OLである。超能力以上の力?有 なんせ組長の娘。コンピュータスパイ?
倉田藤子 くらた とうこ 20歳と、南郷 竜也 なんごう りゅうや 25歳は、地方都市にある世界的コンピュータ会社の地方支店に勤める事務職社員なのである。
指示さられている仕事は現代のAIやスーパーコンピュータの基本技術となる、技術資料の翻訳とそのソフトの開発。
なんで?なんて二人は考えない。
毎日データ入力の仕事ばかり。でも、セッセと働く!私用であるが。セッセと励む。
そして、このふたりには、訳の分からない超能力があった。
トーコには、予知能力、テレパシーがあるらしい。
竜也には、瞬間移動の超能力があるらしい。ところが長年、本人たちも使い方がよく分かってない。だから、世界最高のコンピュータ環境を使わせてもらい、超能力の成功事例のデータベースを仕事にみせかけてセッセと作っている。
二人は知らぬ間に、アメリカ軍の技術をもつ世界のコンピュータ市場の80%を握る巨大会社と自社との史上最悪の産業スパイ事件にまきこまれてしまうのである。毎日の退屈な仕事の中で能力をみがきながら能力がやっと役立つ日がきた。ソフトコピー犯罪の法律がやっとできた時代の始まりです。