応援コメント

4-12、正義執行」への応援コメント

  • 無職は、旧き戦友でもある「岩の勇者」と、会うのはどことなく忌んでいた。
    それは、無職が過去に遭った“例の一件”を知るのもそうだったし、どこかお互い気まずい雰囲気になるのが耐えられなかったからだ。
    ただ、今現在に限って言えば、少女勇者と岩の勇者を「一緒にしてはいけない」と言う思いからだった。

    果たしてそれは的中してしまう、この町の「祭」の最中に、いや前後に不可解な事件……「勇者失踪」などという一大事と、ゴーレム襲撃はここに一本の線で繋がった。
    そう、総ては岩の勇者が裏で糸を引いていた事。

    だがしかし納得がいかない。
    少女勇者よりはるか以前に「勇者」としての資質に目覚め、無職が現役の頃にも活躍していたはずの一人者が。

    ただ―――言う、岩の勇者は。
    『これは正義の執行だ』―――と。

    「正義」……誰の?何のための正義なのか。
    そして岩の勇者を襲った“絶望”とは?