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2021年7月17日 14:14
交錯し合う互いの意思―――しかしそれは虚しくも悲しいまでにすれ違い様を映し出す。或いはあの時失った者達への挽歌の為―――或いはあの時失った者への手向けの為―――けれど無職は気付いていた。 自分たちが怨みに塗れ、絶望し、停滞している時に確かに育ちつつある若芽達を。要は、そこだった。無職と岩の勇者の決着を分かつたのは。岩の勇者には、岩の勇者だけしかいなかった。 確たる自身の強さに自惚れ、自分一人でどうにかなると思っていた。片や無職には、無職が忌避しがちだった仲間達がいる。 どうしても……と、懇願して已まなかった駆け出しの勇者達がいる。もうその結果は、歴然たるものだった……ので、ある。
作者からの返信
悲しみの牢獄に囚われた男たち1人は過去を見つめ続けた1人はちょっとだけ未来を見たその違いが生み出した決着なのです
2021年7月17日 11:31
おわ……った……? 呼吸も忘れるほどの熱いやり取り最高でした!
ありがとうございます!悪とは異なる正義である、と言う観念をいつも根底に置いて描くようにしているので、そう褒めていただけると嬉しいです(*≧∀≦*)
交錯し合う互いの意思―――しかしそれは虚しくも悲しいまでにすれ違い様を映し出す。
或いはあの時失った者達への挽歌の為―――
或いはあの時失った者への手向けの為―――
けれど無職は気付いていた。 自分たちが怨みに塗れ、絶望し、停滞している時に確かに育ちつつある若芽達を。
要は、そこだった。
無職と岩の勇者の決着を分かつたのは。
岩の勇者には、岩の勇者だけしかいなかった。 確たる自身の強さに自惚れ、自分一人でどうにかなると思っていた。
片や無職には、無職が忌避しがちだった仲間達がいる。 どうしても……と、懇願して已まなかった駆け出しの勇者達がいる。
もうその結果は、歴然たるものだった……ので、ある。
作者からの返信
悲しみの牢獄に囚われた男たち
1人は過去を見つめ続けた
1人はちょっとだけ未来を見た
その違いが生み出した決着なのです