物理的にも、心理的にも、思わずゾッとする短編集。

 ネットの霊感判断で「霊感なし」と結果が出た作者様の、ぞっとする体験談。
 舞台はほぼ沖縄。そう、第二次世界大戦にて、戦地となった場所だ。
 そこにはシャーマンであるユタや、神聖な場所である御嶽などが残っている。
 そんな場所で暮らす主人公には、少し不思議なものから、後から考えると恐ろしいモノ、出会ってはいけなかったモノまでがつきまとう。
 例えば、行きつけの店で風もないのに揺れる暖簾。
 例えば、自分の知人にだけ見えるぼろぼろの服を着た少女は、どこを探しても見つからなかった。
 例えば、毎回のように金縛りに襲われること。
 
 作者様の語り口が軽妙で、一話一話がとても短いので、
 気付いたらサクサクと読み進めていました。
 小生が今のところ一番怖かったのは、やはりがっつり写真のくだりですね。
 まだまだ連載中という事で、これからも楽しみです。

 是非、御一読下さい。

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