概要
ずっと何かを台無しにしてきたんだ
何かが『台無し』になるのが好きだった。
なんで暗殺なんてものを生業にしだしたのかと聞かれたら、そう答えるしかない。
とある勇者が積み上げてきた功績が、培ってきた信頼が、磨かれてきた武装が、鍛え抜かれた肉体が。
たった一つの油断で、何もかも全部台無しになる。
途方もなく手が届かないくらいに恵まれたそいつらが、俺のような木っ端にも満たない屑に、少し不意を突かれただけ死んでいく様があまりにも滑稽だったから。
俺はこの仕事を始めたのだろう。
なんで暗殺なんてものを生業にしだしたのかと聞かれたら、そう答えるしかない。
とある勇者が積み上げてきた功績が、培ってきた信頼が、磨かれてきた武装が、鍛え抜かれた肉体が。
たった一つの油断で、何もかも全部台無しになる。
途方もなく手が届かないくらいに恵まれたそいつらが、俺のような木っ端にも満たない屑に、少し不意を突かれただけ死んでいく様があまりにも滑稽だったから。
俺はこの仕事を始めたのだろう。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?