第3話:目だらけ
チャプタ―1俺は、その日、パトカーで偵察をしていた。
「いつもと何も変わらないな。」
信号が赤になったので、俺は、パトカーを停めた。
だが、よく見てみるとそれは、目玉みたいに動いていた。というよりは、肉眼だ。
俺は、パトカーを降りた。
「何で信号のライトが目玉になっているんだ? まさか、幻衝怪の仕業か?」
チャプター2
すると、そこへ、目だらけの幻衝怪「百目」が出現した。
「クククッ。さすが、幻衝怪退治課だな。喰らえ。ヘクトフラッシュ。」
百目は、全身の目から、白い光線を俺に向けて放った。
「ウワーッ。何て強い目なんだ?」
「街中を目だらけにしてやるぜ。」
百目は、消えるように去って行った。
チャプター3
その頃、滅は、俺が遭遇したあの巨大な化け物に力を与えていた。
ちなみに、あの巨大な化け物の名は、ズグルンデ。
滅は、それを終えると、レイドを呼んだ。
「レイド。作戦は、うまくいっているか?」
「はい。順調に進んでおります。」
「なら、良いのだが・・・。」
レイドは、少しだけ、ぞっとした。
「あの御方は、何を考えているか理解らないから、怖いぜ。」
チャプター4
ここは、署の本部である。
俺は、ソファーで爆睡していた。
そこへ、明一と美佐がやって来た。
「激。まだ、休み時間やないぞ。早う起きんかい。」
「明一と美佐か。どうした?」
「いや、あのな。街中が目だらけになっとるんや。あーもう、気持ち悪いわ、本当に。」
「私達じゃ、原因が全く理解らないのよ。」
「理解った。俺に任せておけ。」
チャプター5
俺は、パトガーに乗って百目を捜しに向かった。
そこへ、百目がやって来た。
「こいつも目だらけにしてくれる。ヘクトフラッシュ。」
百目は、全身の目から、白い光線を放った。
「ウワーッ。」
俺は、一回転して、壁に激突した。
チャプター6
そこへ、師匠がやって来た。
「百目。久しぶりだな。」
「お前は、偶。また、俺を倒す気か?」
「ああ。幻衝怪に、この世界を壊されたくないからな。」
「生意気な奴め。はーっ。」
百目は、師匠に、フルパワーの白い光線を放った。
「ウワーッ。」
「このままじゃ、師匠が危ない。」
俺は、眼だらけになったパトガーのトランクを開けて、武器を装備した。
チャプター7
「そこまでだ。」
「お前は、あの時の刑事だな。」
「破壊を斬り裂く想像の剣。幻衝怪退治課 アーク刑事 激。幻衝怪 百目 お前を逮捕する。」
俺は、手帳を開いて見せた。
「激。奴のヘクトフラッシュは、鏡で跳ね返せるぞ。じゃあな。」
師匠は、走りながら去って行った。
チャプター8
「一人で何が出来る? テン。」
百目は、十体ものテンを召喚した。
「キエーッ。」
俺は、拳や蹴りで、次々とテン達を倒していった。
「これでも喰らえ。ヘクトフラッシュ。」
百目は、全身の目から白い光線を放った。
俺は、カーブミラーの後ろに隠れた。
百目が放った白い光線は、カーブミラーの鏡の部分に当たって跳ね返った。
跳ね返った白い光線は、百目の体をまともに直撃して、大爆発した。
「ウワーッ。そんなバカな。」
俺は、アークバルカンを構えた。
「アークライトニング。」
俺は、百目を狙撃した。
「ギャーッ。」
百目は、爆発して消え去った。
チャプター9
そこへ、レイドがやって来た。
「やるな、お前。巨幻衝。」
レイドは、百目を蘇生し巨大化させた。
「グオーッ。」
「アーク刑事 激。またな。」
レイドは、消えるように去って行った。
「召幻衝。」
俺は、召喚したアークテリオンに飛び乗った。
「アークモード。」
俺は、アークテリオンを人型に変形させた。
チャプター10
「アークフリート見参。」
「ふっ。私の目で、全てを見切ってくれる。おりゃーっ。」
百目は、アークフリートに拳を喰らわせた。
「ウワーッ。」
百目は、エネルギーを溜め始めた。
「激。大丈夫か?」
「ああ、何とかな。アークフリート。あいつは、何をしているんだ?」
「たぶん、必殺技の準備でもしているんだろう。激。何か対策でもあるのか?」
「奴が放とうとしている技がヘクトフラッシュなら跳ね返せるはずだ。」
「まだ、動かない?」
百目は、エネルギーを溜め過ぎて、苦しくなった。
「ギャーッ。」
百目は、爆発して消え去った。
「もしかして、自滅?」
「どうやら、そのようだ。」
アークフリートは、俺を地上へ降ろすと、アークテリオンに変形して、空の彼方へと走り去って行った。
チャプター11
俺は、パトガーに乗って、署へ向かった。
「帰って、ピザでも食べるとするか。」
そこを、一瞬、何者かが、飛び去った。
そいつの姿は、まるで、巨大なムササビのようであった。
俺は、気になったので、そいつの後を追った。
「あいつは、一体?」
チャプター12
しばらくすると、師匠が後ろの座席から、いきなり話し掛けてきた。
いつの間に乗ったのかは、理解らない。
「激。壁幻衝について教えてやろう。」
「やろうって、ウワーッ。ど、どうやって、乗ったんですか?」
「気にするな。知りたいか?」
「はい。是非、教えて下さい。」
「良かろう。巨大な盾を想像して、体から放つのだ。」
「理解ました。あれ、師匠?」
師匠は、いつの間にか去っていた。
チャプター13
そこへ、あのムササビのような奴がやって来て、パトガーの前面ガラスに激突した。
「ウワーッ。な、何か用か?」
「お前が、激か。石油コンビナートで待っているわ。じゃあね。」
「名前ぐらい、言ったらどうだ?」
「私の名前は、幻衝怪「山乳」。よろしくね、刑事さん。フフフッ。」
山乳は、パトガーにキスをしてから、空の彼方へ飛び去って行った。
「山乳か。石油コンビナートって言われてもな。仕方ない。自力で捜そう。」
チャプター14
俺は、署へ辿り着いた。
「今夜は、パトガーの中で寝るとしよう。意外と快適だしな。」
俺は、パトガーの中で就寝した。
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