バトル10:恐魔丸

チャプター1

俺は、パトカーに乗って街を巡回しながら、滅の事件について調べていた。

「十年前に、窃盗と殺人か。九年前は、証券株取引法違反と覚醒剤キエーレ剤所持。

 八年前は、銃刀法違反に生物虐待に拉致。七年前は、飲酒運転。禁煙レストランで

 火のついたタバコをばら撒く。六年前は、幻衝術で街の建物を破壊し、瓦礫の山にした。

 五年前に、収賄とビル爆破五十件。三年前に有害プログラム作成と詐欺。

 マグマから生まれたのも事実。余計に理解らなくなってきた。」

チャプター2

俺は、署へ辿り着いた。

署には、天衣が居た。

「激。一緒に、昼食を食べに行かない?」

「行くか。で、何処にする?」

「激って、ピザしか食べないの?」

「いや、そういう訳じゃない。何だか知らないけれど、ピザが多いんだ。」

「普通は、きついと思うけど?」

俺達は、レストランへ向かった。

チャプター3

二時間後、俺は、徒歩で街を巡回していた。

そこへ、十体もの幻衝兵がやって来た。

「キエーッ。」

「また、お前達か。」

俺は、アークブラスターを構えた。

「いくぜ。アークブラスター。」

俺は、幻衝兵達を狙撃した。

「キエーッ。」

幻衝兵達は、爆発して消え去った。

チャプター4

そこへ、マントを着た幻衝兵が笑いながらやって来た。

「クククッ。さすが、月虹 激。次は、この「幻衝兵隊長」が相手だ。狙幻衝。」

幻衝兵隊長は、俺を狙撃した。

「ウワーッ。でも、その程度か。いくぜ。アークバルカン。」

俺は、アークバルカンを構えた。

「脅かしても無駄だ。そりゃーっ。」

幻衝兵隊長は、俺に飛び掛かろうとした。

「アークライトニング。」

俺は、幻衝兵隊長を狙撃した。

「ギャーッ。」

幻衝兵隊長は、爆発して消え去った。

チャプター5

その頃、滅は、火山の頂上に居た。

「ここからなら、行けそうだ。はーっ。」

滅は、火口へ飛び込んだ。

「ふっ。さてと、奥へと進むか。」

滅は、マグマの中を走りながら進んだ。

「グオーッ。」

「何だ、今の鳴き声は?」

滅は、鳴き声のした方角へ向きを変えた。

「あれは、幻衝龍神「恐魔龍」。見つけたぞ。さあ、掛って来るが良い。」

すると、恐魔龍は、滅に接近して来た。

「グオーッ。壊恐 滅。私を倒しに来たのだな。良いだろう。勝負だ。」

恐魔龍は、とぐろを巻いた。

「幻衝術は、無効か。だが、力は、私の方が上だ。クククッ。」

滅は、恐魔龍の鱗をはがして、血液を全て飲み干した。

「やるな。だが、あまいぞ。はーっ。」

恐魔龍は、口からブレスを吐き出した。

「ウワーッ。これならどうだ?」

チャプター6

滅は、恐魔龍の体内へ侵入した。

「何を考えている? 消化するぞ。」

滅は、ニヤリとした。

「私の術を受けてみろ。ゲマトフレア。」

「そ、その技は、全てを完璧に消し去る禁断の術。」

「全ての敵と呼ばれし破壊神ゲマトリアを想像して、気と魔力と幻衝力を合体させたら、

 出来るようになったのさ。はーっ。」

「グウーッ。」

滅は、恐魔龍を撃破した。

「この鱗をあの平安時代の謎の武将:恐魔丸が使っていた恐魔丸に合成すれば、作れるぞ。」

滅は、消えるように去って行った。

チャプター7

ここからは、総集編だ。

幻衝怪四天王との戦いは、辛かった。

テズルモズル、リーチ、火砕流、ワイラ。

この四体は、てっそやラクシャーサと同じぐらい強かった。

テズルモズルは、何とか楽に倒せたけど、リーチの飛行攻撃は、かなり怖かった。

まるで、刃物のようだった。あんな物で斬られたら、一溜まりも無い。

両翼を斬ってなかったら、やばかったな。

ワイラも強敵だったな。複製は、裂が倒してくれたけど、裂を失う事になるとは、思わなかった。

アークテリオン達の協力で、勝てたけど。火砕流は、まだ居る。前よりも強くなって。

次は、幻衝護衛の二体。ウェアウルフと野鉄砲だ。大した事は、なかったな。

止めは、明一が決めた。

チャプター8

巨大なのも居たな。雲外鏡と一反木綿とがしゃどくろ。

雲外鏡と一反木綿は、どうにか倒せた。意外とあっけなかった。

でも、がしゃどくろには、正直、びびった。重火器で攻撃したり、口から光線を放ったり、

空を物凄い速さで飛行したり、その上、破壊力も凄まじかった。

天衣と烈香が、ガラクタを調べてくれた。

十人ぐらいで動かしていたらしき跡があった。

休憩室や自動販売機、スタジオやコンビニ、インターネットカフェにカラオケルームに大浴場まで

あるという事が理解った。

もちろん、食堂やゲームセンターまで見つかった。

総集編は、ここでおしまい。それでは、話の続きをどうぞ。

チャプター9

俺は、烈香と話をしていた。

「激。早く答えを出して。」

「ああ。比べられない。でも、この戦いが終われば、出せるかもな。」

「頑張ってね。応援してるから。」

烈香は、走りながら去って行った。

「俺は、まだ、恋愛をする暇が無い。あったとしても、避けてしまうな。苦手だからな。

 でも、何とかしよう。」

俺は、立ったまま、爆睡した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る