物理的にも、心理的にも、思わずゾッとする短編集。
- ★★★ Excellent!!!
ネットの霊感判断で「霊感なし」と結果が出た作者様の、ぞっとする体験談。
舞台はほぼ沖縄。そう、第二次世界大戦にて、戦地となった場所だ。
そこにはシャーマンであるユタや、神聖な場所である御嶽などが残っている。
そんな場所で暮らす主人公には、少し不思議なものから、後から考えると恐ろしいモノ、出会ってはいけなかったモノまでがつきまとう。
例えば、行きつけの店で風もないのに揺れる暖簾。
例えば、自分の知人にだけ見えるぼろぼろの服を着た少女は、どこを探しても見つからなかった。
例えば、毎回のように金縛りに襲われること。
作者様の語り口が軽妙で、一話一話がとても短いので、
気付いたらサクサクと読み進めていました。
小生が今のところ一番怖かったのは、やはりがっつり写真のくだりですね。
まだまだ連載中という事で、これからも楽しみです。
是非、御一読下さい。