概要
この世界でただ一人、君の顔だけ見えるとしたら。
『なんで、アイツの顔見えるんだよ』
相貌失認(そうぼうしつにん)。
女性の顔だけ上手く認識できないという先天性の病を発症している少年、早坂翔(はやさかしょう)。
夏休みが終わった後の八月。彼の前に現れたのは、なぜか顔が見える女の子、水瀬茉莉(みなせまつり)だった。
他の女の子と違うという特異性から、次第に彼女に惹かれていく翔。
中学に進学したのち、クラスアート実行委員として再び一緒になった二人は、夜に芳香を強めるという匂蕃茉莉(においばんまつり)の花が咲き乱れる丘を題材にして作業にはいる。
ところが、クラスアートの完成も間近となったある日、水瀬が不登校に陥ってしまう。
それは、彼女がずっと隠し続けていた、心の傷が開いた瞬間だった。
相貌失認(そうぼうしつにん)。
女性の顔だけ上手く認識できないという先天性の病を発症している少年、早坂翔(はやさかしょう)。
夏休みが終わった後の八月。彼の前に現れたのは、なぜか顔が見える女の子、水瀬茉莉(みなせまつり)だった。
他の女の子と違うという特異性から、次第に彼女に惹かれていく翔。
中学に進学したのち、クラスアート実行委員として再び一緒になった二人は、夜に芳香を強めるという匂蕃茉莉(においばんまつり)の花が咲き乱れる丘を題材にして作業にはいる。
ところが、クラスアートの完成も間近となったある日、水瀬が不登校に陥ってしまう。
それは、彼女がずっと隠し続けていた、心の傷が開いた瞬間だった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!数々の素晴らしい作品を手掛けた花音さんの個人的最高傑作
本作はプロデビューも決定している木立花音さんの純愛作品(やや重め)
相貌失認という、女性の顔を判別できない病を患った少年が、たった一人顔を見ることができる少女と出会ったところから始まります。中盤、物語は思いもよらない方向へ二転三転するのですが最後には綺麗にまとまり、読んだ人は必ずや心地良い読了感に包まれるでしょう。
目の前に景色がありありと映し出されるような情景描写・読む人の心に訴えかける心情描写などの筆力はもちろんのこと、ストーリーも新鮮味があり、伏線も上手く張り巡らされていて、こんなにも凄いのにどうしてこの作品は星が少ないんだと一人憤慨しました(笑)
クオリティーの高い青春作品です。この…続きを読む