ZOTTO

人の心には
実に　色んなものが潜んでいる

所詮　何事も人がすること
そして　人の心ほど厄介なものはない

単なるホラーではなく
人生模様が見えてくる

この短編集は、まだ自分がアカウントを
持っていなかった頃に読んでいた。
沖縄に住む作者が日常生活や友人知人から
聞いたゾッとする話を短編に起こして
一話ずつ載せている、興味深くてとても
大好きな作品だった。


その作品と再会できた、嬉しさ。


再会して、短編は増えていた。そして更に
多岐に渡る怪異譚を目にする事が出来た。
何より嬉しかったのは、この温かな作風は
変わらずに、怖い怪異を語っている。
不思議な現象を語っている。

ゾッとする話には違いない。けれども
何故かホッとする様な。

この不思議な感覚を、是非味わってみて
欲しいのだ。

いやぁ…ボリュームもさることながら、いろんな方面での怖い話が読めて、満足感がすごいです。
今後もまだ更新されていくのが嬉しいですね。
楽しみでしか無い！

ここに現れているのは

ぜんぶ、ホンモノ
みんな、本当にあったこと。

作者様のまわりには陽射しにひかれるように、さまざまな個性の人々が
多彩な方面から「実話」をつれて集まってきます。

人、それ以外
人で、人でないもの
それら、いがい

人なのにひとでないものが起こす悪辣に震撼し、苦い恐怖を教えられる一話。
自分の想いでを呼び起こされる、文学的なやさしい哀しみがある不思議の一話。
ふとした一言で今までの認識をくつがえされて、はじめて体感した深いおぞけを知った一話。
コミカルな後味の良さにスクロールする指をとめてふと考え、意味がわかった瞬間に、戦慄が背筋を駆け上がる一話。

作者様の大人な強…続きを読む

この短編集の「一生の悔い」は、深い心理的な恐怖を巧みに描き出し、ホラーの枠を超えた文学的な深みを持つ作品である。

主人公のYさんの内面に深く切り込み、「後悔」という普遍的な感情を通じて、読者の魂に訴えかける力がある。

現代社会における疎外感と家族の絆の脆弱さを描きながら、人生の不可避な悲しみを究極的に表現している。

読後には、自らの人生と向き合う勇気と、愛する者への思いやりを新たにすることになるだろう。

１話が短いしそこそこ面白いなと思いながら、隙間時間に少しずつ読み進んでいき、３４話の「ソフィア」で、初めて心底ぞっとしました。
ここで終わるのは怖いと思い、そのまま続いて３６話「諜報戦」まで読む。
この時が、本気でハマった瞬間でした。

話は繋がっていないので、気になった方はぜひ読んでみてください。
ちなみに、これ以降もいろんな意味でぞっとしたり、時には悲しくなったりする話もありました。

泣ける怪談

ゾゾッとする犯罪目撃談

くすっと笑えるけれどしっかり怖い

そんな実話の詰め合わせはいかが

空いた時間にゾクっとしませんか？

今「超」1あったらイチオシだわ

　ネットの霊感判断で「霊感なし」と結果が出た作者様の、ぞっとする体験談。
　舞台はほぼ沖縄。そう、第二次世界大戦にて、戦地となった場所だ。
　そこにはシャーマンであるユタや、神聖な場所である御嶽などが残っている。
　そんな場所で暮らす主人公には、少し不思議なものから、後から考えると恐ろしいモノ、出会ってはいけなかったモノまでがつきまとう。
　例えば、行きつけの店で風もないのに揺れる暖簾。
　例えば、自分の知人にだけ見えるぼろぼろの服を着た少女は、どこを探しても見つからなかった。
　例えば、毎回のように金縛りに襲われること。
　
　作者様の語り口が軽妙で、一話一話がとても短いので、
　気付いた…続きを読む

語りが面白いので続きが読みたくなりどんどん読み進めてしまいます。なんというか、クセになる！語り部のキャラクターがとても良い。
実話系の迫力があり不条理な恐怖が畳み掛けてきます。
呪術系の話が特に好きで場面を思い浮かべてゾッとしました。

遊び心のあるフランクなタイトルですがホラー好きな方にも読んで損はありません。オススメします。

人が怖い、霊が怖い、現象が怖い、怖いけど不思議……怖いの種類にもいろいろありますが、ここには各種取り揃えられてます。
一話一話は短いながらもそれぞれ充分満足感がありますので、一日一話ペースで読んでたっぷり楽しめます。
実話怪談系がお好きな皆さま、いかがですか？　寝物語に読んで、首筋が冷んやりできますよ。