6-2、年代記《クロニクル》への応援コメント
やっと、やっと分かったことがある。 それは、一体どんな顔をして「銀の勇者」が、自身の生命を犠牲にしてまで無職の男を生かしたかったのか。
彼女は―――笑っていたのだ。 ただ、ただ、笑っていたのだ。
"彼"と言う確かな存在に、自分ですらも成し得なかった事が出来るのだと。
そう、“次代”の育成。 「銀の勇者」に成り代われる、「銀の勇者」よりも強き勇者を育て上げられる資質を秘めていると。
役割を終えていない者が、輪廻の輪に入る事を……戻る事を赦されはしない。
彼の役割は、まだ残っている。
6-1、聖樹《ユグドラ》への応援コメント
ここは……うつしよとかくりよとの境―――その境で無職の男は、これまでの思い出をしばらく噛み締めていた。
老練な槍使いに、少しばかり小生意気な赤毛の刻印術士―――そして締めくくりは、その存在自体に憧憬の念を抱いていた銀の勇者。
もう、何も思い残すことはない。
彼らと袂を分かってしまって随分と無駄な年月を……人生を送ってきたものだ。
そしてやがて旅には終着点を向かえる事となる。
その雄々しくも壮大な存在―――女神が創造をした、総ての始まりでもあり総ての終着とも言える「聖樹」……
その輪廻の輪に、無職の男もやがては……
幕間2(リース視点)、勇者の旅立ちへの応援コメント
師を慕う弟子の姿に……いや、一人の女性のささやかに過ぎる告白に、可能性が手を差し伸べる。
ただしそれは「可能性」の話し―――
生き返る「かも」しれないし、目を覚ます「かも」知れない、生命の危険を伴う冒険をしたところで、目的の地に目的の者はない「かも」しれない。
けれども雷の勇者は……いや、一人の恋愛と言うものを知ってしまった女性は、それが蜘蛛の糸ほどのかそけき可能性であったとしてもすがりたいと思った。
そしてそれは、仲間であり恋敵ともなろう者達も同様であった。
彼女達の冒険は、まだ終わってはいなかった……これから始まるのは、新たなる彼女達の旅立ちである。
5-16、オレの物語への応援コメント
シグルイさん、お疲れ様でした……。
幕間1(リース視点)、慌ただしく日々は過ぎて行きへの応援コメント
戦いと言う名の“祭り”は終わった。
“祭り”の終わった後と言うのは、いつもそうで……あの騒がしいいっときが過ぎ去ったらその次の日はいつもの日常。
変わらない……日常
けれどしかし、その平穏な「いつもの日常」を作り出せたのは、その身一つを賭けたある意味での英雄であったり、自分に「勇」なる「者」の何たるかを教えてくれた“師”だった。
ただ…“師”は、その身命を懸けても、絶命までには至ってはいなかった。
今はまだ―――その傷が癒えるのを待つだけ、である。
そしてまた、「次なる冒険」へ―――
5-16、オレの物語への応援コメント
この“流れ”―――なんて嫌な流れなんだ……一番嫌っていた「一生懸命」を、この期に及んでしてしまった。 その見返りが自分の生命……文字通りの『一生の命を懸けて』しまったのだ。
当然その代償は訪れる。 当然その対価は支払わなければならない。
それも、職能の持ち主本人の生命。
今まで無理からして繋ぎ留めていた仮初にして儚い命。
『君の夢は果たして叶ったかい?』
誰かがそう呟いた。 それは憧れていた銀の勇者の者だったのかもしれないし…ひょっとすると、あの悪戯好きの腹ペコ死神のものだったのかも、知れない。
だが、彼の命運は、まだ途切れてはいない
作者からの返信
冒険者として一つの時代を終えてしまった彼は、成長することはありません
できることはただ、自分に残ったものを燃やし尽くすのみ
消えかけた炎が最後に一瞬だけまばゆく輝くように、彼もまた人生の最後に輝きを見せたのでした…
5-16、オレの物語への応援コメント
シグさん……? あの、えっと……あれ?( ;∀;)
オ、オルテシアさんにはシグさんを突っ返しにきてもらわないと……!(´;ω;`)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
通販で届いた荷物を返品するみたいな気軽さですね笑
5-14、決着を!への応援コメント
交錯し合う互いの意思―――しかしそれは虚しくも悲しいまでにすれ違い様を映し出す。
或いはあの時失った者達への挽歌の為―――
或いはあの時失った者への手向けの為―――
けれど無職は気付いていた。 自分たちが怨みに塗れ、絶望し、停滞している時に確かに育ちつつある若芽達を。
要は、そこだった。
無職と岩の勇者の決着を分かつたのは。
岩の勇者には、岩の勇者だけしかいなかった。 確たる自身の強さに自惚れ、自分一人でどうにかなると思っていた。
片や無職には、無職が忌避しがちだった仲間達がいる。 どうしても……と、懇願して已まなかった駆け出しの勇者達がいる。
もうその結果は、歴然たるものだった……ので、ある。
作者からの返信
悲しみの牢獄に囚われた男たち
1人は過去を見つめ続けた
1人はちょっとだけ未来を見た
その違いが生み出した決着なのです
5-13、彼女が振るう剣の名はへの応援コメント
どんな小さな力だろうと、束ねれば大きな敵をも討つ―――
それは、冒険者ならば誰もが知っている事。
それは、この日まで生きていく甲斐性すら見い出せず、ただぐうたらな日々を過ごしていた無職―――だとて。
それは、何かの歯車が狂い、生まれ故郷をも灰燼に化そうとした堕天した勇者―――だとて。
そしてその思いは、やがて届く……自分を信じてくれる仲間達へと
5-9、世界を作るものへの応援コメント
ベレスは自分の裁量で他人の死生観を決めつけてしまうのが玉に瑕ですね……。それはそれとして、シグルイさんが“労働”の価値を理解できる無職でよかった(*´∀`)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ベレスは大切にしていた仲間を失い、他の命が全てどうでもよくなってしまったのです…
シグルイさんは自己評価低めの人間なので、自分ができないことをやっている人には純粋に敬意を払えるのです
5-12、最終局面への応援コメント
久しぶりに思い出す、このヒリついた感覚。 あれはまだ、銀の勇者達と一緒になって戦場を駆けまわっていた頃だったか。 この“生”の身を「信頼」と言うものに預け、共に笑い、共に泣き、共に苦しみを味わった「あの頃」……
今を思えば、あの頃が一番良かった―――誰に褒められるでもなく、誇りに思っている「あいつ」から褒められることが一番だ。
…と、そう思っていた。
けれどもう、「あの頃」は一番ではなくなってしまった。
そう、“今”……今こそが一番だ。
もう幾度かの死を覚悟し、死線を潜り抜けたその先、待っていたのは所詮敵いだにしない強敵に立ち向かって行く、自慢の仲間達だった。
編集済
5-11、百腕岩石巨人《ヘカトンケイル》への応援コメント
必死に……それこそ「必」ずや「死」する覚悟を以て臨んだ「死狂い」。
それですらも死神は嘲笑うかのように微笑みだす。
今まで、のんべんだらりと……それこそ「何もしてこなかった」にしては、よく頑張った方だと。
死神は、笑う、嗤う、哂う。
その名の由来「死狂い」―――が忌み名す通りに、「死」に「狂う」ように生きてきた……そしてまたその一生を命を懸けて努力してきた己の有り様はどうであるか……とでも言う様に。
と言うか、いつの間にか題名が元に戻っているぅ~?Σ
作者からの返信
タイトル、戻してみました
ユグドラという略称があった方が呼びやすいんで笑
でも新規の読者さん的にはどちらが興味を持ちやすいんですかね?もうずっと悩んでいます
5-10、分かたれた道への応援コメント
「分かたれた道」……それは、あの3年前の出来事か。
意気揚々と、魔界へと侵攻した。 その代償は数々の名のある勇者達の犠牲の名の下、失敗に終わってしまった。
思えばあの頃より、無職はなにもかもを諦め、それこそ一生懸命なんて柄でもなく、日がな一日酒を飲んだくれて管を巻いてりゃ幸せそのものだった。
片や、岩の勇者は、世の摂理を曲げても―――と、大切な仲間達を奪った魔界に復讐を誓う為に、勇者の力を「邪」に使い始めた。
果たして、自分の提唱する『正義』を貫くためにはどうすればいいか―――
間もなくその答えは出るだろう
作者からの返信
過去から目をそらし、逃げたのがシグルイ
過去を見つめ続け、狂ったのがベレス
どちらの道が正しかったのか、どちらの選択が正しかったのか。きっとどちらも正解はないのでしょう。
あとはただ、勝った者が残るのみです。
5-10、分かたれた道への応援コメント
燃える展開!! ベレスの気持ちを理解してなお突き進むシグルイよ、頑張れ!!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
やはり殴り合ってこそ、男同士は何か通じるものがあるのです。けれども、決して道は譲れない。理解したからこそ、戦わねばならない時がきたのです…!
5-9、世界を作るものへの応援コメント
「勇者」達が、その生命を賭してでも護らねばならないもの……それを「奴隷」だと、「家畜」だと言い切った。
そこに果たして「正義」はあるのだろうか。
否、それは「身勝手」で「自己中心的」なそれでしかない。
自分自身の『正義の執行』を嘯く者の真偽は既にそこにあった。
そこへ、黒き断罪の刃が降り注ぐ、それはあたかもこの世界の創世の女神が持ちたる「(死神の)大鎌」のようだった…と伝えられている。
5-8、ベレスの答えへの応援コメント
自分の「死狂い」は自分の為。 しかし岩の勇者のそれは、仲間の為の「死狂い」だった。
確かに岩の勇者が言った事は判る。 半面自分でもそうだと思ってしまった。
だからと言って戦う事を、死ぬことを強要させる権利がどこにあろうと言うのか。
“今”はまだいい……そう、まだ“今”は。
自主性のなく強要させたそれが、いつまで保つのだろうか。
そして破綻は、徐々に訪れる……
5-7、黒き星よ、絶望で輝けへの応援コメント
その「名」の由来を、捻くれ者は『死に狂う者』と、そう解釈した。
ただ、彼の事を一目置いていた銀の勇者はそうではなかった。
『死中に活を求める為には、例え死すら厭わない強き心の持ち主』
―――と。
果たして彼だけが習得できた戦技は強力そのものだった。
「自己強化」「自己回復」「戦技強化」と、どれも勇者のそれと比べても遜色ないものだった。
それでもまだ、岩の勇者は嘲りを辞めない。
所詮ちょっとばかり強くなったからとて、揺ぎない自分にいかほどの事が出来るかと。
しかしもう……決着は既に決していた。
作者からの返信
「武士道は死狂ひなり」
この言葉も解釈が分かれますが、理不尽な状況でも死を恐れず戦い抜くという意味を採用しております
5-5、雷岩巨人《キュクロプス》への応援コメント
文字通りの「満身創痍」となりながらも、もう引退して無職となった“元”冒険者は岩に閉じ込められた雷の勇者を救い出した。
ただこれは、「偶然」ではなく「必然」。
彼が念入りに計画した作戦を以て為したことにすぎない。
ただそれを、果たして岩の勇者は認めるだろうか?
否、認めはしないだろう、3年前ですらも何もかもを諦めて戦う事を放棄したクズに、崇高な自分の計画が覆されることほど屈辱的な事はない。
しかし、現実は、見つめなければならないのである。
5-4、あの日への答えへの応援コメント
「本心」が口から出る。
「本当は」放っておいてほしかった、日がな一日のんべんだらりと過ごし、気の向くまま酒浸りとなり、自由と放埓を画に描いたようにしていたかった。
「本当は」そんな自分が嫌だった。
「本当は」誰かが閉ざしたこの扉を開けてくれるのを待っていただけだった。
そして今、自分は岩の牢獄へと封じられた“雷”の勇者の前に立っている。
さあ今度は、オレがお前を救い出してやる。
そうだろう……?
5-3、いいわけねぇだろへの応援コメント
いつだって、何度だって思った事はある。 自分は「所詮そこまでの人間」だったのだと。
そう、思えば気が楽になる。 そして、今まさに、「もういいよ」と声かける者がいる。
ああそうだ、もういいんだ、もう一生懸命にやらなくてもいい。 もう身の丈に合わない事をしなくてもいい、また明日から気楽に……ぐうたらで自堕落に過ごせられればこの上はない。
…………そう、思っていた。 事実、あの小さな勇者にまとわりつかれるまでは、そうしていた。
けれど、頼られた……そのお陰で年甲斐もなく気持ちがよくなり、面倒を見た。
小さくて新米だった勇者が、いつしか「雷の勇者」となった時、誇らしかった。
自分の事でもないのに、「こいつはあいつのように見捨てたくはない」そうも思った。
ただ現実は辛い―――実力の差をまざまざと見せつけられ、奪われてしまった希望の光。
そんな自分に「もういいよ」と甘くく語り掛けてくる言葉。 ついその言葉に甘えたくなりながらも、使命感にも似たものを思い出し、再び立ち上がる。
作者からの返信
基本的に捻くれ者なので、「頑張ったね」と言われて自分の不甲斐なさに気が付きました
そうでもされないと自分の気持ちもわからない不器用な男なのです
5-2、暗闇の中でへの応援コメント
自分の「限界」を知る事は、何も悪い事ではない。
或いはそこから成長をする可能性すらあるのだから。
しかしその男は、自分が何一つ出来ないでいる人間であることを知っている。
そしてまた、大切な、小さな勇者を失った以上に、2人の仲間を失いたくない、と思ってしまった。
だから制止させる……「いくな」と言ってしまう。
だがしかし、その「いくな」は、果たして、2人の小さな仲間が小さな勇者を救い出すために傷つくから言ったのであろうか?
否……そうではない。 「オレを置いていくな」そうだったに違いない。
3年前、何より大切な、自分よりも大切な銀の勇者を置き去りにしてしまった罪悪感。 それがまた鮮やか羅甦るかの様に思い出される。
あの時も孤独感を味わったが、今はそれ以上の孤独感が男を苛む。
果たして男は、失ったものを取り戻せるのだろうか。
4-14、ユメノオワリへの応援コメント
ですよね、わかってました。この程度でリースちゃんがシグルイさんに失望したりするわけがないんですよ。彼の過去の失態なんて、リースちゃんにとっては関係ないのですから。
流石だよリースちゃん、君は既に立派な勇者だ(。-ω-)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
リースちゃんは失望してないのですが、シグルイくん自身はめちゃくちゃ気にしてしまっているめんどくさいやつなので、彼女が言っていることを素直に信じられないのです(ー ー;)
5-1、あの日の仲間たちへの応援コメント
ここで初めて、3年前の「あの日」―――と、「あの日」以前……つまり銀の勇者たちとの邂逅が語られる。
その当時でもやはり、ソロの冒険者は自己評価は低く、また周りもそうであるように彼のことを見下していた嫌いはあった。
ただ一人……銀の勇者オルテシアを除いては。
彼女は彼のどこが一体気に入ったのか、その理由までは語られたことはないが、その「運命の日」までは4人とも信頼関係を築き上げていった。
そう……運命の「あの日」が来るまでは。
仲間を逃がすためにと、単身残る事を決意した銀の勇者ではあるが、彼女からは未だに理解しがたい「命令」……傷ついた仲間と共に離脱せよ―――
なぜあの時、彼女の言葉に逆らえなかったのか。 なぜあの時、仲間だったルーンマスターが言っていたように、勇者の方を最優先させなかったか。
なぜ、あの時……
しかし、あの時の失敗があったからこそ、銀の勇者よりも輝かしい未来の光を放つ、雷の勇者に出会えたことは、間違ってはいない…。
作者からの返信
オルテシアがシグルイのことを気に入った理由は、ちょびっと語られていますが危機察知能力の高さと〈魔喰兵〉のポテンシャルを買ってのことだったのです
自己評価が低い男なので、なぜ評価されたのかはわかってはいませんが笑
4-13、暴かれる過去への応援コメント
力を求めるあまり闇落ち(?)してしまう展開大好きです💕(*`ω´*)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
まさにこの男が求めようとしているのは力なのです。しかし、その力を得た先に何を成し遂げようとしているのか、楽しみにしていただけたなら幸いです(≧∀≦)
幕間(ベレス視点)、転がり落ちゆく岩のごとくへの応援コメント
この「語り」は、岩の勇者がどうして堕天(おち)たか―――その語り。
しかしそれは、ただ単に自分が出来なかったことへの憤り、そして同じく戦いつつも戦場から逃げ出した「腰抜け」への嘲りであった。
そんな者が口にして言う、「これは正義の執行だ」と。
噴飯にもほどがある、それのどこが、一体「正義」なのだろうか。
自分勝手に身勝手に唱える「正義」……それのどこに「正義」があるのか。
今一つ問う。 「正義を執行する者の正義は、いずこにありや」
イリスは答える。 「正義を執行する者の正義は、正義を執行する者自身が絶えず示さねばならない」
(ところで……イリスって誰?)
作者からの返信
えぇ…イリスがそんな難しいことを話せるなんて…
基本「お腹減った」しか喋らないのに笑
4-16、役立たずの命への応援コメント
またしても―――またしても―――護ってやることが出来なかった「勇者」の生命。
いくら無職が、どんなにか醜くも足掻こうが、総てが無駄だった。
あんなにも恰好をつけたことを言っていたのに、肝心要のところで何も出来ないでいる無職。
自分の何もかもをかなぐり捨ててまでやろうとしてことにそっぽを向かれ、今はただ虚しく地面に這いつくばる敗残者。
だが―――…?
作者からの返信
もう本当に、肝心な時に何もできないやつなのです
思いは空回りして、力を出すこともできない。地面に這いつくばっているのがお似合いの男なのです
4-15、勇者と勇者への応援コメント
両社の力量の差は、歴然だった。
垂涎の能力―――「雷」の力を得たとはいえ、所詮少女の勇者は昨日今日例の力を得たばかり。
対して岩の勇者は、3年前の『第七次魔界遠征』の時でもその重き役割を為したほどの「熟練」だった。
ただ―――
そう、ただ、能力の良し悪しで勝敗は決められるものではない。
特に「勇者」vs「勇者」の場合に於いては、心の問題が最重要である。
果たして、「堕天(おち)」た勇者が勝つものか、はたまたは「純粋」なままの勇者が勝つものか。
ただ一つ言えたことは……「正義の名の下に此れを執行する者は」―――
編集済
4-14、ユメノオワリへの応援コメント
「絶望」なにもかもの望みも、絶えた―――知られたくない事も知られ、自暴自棄になった攻撃さえも、あしらわれた。
その果てに、無残にも転がる敗残の男。
無理と分かっていて―――無駄と判っていてなぜ向かっていったのか。
それは、贖う為だった……かつて誰よりも誇らしかった「あいつ」を見捨てた事に対して。
けれど、無駄だった―――無理だったのだ。
しかしそんな彼を、優しく視ていた目があった。
“雷”の勇者―――この前まで、初期の戦闘ですら覚束ない新米だけが、その無職の男のありのままをみていた。
気持ちの上では負けてはいない―――けれど、気持ちだけでどうにかなるものではない。
だがその“気持ち”は、「ある者」だけが持っていると言う。
既に堕天ちた勇者もそうであるが、かつて無職男が憧れた彼女もそうだった。
弱い者の為に立ち上がれる―――それこそは、「勇」ある「者」の証……だともいう。
作者からの返信
主人公よりも主人公らしくというのがリースちゃんなのです
無職男は地に這いつくばるのみです
4-13、暴かれる過去への応援コメント
暴かれた……暴かれて、しまった。 ついに。
何故今自分が無職で、無気力で、何のやる気も起きない原因が、ようやく語られ出した。
それも、あの忌々しい3年前の出来事で、一緒に魔界に遠征していた“元”同志からだった。
「よくある話し」―――と言えば、そうかもしれない……
あの頃の自分は、自分が誇らしくて、そして同じパーティにいた、憧れにも似た対象の「銀の勇者」も誇らしかった。
ただ―――残念な事を言えば、堕天した勇者が言っていたことが、真実だった。
自分は、何一つ真実を伝えていない。 少女勇者にも、格闘士の少女にも、火霊術師の少女にも。
そして…………なにより、自分自身にも。
自分の不名誉を―――話で聞いていた以上の恐怖に打ち負けてしまったことを、その真実から目を背け、酒に溺れる日々を暮らす毎日。
あの時までは良かった、そう、あの時また、「運命」と言う名の扉を叩く音がしたのだ。
その扉の向こう側には、かつて自分が憧れた「勇者」以上にキラキラとした輝きを放つ、「勇者の卵」だったのだ。
作者からの返信
ついに隠していた秘密を暴かれてしまいました。しかも、仲間になったと思った少女たちの眼の前で
ただ、これは彼が現実から目を背け続けてきた結果でもあるのです。もっと早くに少女たちと向き合い、自分の過去に目を向けることができていたら、違う結果になったかもしれない。
後悔はいつも遅くにやってくるのです。
4-12、正義執行への応援コメント
無職は、旧き戦友でもある「岩の勇者」と、会うのはどことなく忌んでいた。
それは、無職が過去に遭った“例の一件”を知るのもそうだったし、どこかお互い気まずい雰囲気になるのが耐えられなかったからだ。
ただ、今現在に限って言えば、少女勇者と岩の勇者を「一緒にしてはいけない」と言う思いからだった。
果たしてそれは的中してしまう、この町の「祭」の最中に、いや前後に不可解な事件……「勇者失踪」などという一大事と、ゴーレム襲撃はここに一本の線で繋がった。
そう、総ては岩の勇者が裏で糸を引いていた事。
だがしかし納得がいかない。
少女勇者よりはるか以前に「勇者」としての資質に目覚め、無職が現役の頃にも活躍していたはずの一人者が。
ただ―――言う、岩の勇者は。
『これは正義の執行だ』―――と。
「正義」……誰の?何のための正義なのか。
そして岩の勇者を襲った“絶望”とは?
4-10、岩の人形は命を得て踊るへの応援コメント
この町での「祭」を襲撃し、混乱を混沌を呼び込もうとしていた「岩」の化け物。
しかし、通常のゴーレムならば「なんらかの命」……しかしそれは実際の「生命体」とかではなく、「魔力」や「宝玉(珠)」などで稼動をするものであったが、ここで何より驚いたのは、機能を停止し砕けた岩の中から出てきたのは「勇者」だった。
そしてまた、少女勇者の前に立ちはだかる「風」の力を行使するゴーレム。
その岩の木偶の中には「勇者」―――となれば、もはや迷う必要などなかった。
4-9、ボクだけができることへの応援コメント
自分が最初に師匠に認めてもらったのに……なのに、この「出遅れ感」はなんだろう。
勇者の少女はそこで考えるようになった。
とは言え、今は戦中、とてもではないがそんな余裕はない。
だからこそ、戦いの……闘争の中で成長をするしかない。
そんな時、勇者の少女の戦迅が、岩の木偶を切り裂いた。
自分一人が置いて行かれたわけではない、勇者は、成長を果たした。
作者からの返信
リースの強みの一つは、人の助言を疑いなく取り入れる素直さにあります。それは間違った指摘を鵜呑みにしてしまう危険性もあれば、今回のように一皮剥けるきっかけにもなるのです
4-8、|偽竜《ドレイク》への応援コメント
慣れたコンビネーションで魔物の一匹を片付けることが出来た。
けれどそれは所詮「その中の一匹」にすぎない。
あとに群がりくるは百や千では利かない数。
しかし逆を返せば、まだまだ駆け出しで新米だったはずの彼女達が挙げられた戦果にあるだろう。
はてさて面白いものだ。 まだ生まれて間もないに等しい者達が、この艱難辛苦にどう立ち向かえたものか……
だか今はとくと見させて貰おう―――この私が創った世界の危機を、どう凌いでくれるか……。
作者からの返信
本当の敵は未だ姿を現さず…混沌は始まったばかりなのです
4-7、無職なオレと仲間たちへの応援コメント
「無職」は新たな称号「デレ」を手に入れた!
ではここも準拠し、「デレ」と表記させてもらいます。
小さな勇者パーティ一行の、肚は決まった。 本来なら成長途中で危険な事には首を突っ込ませたくはないが、彼女達は彼女達なりに考えての決断だったのだろう。
そんな事にデレが意見をするのもおかしな話し。
ただ、この襲撃はどことなく謀っているかのようにみられる。
なぜならこの時期は聖樹生誕祭と言う事もあり、各地に散らばっていた「勇者」と称する者達が戻ってくる時期でもあるから。
しかも「岩」……なんだか、悪い予感しか、しない―――
4-6、パレードが来るへの応援コメント
「パレード」……それは、祭祀や戦勝の「祝い事」で催されるもの。 主に隊列を組み市中を練り歩くものとされる。
そしてまた、この語句にはまた別の意味もある。
それが「戦争」。
奇しくも、この地がはらぺこで大鎌を振るう女神(死神?)が創った記念の日にあやかり、この世の混沌を、因縁を、怨念を招こうとする者がいる。
そんな奴らの野望を挫け!新米勇者リースよ! イリスはお前の事を見守っているぞ!!
(ところで、イリスて誰やねん…)
作者からの返信
イリスさん…?知らない名前ですね(すっとぼけ)
4-5、小さな勇者の行方への応援コメント
なぜ……「もう一度」などと、そう言う恥ずかしくなるようなことが衒いもなく出て来るのか。
それは、小さな勇者は、「ぬくもり」と言うものを知らなかったから。
だから、最初に抱き締められたときは面食らったものだったけれど、「もう一度」と言う言葉が吐いて出てきたのは、「抱き締められる」と言う「ぬくもり」を知ってしまったから。
おそらく、この事から察せられるのに、この小さき勇者は生家では「望まれて」こなかったのかも、知れない……
だから、故郷から抜けて出てきたものの、「探される」と言う事をされなかったのかも、知れない。
4-4、一歩を踏み出す勇気があればへの応援コメント
胸を触らせてもらえるとか羨ま……あ、いえ、ダメですね。そゆなハレンチなこと、けしからん!( `□´)
作者からの返信
その通りです!
本当にけしからん無職です笑
編集済
4-4、一歩を踏み出す勇気があればへの応援コメント
ようじょ、の、こうげき。
「痛恨の一撃! 無職のむさいおやぢと発育系格闘乙女はたじたじだ!」
と、言うより……まあ、不自然な雰囲気嗅ぎとったら、例え箱入り小娘でも感じ取るもの……いや、もしかすると「おかあさん」から寝物語に聞かされていたとか?w
(ちなみに、「妖女」ではありませんので、悪しからずw)
それはもとい―――一緒に捜索に出かけていたはずの格闘士の少女は、ただ一人で帰ってきた。
連れの新米勇者は途中で別れて探索したと言う。
その報告を聞いてなぜ真っ先に「探索していたそもそもの原因」に当たらなかったのか。
迂闊だった……いや、“相当に”迂闊過ぎた。
「探索していたそもそもの原因」とは、「勇者の失踪」。
その途端に脳裏に甦る、かけがえのない存在との「別れ」。
もう二度とあんな思いはご免だったはずなのに……そう思い、無職は夜の町へと飛び出していく。
作者からの返信
フィオはとても純粋な子なので、まだ愛や恋を知らないのです。リースなら怪しんでいたかもしれませんが…笑
4-1、炎のキオクへの応援コメント
なぜ死んだのが“あいつ”で、この“オレ”ではなかったのか。
そんな事は判り切っていた。 一人でも生かして帰させる能力があったのが、「銀の勇者」の“あいつ”で、「魔喰兵」の“オレ”ではなかったからだ。
それが判ったとしても、辛いものだ。 幾年月日が経とうとも、思い出されてくるのは、この「苦い経験」のみ。
そして、今更ながらにして自問自答する。 ならオレは、何のために活かされたのか……そしてまた、今している事とはなんなのか。
無職で自堕落で、ヤル気の「ヤ」の字も垣間見れないものが、個性様々な乙女達を見て、思う事。
それは…………………… おそらく。
作者からの返信
いよいよシグルイさんの過去が暴露される第一部最終章です!
過去とは向き合うべきものなのか、乗り越えるべきものなのか、もしくは目を背けるべきものなのか…判断を先延ばしにしている間にも闇は迫ってきているのです
幕間(フィオ視点)、あなたはだあれ?への応援コメント
あ……あれぇ? お、おかしいなあ?? 「大きな鎌」に「くいしんぼう」???
ふ、不思議だ……この世界は初めてのはずなのに……どこかでよく似た腹ペコのしにが……(ゲフンゲフン)の小娘の事を聞いたことがある様な???
しかし……この酔いどれ修道女、誰かさんを彷彿とさせるなあ……
「しぐるいのにおいとおなじ……」
嗚呼―――それでかぁ。
良かったね、シグさん、飲み友達が出来て。
やけにリースの見つめる目が冷たいんだが?
作者からの返信
女神イサナの正体とは…!?
まだまだ謎に包まれています笑
こののんだくれ修道女はまたのちのち出てくる予定です。今回はちょっと顔見せという感じです
編集済
3-14、勇者問答への応援コメント
ここ最近感じていた異変に、またも一つ加算された。 それは「勇者の失踪」……
そして、知ったる顔から強い警告が発せられる。 あの新米勇者たちの事を思うなら、この町を出ろ―――と。
しかし、無職は出るつもりはないと言う。
そして今一度問われる。 『今の世は平和か』。
別に何事もなくにべもなし、毎日旨い酒が飲めるのが無職にとっての幸福。
だからこそ『……まぁ、平和なんじゃないか。あの時に比べたら』
2人とも、知っている。 『最悪』の事態を。 知った上で、の、この問答。
果たして今現在は、「平和」なのだろうか??
なにか……良くない事が、起こりそうな気配だけが している。
作者からの返信
過去の地獄を知る男が2人、何も起きないはずがなく…
不穏な空気を残して、最終章に突入していきます
3-13、フィオの旅立ちへの応援コメント
厭世をし、“人”を辞めてまで獲得したこの身も、自分の血とは繋がりのない、愛情を込めた“人の子”には弱かったか。
惜別の涕をぐっとこらえ、その旅立ちは愛娘の為になると思って強く背中を押した。
娘の方も、今まで育ててもらった恩に報いるためか、はたまたは未だ見たことのない世界がこわかったか、いざとなるとその足を竦ませる……も、いま彼女の側には2人もの心強い味方が、仲間がいる。
その仲間達に手を取られ、小さいながらも大いなる一歩を踏み出した時―――無職にとってその光は、とても眩しいものに見えてしまったのです。
3-12、混沌《ケイオス》の欠片への応援コメント
「イヤな予感がする」。
まるで何かを図ったかのように蠢き出す策謀。 それが「バフォメット」の件であったり、「タイタン」の一件であったり、そして今回の「グレンデル」だったり……
一体、何者が、また何の目的で静かな平穏を掻き乱そうとしているのか。
ただ言えたことは、「重なる偶然は、『必然』である。」
幕間(フィオ視点)、あなたはだあれ?への応援コメント
今さらですけどイサナについて分かった気がしますw
それにしても……フィオちゃんのその力は……(´゚ω゚`)
作者からの返信
おお、分かってしまいましたか。さすが黒メガネ様です…!
この子も、なかなかに曰く付きなのです。まだ先の話ですが、3人が抱える闇にも徐々に焦点を当てていくので、お楽しみに(?)(*゚▽゚)ノ
3-13、フィオの旅立ちへの応援コメント
シグルイくんが悲しいことを……。
君もまた光のもとに戻れる日がくるはず!
作者からの返信
青春というのは本当に眩しいものなのですよ…
黒メガネ様も、今生きる時を大切にしてくださいませ(´;ω;`)
3-10、戦い終わってへの応援コメント
年とは、取りたくないものである。(実感)
しかしだね、シグルイくん、君まだ若いほうだよねえ?
なのに、あのくらいの手傷で(えっ?)もうヘバってしまうなんて、なっとらんよ?(オイヲイ)
だから、もう、陽の高いうちから酒なんて飲んでないで、しっかりとしたもの食べなくちゃ!
「ねっ、シグさん。」
作者からの返信
一応、設定年齢は20代前半です…
まだまだ食べなくちゃいけない時期なんですが、飯より酒を優先させてしまっているので金がないのです
編集済
3-9、手負いの獣への応援コメント
“手負いの獣”とは、手痛いダメージを幾度も負い、怒りに猛った存在の事を指す。
或いはそれは、絶妙のコンビネイションを魅せる「剣」と「拳」の演舞や、まるで母娘鷹を彷彿とさせる「土」と「火」の競演で深手を負った「沼地の巨人」であったり。
或いは怒りに猛った巨人の反撃とでも言うような、全方位範囲攻撃で負傷した無職のおっさんだったり……。
しかし、生死の分かれ目はそこに出た。
いつもは「ヤル気」の”ヤ”の字や「一生懸命」とはかけ離れた自堕落な生活を貪ってきた者は、過去に滾らせた血を再沸騰させる。
果たして―――隠された鷹の爪、いや蒼き天狼の牙によって、巨躯は沈む。
その姿はもはや、町の居酒屋にてただ管を巻いていた無職の姿はなかったと言う……。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
自堕落な生活を送り続けた結果、追い詰められないと本気が出せない悲しい体質になってしまったのです
3-8、火霊術士《サラマンダー》への応援コメント
かつての土霊術師に拾われた「魔女っ娘」は、炎を操り支配する『火霊術師』だった。
その事により、朧げ幽かな記憶を頼りに思い出したことがある。
沼地の巨人は「火」が弱点。
経験豊富がこのパーティの中では唯一の取り柄である無職が指示を出す。
反撃の開始はこれからだ―――と。
3-7、針鎧巨人《グレンデル》への応援コメント
無関心を装いながらも……人との関わり合いを避けようとしていても、やはりその男にも温かな血は流れていた。
片や異形と化してしまった、かつての土霊術の使い手。
片や、記憶をなくし森を彷徨っていたところを、異形と化した土霊術師に拾われて育てられた孤児。
孤児が、例え異形とは言えど自分を育ててくれた者を「母」とそう認識するのにさほど時間はかからなかった。
そして今、この森にも異形と化した土霊術師にも差し迫る脅威。
「母」は「娘」を逃がすことを選択した。 けれど「娘」は「母」と離れたくはなかった。
加えて、こんな関係を知ってしまった新米勇者と半人半獣の格闘士は、自分たちの矜持のままに強敵に立ち向かって行く。
そして……面倒くさがりの無職おっさんは?
なけなしの“ヤル気”を奮い立たせる―――
作者からの返信
基本、面倒くさがりだけど仁義だけはかろうじて残っているのがこの男なのです
無職の戦いにご期待ください!
3-6、森の深淵、赤の巨大花への応援コメント
幼女を縛ってしまった咎で、最早無職ニートへの援護射撃一切なし。
しかも仲間だった少女どもからは白い目で見られるし……
だから、オレは、やってねえ!!
いくら弁明しようが、虚しく響くばかりである。
作者からの返信
無職の言葉は説得力がないですからね…
編集済
3-5、見てはならぬものへの応援コメント
無職オッサン、ついにたまりにたまった性欲爆発っスかあ?
もうこれは懲役300年は堅いっスねえ……
うう、シグルイさん信じてたのに……
オレは、やってねえ……
無職の弁明は、虚しく響くばかりで、ある。(合掌)
3-5、見てはならぬものへの応援コメント
無職がいい趣味してやがるw
感情の乏しい少女にやっちゃうとなんか背徳感がありますねw
3-4、鬼火《ウィルオウィスプ》?への応援コメント
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
りーすはひとだまをみてしまった!
りーすはふたたびしんでしまった……
おおりーすよしんでしまうとはなにごとじゃ
りーすはいきかえった…
以後冒頭へ戻り際限なくリープする。
あの、全然先に進まないんだが??
にーとののんべえはさすがにキレた
作者からの返信
リースはしんでないですよ!
めっちゃビビってしまっただけなのです笑
3-3、フィオロの森の怪異への応援コメント
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
うらめしやあぁぁ!
りーすは、しんでしまった。
しかしゆうれいは、じっとみつめている
どうやらりーすは、しんだふりをしているようだ
ゆうれいは、ひとなつこそうにりーすをみつめている
りーすはたまらずにげだしてしまった ……しかしまわりこまれてしまった!
さあーーーどうするリース君!
このまま幽霊から逃げてばかりでは勇者の名が廃るぞ!!w
3-1、望まぬ遭遇《エンカウント》への応援コメント
無職おっさん(呑ん兵衛属性)はレベルが上がって新たな称号「ヒモ」を手に入れた!
「それ以上言っちゃあダメだよ!」
リースくん、君は、優しいなあぁぁ……(しみぢみ)
作者からの返信
リース君は、気を遣おうとして余計に心を抉ってしまうこともある天然さんなのです
幕間(ユイファン視点)、旅立ちの日にへの応援コメント
今までは、小さく縮こまって自分の殻に籠りがちだった、半人半獣の少女。
けれどもう少女には、力の暴走があったとしても温かく迎えてくれる仲間がいる。
そして彼女をここまで育ててくれた、大恩ある師……
その師と別れを告げた時、自然と涙があふれ出ていた。
漸く言えた……感謝の言葉。
お陰で少女は一つ皮を破り、大きく世界に躍進する事になるのです。
作者からの返信
第一部は「旅立ち」がテーマなので、皆何かしらの試練を越えて元の居場所を巣立っていっています。この子は単なるヒロインではなく主人公に近い描き方をしているので、ぐんぐん成長していきますよ!
2-11、無職なオレが懐かれたらへの応援コメント
天然系炸裂! と言うか、最早リースくん「最強勇者」てことでいいです。(諦観)
作者からの返信
無知ゆえに純粋と言うのが、この子の本質なのです。
知らないから興味があると言う、ただそれだけのことなんですが、その心に無職も人狼もほだされてしまったわけですね
2-10、半月と少女への応援コメント
おや? これはもしや……助けられた少女達が次々と無職に惚れて、ハーレムルートに突入する展開か……?(;゚д゚)
作者からの返信
あくまでも増えていくのは仲間です!笑
女の子ばかりにはなりますが!
2-10、半月と少女への応援コメント
「ぶつからなきゃ、伝わらない事はある」
その言葉通り、二人とも正面からぶつかり合い、ぶつかり合った事で和解が出来た。
あとは、パーティのリーダーである新米勇者が、この事実をどう受け止め、受け入れるか。
たぶん……ですけど、リースくん知ってたんじゃないスかね?w
だからぁ、ユイファン必死の告白に「うん、それが何か?」とか言いそう……それでユイファン、ショックで落ち込んで……そこを飲んだくれ(もはや無職のおっさんとは言うまいよ)が上手くフォロー入れたりして……は、在り来たりだなぁ。(少しずつハードルを上げる悪いヤツ←)
2-8、半人狼《ハーフウルフ》への応援コメント
くっ……ズルい。無職なのに言ってることがいちいちカッコいい。これがラノベの力!?((゚□゚;))
作者からの返信
騙されはいけませんよ!
普段がだらしないので、たまに真面目になるとカッコよく見えてしまう錯覚です笑
2-8、半人狼《ハーフウルフ》への応援コメント
格闘士の少女の、今一歩踏み切れないでいる後ろめたい動機。
それは、少女自身が「半人狼」と言う事であった。
しかし少女は思う、自分は他人と違った特徴を持っている……しかもまだその本能的な力と言うのを使いこなせないでいる。
周りからの白い目……随分と晒されてきたのだろう。
だから、ここ最近仲良くなったと思っている新米の勇者に嫌われる―――距離を置かれてしまう、そう思っていた。
しかし無職の飲んだくれは、言う。 「そんなことは、ない」と。
どうしてそんな事が言える? 一体何を根拠に?
しかしユイファンも、リースやシグルイの事をあまりよく知らない。
ただ一つ言えたことは、無職の飲んだくれは、こう見えて昔は勇者一行の片翼を担った事もある存在。
経験だけは、モノを言う。
作者からの返信
コメントありがとうございます
まさに今回の戦いはユイファンがシグルイのことを“知らない”というのが鍵になります
お楽しみに〜♪
2-8、半人狼《ハーフウルフ》への応援コメント
無職の説得力がえげつなすぎる件について。
作者からの返信
普通、こんなだらしない男を仲間に誘おうとは思わないですからねー
多様性を認める心と世間知らずは紙一重なのです
2-6、ほの暗い湖の底にへの応援コメント
あのね、ユイファーン、あの無職オッサン何も出来ません、やりません空気醸してるけど、ただの格好つけ(ツンデレ属性)だからねーーーだから、惑わされるんじゃないっスよw
作者からの返信
能ある鷹は爪を隠すと言いますが、そこまで器用ではないのが無職の悲しいところなのです
2-4、淡水ガニは揚げるとうまいへの応援コメント
皆さん無職オッサンへの批難ゴー・ゴ・ゴーみたいですが……あえて弁護に回りまっス!
そりゃあね?現役バリバリの時ゃ、坂道なんざ屁でもないんスよぉー。
けどね?今じゃしがない無職のローニンてなヤツでして……テヘヘ、ねえ?だんなぁ。
そんなポンコツがですよ、今から気張れ―――て言われたところで、「ハイ、そうですか」て言えるわけないじゃないスかあ。
ですんでね?まあここは……大目に―――ちょちょいと……ねえ?
判決を申し渡す―――有罪(ギルティ)
作者からの返信
結局有罪なんですか!笑
自堕落な生活のツケが回ってきてしまったので自業自得ですが、生暖かい目で見守っていただければ幸いです
2-6、ほの暗い湖の底にへの応援コメント
なんだか某ホラー映画を彷彿とさせるサブタイトルですね……(笑)
作者からの返信
おお、よくご存知ですね!少々古い映画なのに
映画のタイトルをもじって章タイトルにするのはたまにやってしまいます笑
2-4、淡水ガニは揚げるとうまいへの応援コメント
いや、無職働け!w
一人高みの見物とはなんてやつだ……w
作者からの返信
日々楽をすることだけを考えて生きている男の姿です…
やる時はやるというか、やる時しかやらないとんでもないやつなのです
2-3、水源地の調査への応援コメント
無職のオッサン、盛大に「フラグ」を立てるの件。
いや、ねえ……そうした心情は判らなくもないっスよ。
けど、こう言ったモンて、そう言ってしまったら、必ず、絶対、「そうなる」ってお約束、決まり事みたいなのがあるわけでして……
しかも、今回のクエストには、新たなる「ワケアリ」同志の参入と。
うん、これで「なにか起こらない」って奇蹟が発生したら……
漏れなくリースちゃんが覚醒して、オラオラ系になってくれるそうです。(大嘘)
作者からの返信
実は、シグルイさんは設定上22歳なのでオッサンというほどでもないのですよ…すっかり呑んだくれてますが笑
3年前の彼が主人公だった頃を10代にしたかったため、このような年齢設定になりました
2-2、格闘士《セスタス》の少女への応援コメント
類は、友を呼ぶ―――と言うべきか、それとも新米勇者が敢えてそうした言葉遣いをしているか、は、定かではないが、リースの仲間(候補)らしき冒険者もまた、言葉遣いは男勝りなモノであった。
この町で武道を伝える道場の娘でもあり、その門下生。
新米勇者リースも羨むくらいの身体的特徴がある女子ではあるが、やはり無職オッサンを見る目は冷たいようで……
『いやだってなあ、オレ好きでこいつと一緒にいるんじゃないし……』(←けど放っておけない)
2-1、冒険の仲間への応援コメント
対人戦に心得のある者は、やはり、魔物との戦闘は不得手であった。
頭では理解しているものの、やはり長年染みついた慣習の所為で、割と簡単な魔獣でも苦戦をしてしまう事もしばしば。
けれど今では、実に頼りとなる師匠と即席のパーティを組み、何かと自分の至らない点を助言してもらっている。
ただ、新米勇者兼冒険者にも、少し以前に親しくなった友人がいたようで、実は今日という日が、その友人の修行の旅が明けて町へと戻ってくるのだと言う。
けれどどうやら新米勇者兼冒険者には少しばかり負い目があるようで?
それと言うのも、自分は「金床」で友人は「育って」いなさるようで……
負けるな、リース。 嘆くな、リース。 きっと君にも未来はあるさ。(遠ひ目)
作者からの返信
リースは、身軽さが強みです(擁護)
編集済
幕間(リース視点)、呪われた名前への応援コメント
その名は、その名こそは、名のある家のもの。
そしてやはり、駆け出しの新米勇者兼冒険者は、そうした家の出の者だった。
確かに家柄としては恵まれたのだろう。
何不自由のない食事に、何不自由のない教育、何不自由のない衣装の数々であったとしても、なにひとつみたされぬそのこころ……
だからこそ逃げてきた―――厳格であり且つ自分を家の為の出世の道具としか見ていない父と訣別した先に待っていたものとは、思いだにもしなかった「勇者の紋章」。
けれど駆け出しの新米勇者兼冒険者は思う。
これこそは神様からの思し召しなのだと。
そして呪われたその名『リースレイン』が家名に泥を塗る者となるか、はたまたは救世の主のものとなるかは……これからの彼女の選択次第である。
作者からの返信
実はいいとこのお嬢様だったリースです
この世界では、ミドルネームは貴族の証となっています!
1-15、銀色の月はただ静かにへの応援コメント
血の滴る様なおいしそうなお肉……イリスさまが物ほしそーに狙っているぞう?(笑)
1-14、夕焼けの帰り道への応援コメント
この男―――ツンデレさんだ!!
んモ~旦那ったら、素直じゃないんだからッ!
けど、素直になれないときってあるよね?(クスクスw)
作者からの返信
色々あって性格がねじ曲がってしまっているので、基本素直ではないのです笑
終幕、物語の始まりへの応援コメント
完結お疲れ様でした! 読むのが遅くなってすみません……。レビューで詳しい感想は書きましたが、本当に素晴らしい作品でした。読んでて胸が熱くなりました。僕もこんな壮大な物語を書けるようになりたいです……。
素晴らしい作品を読ませてくださりありがとうございました!(*≧∀≦*)✨
作者からの返信
KMT様
レビューありがとうございました!
最近カクヨムに顔を出さなくなっていたために反応が遅れて申し訳ありません💦
本当に、素敵なコメントをいただけて嬉しいです。作品を作って良かったと感動しています…!
仕事も落ち着いてきたので、まだちょくちょく戻ってこようかなと思っています。KMT様の小説もまた読ませていただきますね
また今後ともよろしくお願いします!(≧∀≦)