概要
アマチュア小説家の語彙ノート大公開。
輓近、プロの小説家の語彙の尠さに喫驚した愚生は、日本語の復興の一助にでもなれば、と覬覦し、広辞苑を三回ほど劉覧し、記録しておいた語彙ノートの(ごく)一部を公開することといたしました。簡素な文軆をもちあじにしているプロの作家様方に諠譁を売るつもりは厶いません。万一、愚生のような無名の書き手の言葉が、プロのかたがたの逆鱗にふれるのだとしたら、本作を未公開にすることも考覈しております。ただ、愚生の尊敬する鯨統一郎氏のおっしゃるように、『どんな小説が存在してもよい』という視座から、僭越ながら、現代の日本語の状況に一石ならず一礫をとうじようとぞんじあげる次第です。もしも、運命の悪戯で、本作の評判がよくなれば、四字熟語や慣用句を蒐集した語彙ノートも、できるかぎり公開してゆこうかとぞんじあげます。