応援コメント

6-1、聖樹《ユグドラ》」への応援コメント

  • ここは……うつしよとかくりよとの境―――その境で無職の男は、これまでの思い出をしばらく噛み締めていた。
    老練な槍使いに、少しばかり小生意気な赤毛の刻印術士―――そして締めくくりは、その存在自体に憧憬の念を抱いていた銀の勇者。

    もう、何も思い残すことはない。
    彼らと袂を分かってしまって随分と無駄な年月を……人生を送ってきたものだ。

    そしてやがて旅には終着点を向かえる事となる。
    その雄々しくも壮大な存在―――女神が創造をした、総ての始まりでもあり総ての終着とも言える「聖樹」……

    その輪廻の輪に、無職の男もやがては……