偽称の虚言者　ー虚ろを巡る魔女ー

自称「嘘つき」の事件からひと月後。ある日、要から小夜に「負けた」という謎の録音メッセージが届く。正義感の強い小夜は要が『魔女』と呼ばれる能力者がいる部屋に行ったことを突き止め、銃を手に単身そこへ乗り込んで行く。しかし小夜が乗り込んで行った先は、すでに過ぎ去った昭和56年の世界だった。そこで要は「ここにいるもう一人を殺す」という賭けをしている最中で、小夜はそんな要を止めるために『魔女』と賭けをするのだが……。

　この作品は『偽称の虚言者』シリーズ二作目となります。初めての方は前作『嘘を吐く正直者』を読んでいただけると、さらに楽しめるかと思います。