概要
その一瞬、ただの水たまりが魔法の泉のように見えた
夏を目前に、つとめていた会社が倒産。失業したぼくは、ひょんなことからちいさな冒険をはじめた。
もうすぐ八月もおわるというのが信じられないようなギラギラ顔の太陽に見おろされながら、ぼくはよく知っている街の見知らぬ路地をテクテクと歩く。
もうすぐ八月もおわるというのが信じられないようなギラギラ顔の太陽に見おろされながら、ぼくはよく知っている街の見知らぬ路地をテクテクと歩く。
応援ありがとうございます。あなたの心にたくさんの福がおとずれますように!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!小説の書き方が参考になります!
無機物が生きている様な表現
【太陽から向けられる熱視線は情熱的すぎて…】
【太陽が秋のすまし顔に変わるまえに】
オーバーな表現
【身体中の水分を奪われて、カラッカラのミイラになってしまいそうだ】
【これを自由といわないでなにを自由という】
主人公の思考順序、思考のスピード、思考のセルフ修正の表現。一人称視点作品の醍醐味の一つの様な気がします。これにより思考のリアリティさと文面のユニークさが生まれてると思います。また端的に書くよりも文が長くなる事で読むスピードが遅くなります。これにより、読むスピード=読者の理解スピード、という理想的な配分が出来上がって、結果とても読みやすい文になっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!裏通りから表通りに出る途中、ぼくはそれをみつけた🌈
周囲に流されることなく、自分の考え方を持ち続けていたいという主人公の“ぼく”。
ぼくの会社は夏を前に倒産の憂き目をみますが、ぼくにとってはむしろ降って湧いた夏休みの到来です。
ふとしたきっかけで路地に入り、そこで見た光景に、『いつのまにかぼくにこびりついていたなにか』が『パラぽろとはがれ落ちていった』ような気になります。
そこで見た光景は、ぼく曰く、
――七色に輝く、魔法の泉――
そこから、ぼくの小さな冒険の日々が始まります。
ときに変質者に間違われもしましたが、お姫様にも出逢い、それは新たな世界を切り拓くチカラとなっていきます。
異世界転移の物語ではありません。
【…続きを読む