第7話
最近の僕の毎日は充実してると思う。
主に下半身の方がね。
純君は何回ヤッても慣れないのかいつも顔を真っ赤にして恥ずかしそうにするから何度も初めてを繰り返してるようで少し楽しい。
「ゆき、理事長の仕事明日だって」
「明日かぁ……行こっかなぁ」
最近理事長のお仕事手伝ってなかったし…
「明日朝七時に理事長室だってさ。」
「はーい」
朝七時かぁ、準備したりするなら早起きしなきゃなぁ。
最近堕落してたし…起きれるかなぁ?
「翡翠、要は行くの?」
「今から聞きに行く所。」
「そっか。それなら行くって言ったら僕の部屋泊まって一緒に行こって伝えておいて。」
行かない場合豊の部屋に転がり込もうかな?
んぅー…要の傍が一番寝れるんだけどなぁ…何でだろう。
基本的に誰かが傍にいると落ち着かないし
安眠できないけど、要に触れてるとよく寝れるんだよなぁ…不思議だ。
「おっけー。
それじゃ明日遅刻しないようにな」
「はーい」
翡翠が部屋から出てったのを見て純君に連絡を入れた。
僕が居ない間に部屋来られても困るし。
あんまり自分のテリトリーに人居れたくないんだよね。
アレ以来純君の部屋か外でヤってるし。
「荷物詰めるか」
服と念の為のスーツとPCでしょ…
後歯ブラシとか入れればオッケーかな?
「どうしよう、やる事ないなぁ
…本でも読むか」
本棚から一冊取ってベットに寝そべる。
適当にとった本の中身は誰が置いたのかわからないが男同士の純愛を描く本だった。
純愛なんて僕が一番理解できないものじゃないか。
好きってなんなのかわからない僕にとって一番遠くて現実味のないモノ。
コンコン
「ゆき、いる?」
「入っていいよ」
本を閉じて起き上がると要が荷物を持って入って来た。
どうやら本を見てる間に結構時間が経っていたようだ。
「翡翠から伝言聞いて来たんだけど、晩御飯食べた?」
「まだー」
荷物を置いてコテンと首を傾げる要。
「そうだと思ってご飯作ってきた!
一緒に食べよっ!」
「食べるー!要のご飯久しぶりだなぁ」
要のご飯は、僕の好みドンピシャで僕の好物ランキングトップを占めている。
だけど中々作ってくれないんだよね…どうしてだろ。
「時間なかったし昨日の残りとかだけど…」
筑前煮と焼き鮭とお味噌汁とほうれん草のおひたし。
どれも僕がまた食べたかったモノだった。
「いただきます。
うん、やっぱり僕要のご飯が一番好き」
自然と笑みが溢れる。
豊のご飯は、これがおふくろの味ってものか!みたいな感じだけど
要のは、何ていうんだろ。食べると自然と笑顔になって元気になるというか…うーん例えるの難しいや
「アハハ、お世辞言っても何もあげないよ?
豊には勝てないもん」
「お世辞じゃなくて本気だよ?
僕がお世辞言わないの知ってるでしょ?」
「そ、そうだね。
ご飯も持って来たから沢山食べてね」
笑顔で白米をお椀についで渡してくれる要。
「要をお嫁さんに貰う人幸せだねぇ
毎日このご飯食べられるなんていいなぁ」
でも、要が誰かのモノになるのは少し嫌だなぁ。
「何言ってるの?僕はお嫁さんにはなれないんだよ?
これでもちゃんと男の子なんだから!」
プクッと頬を膨らましてキッと睨んでくる要。
可愛いだけなんだよなぁ
「要は可愛いからお嫁さんでいいの。」
「可愛くないもん!カッコイイって言ってよ!」
「えぇー、僕思ってもない事言うの得意じゃないんだよねぇ」
「もうっ!」
ぷんすこ怒る要を笑いながら楽しいご飯の時間を過ごした。
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