同じプロットからお話を書くという企画のものですが、ここまではじけた(でも真面目な)桜子はなかったように思います。字数は多いですが、そんなことは微塵も感じさせぬテンポの良さ。そして扱っている内容にはヘビーなものもあるのに、登場人物たちの語りや動きのおかげで、緩急軽重のバランス抜群で進むので、そのヘビーさも良い塩梅に味を出しています。とにかく登場人物が一人一人立っていて、とても面白い!一気に読めます。おすすめです。はぁーレビューの「ひとこと」は、読み終わって主人公へのシンクロです!
面白かった!!物語のように綺麗じゃない、といいながらお約束のような展開や物語よりのキャラクターが出てきます。でも綺麗で繊細じゃなく、もっと荒々しくて熱くて!個性的なキャラクターが生き生きしてます!あと先生同士も仲がいいし面白い!友だちとか高校のガヤガヤ感を思い出しながら楽しんで読みました!
THE.手のかかりそうな生徒である桜子と、人らしい感性がにじむ秋山先生を取り巻く群像を多視角でアプローチする面白い作品です。最初はライトな感覚で読めるのですが、ちょっとした日常からやんわりと深い悩みまで落ちていく本気の物語はすごく自然で面白いです。なにより人間味が良い作品。
同じプロットから小説を書く企画の参加作です。あらすじはオーソドックスですが、静かに熱いおっさん教師と、決して優等生とは言えない主人公桜子の交流を主軸に、多彩な登場人物の視点を交えながらお話が進んでいきます。おそらく企画参加作の中で登場人物の多様さと、桜子のセリフの量、そして視点の移動数では随一ではないでしょうか。読み口は軽いけど濃厚で多視点な青春ストーリー。おすすめの一作です。
こちらは、先生が生徒の悩みを聞くという共通プロットから執筆する企画の参加作なのですが、本作のそれはかなりハードです。とても過酷で重い。だけど、その深刻さをものともしないようなカラッとしたエネルギーに満ちていて、なんとも心地いいお話に仕上がっています。 2万字以上ありますが、圧倒的な勢いとノリに巻きこまれ、気がつけばラストにたどり着いている。そんな印象です。悩みを乗り越えるというよりも、なぎ倒すような(ほめてます)読後感もすっきり気持ちいい物語。このテンポ感、ぜひ体感してみてください。
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