概要
これは記憶を奪われた少年と、死の呪いを受けた少女が世界の真実を探す物語
テラ──それは太陽が失われ、全てが変色したもう一つの地球。
空は茶色に、雲は黒に。赤いはずの炎ですら緑の輝きを放つ、そんな世界。
太陽を失ったことで地上の生命は滅びの道を辿るかと思われた。
しかし、未来を憐れんだ聖女アーラが不思議な力をふるうと、太陽のない大地に植物が育ち始め、温かな風が吹き始めた。
物語の始まりはそれから一万年が経った後になる。
失われた光を取り戻すため、人々は二つの種族に進化を遂げた。
ひとつは地上に降り注いだ太陽エネルギーから生まれた妖霊と契約し、角や獣の耳など妖獣の身体的特徴を受け入れた妖族。
もうひとつは自らの遺伝子を操作して魔力を自己生産し、世界を文字情報として見るようになった魔族。
元は同じ人間だった両種族は、住処を分け、国を築き、王を戴き、それぞれ平和に暮ら
空は茶色に、雲は黒に。赤いはずの炎ですら緑の輝きを放つ、そんな世界。
太陽を失ったことで地上の生命は滅びの道を辿るかと思われた。
しかし、未来を憐れんだ聖女アーラが不思議な力をふるうと、太陽のない大地に植物が育ち始め、温かな風が吹き始めた。
物語の始まりはそれから一万年が経った後になる。
失われた光を取り戻すため、人々は二つの種族に進化を遂げた。
ひとつは地上に降り注いだ太陽エネルギーから生まれた妖霊と契約し、角や獣の耳など妖獣の身体的特徴を受け入れた妖族。
もうひとつは自らの遺伝子を操作して魔力を自己生産し、世界を文字情報として見るようになった魔族。
元は同じ人間だった両種族は、住処を分け、国を築き、王を戴き、それぞれ平和に暮ら
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは恋愛小説ですよね??!!
主人公が記憶を奪われた状態から物語が始まり、この世界のことを全く知らない読者と同じ目線で進んでいくので安心と思いきや、のっけから想定外の世界観で2度見しました。
難しい話は理解するまで時間がかかりますが、そこは読みやすい文章でサクサク読めて進むことが出来るのでバランスがとれていると思います。
天秤の片方の皿に難解な理系の話。反対の皿には読みやすい文体。うん、釣り合ってます。観測者は私ですが。
そしてこの作品は愛を語る作品だと思います。
思わず一万年と~みたいな曲が頭に。おっと。
作中に出てくる『三つの問い』は、読者も一緒に考えさせられる問いかけです。
ボリュームがあって満腹満足。二週読むのが…続きを読む