第5話:激、捕まる

チャプタ―1

ここは、滅が使用している部屋である。

「クククッ。あいつにでも、頼むか。」

滅は、破斬 照という人物に電話を掛けた。

「破斬 照君は、居るか?」

「はい、私ですが。先生。この私に何の御用ですか?」

「君の力を借りたい。」

「五百万円でなら、了解しますが。」

「理解った。三倍の千五百万を出そう。」

「了解しました。で、何をすれば?」

「アーク刑事 激を逮捕してくれ。」

「理解りました。私の部下で幻衝怪のけうけげんにでも、やらせましょう。」

チャプター2

そこへ、レイドがやって来た。

「滅様。会議の時間です。」

「ああ。理解った。それじゃ、任せた。」

「お任せ下さい。」

滅は、電話を切った。

「これで、あいつもしばらくは、動けないだろう。フハハハーッ。」

チャプター3

その頃、俺は、パトガーで「あみきり」という名の幻衝怪を追っていた。

「何て、速さなんだ?」

あみきりは、信号機や標識を次々と鎌状の両手で斬り裂いて行った。

「仕方ない。」

俺は、パトガーを自動操縦に切り替えて、ボンネットの上に乗った。

「脚幻衝。」

俺は、蹴りを想像してから、あみきりに蹴りを喰らわせた。

「はーっ。」

「ウワーッ。ちっ。アーク刑事 激か。」

あみきりは、煙を想像して、術を放った。

「じゃあな。煙幻衝。」

あみきりは、煙と共に消えた。

「くそっ。」

チャプター4

そこへ、何故か何台ものパトカーがやって来て、降りて来た警察官総勢十九人が、

俺にピストルの銃口を向けた。

「何で、俺に銃口を向けているんだ?」

しばらくすると、パトカーから、幻衝怪が降りて来た。

その幻衝怪は、毛むくじゃらの犬の獣人のような姿をしていた。

「ふっ。お前が激か。私の名は、「けうけげん」だ。月虹 激。お前を幻衝怪退治罪により、

 逮捕する。」

「どうして、俺が有罪なんだ?」

「どうしてかだと? それは、お前が私達の破壊行為を邪魔するからだ。

「破壊をする為なら、街を破壊したり、殺生をしたりしても良いというのか?」

俺は、怒って、けうけげんに、アークマグナムの銃口を向けた。

「この私に銃口を向けるとは、良い度胸をしているな。」

けうけげんは、縄状になっている二つの毛を俺の首と胴体に巻きつけて、気絶する程の電流を流した。

「ウワーッ。俺は、絶対に認めない。絶対に。」

俺は、気絶して、その場に倒れた。

「口程にもない。お前達、さっさとこいつをパトカーに乗せろ。」

チャプター5

そこへ、あみきりがやって来た。

「けうけげん。うまくいったな。」

「後の二人は、俺に任せてくれ。」

「理解った。ああ、くれぐれも偶には、見つかるなよ。」

「任せておけって。」

「後は、こいつを密室にでも入れておくだけだな。」

俺は、気絶したまま、連れていかれた。

チャプター6

その頃、明一は、偵察をしていた。

「何も事件は、起きとらんようやな。」

チャプター7

そこへ、美佐が焦りながら、やって来た。

「明一。パトカーに乗せて。」

「何や、美佐。どないした?」

「だから、あれよ、あれ。」

美佐が指差した方向には、あみきりが居て、物凄い速さで、迫って来ていた。

「早う、乗れ。行くで。」

明一は、美佐がパトカーに乗ると、すぐに猛スピードで、パトカーを発進させた。

だが、あみきりは、先回りして、前方から迫って来た。

チャプター8

そこへ、師匠がやって来た。

「あみきり。そこまでだ。」

「ふっ。なんなら、お前も消してやる。」

あみきりは、師匠に突撃した。

「ヒャヒャヒャーッ。おりゃーっ。」

「停幻衝。」

師匠は、停止を想像しながら、術を放った。

すると、あみきりは、動けなくなった。

「な、何をした?」

「お前の動きを停めただけだ。」

師匠は、五鈷杵を槍のような形に変形させてから、突撃した。

「斬幻衝。アークリヴァイディング。」

師匠は、あみきりを一刀両断した。

あみきりは、爆発して消え去った。

チャプター9

そこへ、師匠がやって来た。

「あみきり。そこまでだ。」

「ふっ。なんなら、お前も消してやる。」

あみきりは、師匠に突撃した。

「ヒャヒャヒャーッ。おりゃーっ。」

「停幻衝。」

師匠は、停止を想像しながら、術を放った。

すると、あみきりは、動けなくなった。

「な、何をした?」

「お前の動きを停めただけだ。」

師匠は、五鈷杵を槍のような形に変形させてから、突撃した。

「斬幻衝。アークリヴァイディング。」

師匠は、あみきりを一刀両断した。

あみきりは、爆発して消え去った。

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