次々と調べていった。

チャプター4

その頃、明一と美佐は、俺が捕まっている署へ向かっていた。

「このまま行けば、良えんやな?」

「うん。あっ、ちょっと待って。」

「何かあったんか?」

「停めた方が良いかも。」

明一は、パトカーを停車した。

「橋が無い。何でや?」

「誰かに壊されたみたいね。」

チャプター5

「ヘヘヘッ。お前達もこの薬を打つか?」

そう言ったのは、幻衝怪「青坊主」であった。

「そ、その薬は、何や?」

「覚醒剤「キエーレ剤」だ。打った者は、精神的にも肉体的にも、狂ってしまうのさ。」

「それじゃ、あの橋を壊したのは、あなたなのね?」

「その通り。この青坊主がな。クククッ。いくぞ、人間ども。幻衝光線。はーっ。」

青坊主は、目から幻衝力の光線を放った。

「ウワーッ。何すんねん?」

「お前達もここまでだな。」

そこへ、鈴がやって来て、蹴りを想像してから、青坊主に蹴りを喰らわせた。

「脚幻衝。」

「ウワーッ。」

「明一。美佐。この銃を使って。アークマグナム改よ。」

鈴は、明一と美佐にアークマグナム改を手渡した。

「や、やるじゃないか。幻衝光線。」

青坊主は、目から幻衝力の光線を放った。

だが、明一と美佐は、そのまま前進した。

「バ、バカな。それなら、もう一度。」

青坊主は、幻衝力を溜め始めた。

明一と美佐は、青坊主を狙撃した。

「ウワーッ。ひ、ひとまず、退散。」

「逃がしは、しない。とおーっ。」

鈴は、飛び上がってから一回転し、一刀両断を想像した。

「斬幻衝。」

鈴は、チョップで、青坊主を一刀両断した。

「ギャーッ。」

青坊主は、爆発して消え去った。

「早く行きましょう。」

明一達は、パトカーに乗って、俺が捕まっている署へ向かった。

チャプター6

その頃、俺は、赤い粉が入った袋が山積みになっている場所に居た。

「何だ、この粉は? 鈴にでも調べてもらえば、理解るかもしれないな。」

俺は、袋の一つをポケットにしまった。

「後は、外に出るだけだな。」

チャプター7

しばらくすると、そこへ明一達が走りながらやって来た。

「激。助けに来たで。」

「早く行かないと。」

「鈴。これ何だか理解るか?」

俺は、鈴に赤い粉が入った袋を手渡した。

「理解らないけど、相当危険な物みたいね。」

「みんな、ありがとう。」

チャプター8

そこへ、けうけげんと十体ものテンがやって来た。

「四人とも、ここで終わりだな。」

「キエーッ。」

「これでも喰らえ。アークパルサー。」

俺は、けうけげんとテン達を狙撃した。

「ウワーッ。」

「キエーッ。」

テン達は、爆発して消え去った。

「や、やりおったな。」

チャプター9

けうけげんは、携帯で、レイドに電話を掛けた。

「レイド。青坊主を巨大化させろ。」

「了解致しました。巨幻衝。」

レイドは、青坊主を蘇生し、巨大化させた。

「グオーッ。」

「召幻衝。」

俺は、召喚したアークテリオンに飛び乗った。

「アークモード。」

俺は、アークテリオンをアークフリートに変形させた。

チャプター10

「アークフリート見参。」

「いくぜ。幻衝光線。」

青坊主は、目から幻衝力の光線を放った。

「ウワーッ。何のこれしき。」

「激。アークシールドで、奴の技を跳ね返せるかもしれないぞ。」

「理解った。盾幻衝。アークシールド。」

俺は、アークシールドを出現させた。

「一撃で消えるが良い。幻衝光線。フルパワー。はーっ。」

青坊主は、目から幻衝力の光線を放った。

アークフリートは、光線を跳ね返した。

「ウワーッ。やりおるな。だが、これなら、どうだ。うおーっ。」

青坊主は、アークフリートを持ち上げながら、回して投げた。

「ウワーッ。」

「激。もう一回来るぞ。」

「理解っているさ。何か良い手は?」

チャプター11

そこへ、明一がやって来た。

「激。あの怪人の弱点は、目や。目やで。」

明一は、青坊主の目を狙撃しまくった。

「ウワーッ。こ、これでは、攻撃が。」

「激。今のうちに早う決めや。」

「ありがとう、明一。はーっ。剣幻衝。アークシミター。」

アークフリートは、アークシミターを手に取った。

「な、何をする気だ?」

「明一。奴に言ってくれ。」

「幻衝怪青坊主。お前を覚醒剤取締法違反、殺人罪により、逮捕する。」

「斬幻衝。フリートスライザー。」

アークフリートは、青坊主を一刀両断してから、突き飛ばした。

「ギャーッ。」

青坊主は、爆発して消え去った。

チャプター12

そこへ、明一がやって来た。

「激。あの怪人の弱点は、目や。目やで。」

明一は、青坊主の目を狙撃しまくった。

「ウワーッ。こ、これでは、攻撃が。」

「激。今のうちに早う決めや。」

「ありがとう、明一。はーっ。剣幻衝。アークシミター。」

アークフリートは、アークシミターを手に取った。

「な、何をする気だ?」

「明一。奴に言ってくれ。」

「幻衝怪青坊主。お前を覚醒剤取締法違反、殺人罪により、逮捕する。」

「斬幻衝。フリートスライザー。」

アークフリートは、青坊主を一刀両断してから、突き飛ばした。

「ギャーッ。」

青坊主は、爆発して消え去った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る