第2話 Aiクロニクル(OS編) 極普通ではない女の子
藤子(トーコ)は、超能力を持ち、親の組織暴力の力を持つ、ゴク普通?のOLである。
最初の1年は、新入社員研修と称して、東京のソフトウェア開発センターで、ほとんどデータ入力、単調で膨大な量の同じような作業であった。
ここからどういう訳か、藤子のデータベース作りは、次世代AIの基礎を作り上げてしまう。また、その性格から研修先の開発センター内に植え付けられた藤子の気風が、世界最高速、夢の量子コンピュータ開発に繋がる。後に分かる事ではあるが。藤子の男前で、気風の良い、いい加減で曖昧で面倒くさがり屋な性格が、AIシステムの基本定義の構築に、功を奏した。また、藤子のその性格が、量子コンピュータそのものだった。ゼロ0か、イチ1か⁉ではない!どちらかというと自分に都合の良い答えを見つけて来る。
藤子には生まれながらにして、超能力のようなものが備わっていた。人の心の声を聞く、人と心で会話する、という能力。それと予知能力だ。自分に備わった予知能力の方の使い方を導き出したい一心で、研修始めから指示され勉強させられデータベースを作らされた英語日本語翻訳システム用データベースの構築、それが、AIへの道を開いた。
AIは、とにかく沢山の事例をデータベースに貯め込み、比較抽出判断するやり方が主流。
藤子が研修中に考え、近くに居た者達に作らせたお勉強システム。
勉強のし方を片っ端から蓄えさせて、課題に対する答えを導き出し、自分で勉強したことにする。YES/NOではない、0でも1でもない。どっちでもない。取り敢えず経験してみて、正しくもなく、いいかげんなデータでもなんでも処理する。いいかげんなデータと曖昧なコンピュータの組み合わせ。
藤子の気風、負けることで得る物なんかない。負けを認めないから、絶対に負けない。感心がない、嫌なことは、直ぐに忘れる。正解は何か?を考えない。
自分が正解。即断。何でも自分の言う通りに動かす。を前提に行動している。
藤子の能力のお陰で、藤子の父親は、何度も窮地から救われた。しかし、その代償として、藤子は、両膝が思う様に曲がらないという後遺症を負うことになった。片膝は銃弾に打ち抜かれ、片足は、トラックに轢き潰された。藤子が、高校生になる前のこと。この原因や家庭、組のことを隠し通す藤子は、女子高校とかでは、学校ヒエラルキーの最下層に組み込まれ、いじめにあうこととなった。
父が衆議院議員になる前のことだ。
ある日の朝、藤子が父親に予言めいたことを言った。
藤子は、ハッ!として、朝、ベッドから飛び起きた。頭のなかに、映像は残っている。
銃口を向けられた父親の姿が見えた!一発の銃弾が、誰か?に向かっている⁉
それを、藤子は朝食時に、それとなく父親に告げた。父、源蔵は、ギクッとして、席を立つ。そして、あちらこちらに電話をし、慌ただしく動き始めた。
父、源蔵は、それが何処なのかを知りたく、それで藤子にその夢の周囲の景色を、しきりに聞いた。藤子は、ハッキリしていることだけを、懸命に思い出し、答えた。それを聞いた父、源蔵は、また慌ただしく電話をかけまくった。電話の相手に色々な指示を出していた。数々の手配をしようとしたのだ。しかし、その指示は既に遅すぎた、の感があったのだろう。
「ダメか、逃げるしかない!」
源蔵は、ため息とともに、はき捨てた。
源蔵は、昔、何度か藤子の予知めいた言葉と、起こった事を回顧する。藤子は、幼い時から、予言めいたことをたまに言う。そして、それがその通りになるのであった。
藤子が、二歳くらいの時であったろうか。
倉田家の夕餉の時のこと。数十匹の鯉が泳いでいる池のある日本庭園の様な庭を望む、倉田家のダイニングで、源蔵と妻と、幼児用の椅子に座った藤子が夕食をとっていた時である。外は真っ暗。何も見えない、そんな時だ。藤子が、突然、
「お父さん、誰か何人かで、お庭から、いっぱい鉄砲を撃ってくるよ」
「皆に、いっぱい当たって痛いんだよ」
と、恐々と言ったのだ。
(何を言っているのだ、この娘は?)
(ここには、若い組員のガードマンがイッパイ居る。有り得ない⁉)
源蔵は、そう思いはしたが、
「ここには誰も近づけないよ。安心おし」
と、幼子に言い聞かせ、安心させてやろうとした。源蔵は、藤子を見つめ、そして微笑みながら庭のハロゲンランプのスイッチを入れた。
(On)
昼間以上に明るくなった庭には、自動小銃をこちらに向け構えて、今にも発砲する寸前のヒットマンたちが四、五人照らし出されたのだ。源蔵は、直ぐに藤子と妻を抱えテーブルの下に潜り込んだ。テーブルに沿って置かれている庭に面した巨大で豪勢なソファーが、銃弾からの盾となってくれた。眩しいライトに目をやられたか、目を手で覆い隠しながら、彼らは今度は短銃を乱射し始めた。突然の銃声に、慌てて、倉田家のガードマンたちが庭に集結し始める。彼らは、慌てて手あたり次第に乱射とかしない。慣れたもので、一人ひとりを狙い撃ちにしていく。五、六発の銃声が鳴り響き、静まった。
警備隊長クラスの者が、ダイニングに飛び込んで来た。
「社長、大丈夫ですか?」(組長、おやじとは、絶対に言わない)
(今回も、藤子の言っていることは、本当の事であろう)
藤子は朝食時に、源蔵に告げた。
「銃口を向けられた父親の姿が見えた」
源蔵には心当たりがある。抗争が起こる!組を、自分を、狙っている者がいる。
広島を仕切る任侠会(にんきょうかい)から、倉田組に、今回、膨大な利権獲得が可能な、競艇場建設の仕事の入札から降りるよう、圧力をかけてきたのだ。源蔵は、それを一蹴して、申し入れに来た任侠会の幹部を、酒浸り、女浸りにして街を流れる河に沈めさせた。その任侠会組員に同席していた県の議員たちも、酒浸り、女浸りにして、美人局方式で、スキャンダル写真を撮っておいて、今後は倉田の言う事を聞くように、脅しておいたのだ。
そこで、今回の藤子の予言?である。
「銃口を向けられた父親の姿が見えた!一発の銃弾が、誰か?に向かっている⁉」
間違いなく、任侠会の報復は既に、手はずが整っているであろう。かなり以前から。
任侠会の幹部は、競艇場関連入札に関係している議員たちを呉広町の小料理屋に残して、倉田組長の源蔵のところに申し入れに来た。
源蔵は、曖昧に、
「検討しておくヨ」
と返答してから、ある程度の現金をその任侠会の幹部に渡し、市内で遊んで帰るよう、むげに追い返したりはせず、ある程度の店を紹介した。
任侠会の幹部は、小料理屋に戻ると直ぐに、源蔵に紹介された市内一の高級クラブに議員たちと出かけて行ったのである。
源蔵の事務所は、高級クラブのクレオパトラという店から、任侠会の幹部、議員たちが来たとの連絡を受けた。
源蔵は、繁華街に張っていた網に獲物がかかったことを知り、直ぐに組の若い衆に指示を出す。
見た目は優男(やさおとこ)であるが、屈強な組の若い衆をクラブのボーイの恰好で二人、店に入りこませたのだ。
そして、その高級クラブのクレオパトラという店に、県内一の美人といわれる、組関係の店のホステス、和恵を送り込んだ。男ならば誰でも欲情するであろう、パックリと胸元、ひざ元が割れたドレスで、クレオパトラに入り込んだのだった。
広島の任侠会の幹部組員を欲情させ、あばれさせ、弱々しいボーイに扮した若者に店の外に連れ出させて、河に沈めさせる計画である。後は、知り合いの警察官たち、刑事たちに処理をさせる。
和江が、クレオパトトラに現れた。
広島の任侠会の幹部組員は、その容姿に、ひとめで虜になってしまったのである。 和恵の妖艶かつ欲情的な、男を誘うその仕草に、酒の力もあり、和恵のドレスの股あたりまで手を入れて、なぜまくって来た。そして、下着の中まで手を入れてきたのである。
その光景を笑いながら楽しむ議員達とは、別に、馬鹿にしたような薄ら笑いで、目を合わせる二人の黒服、ボーイがいた。
和江は、オーバーアクションで嫌がった。
そこに、弱々しいボーイが来て広島の組の幹部に注意をする。
広島の任侠会の幹部組員は、ボーイの注意に対して、
「俺様を誰だと思ってやがる!俺が怖くないのか?」
と、酔いながらもわめいた。彼は酒の力もあり、気が大きくなるばかりか、状況判断が甘くなっている。
広島の組、任侠会の幹部は、注意してくる、ボーイを掴み脅した。
そこでボーイは逃げるようにしながら、ズルズルと二人で店の外に出たのだ。
そのボーイは、広島の組員に低調に詫びながら帰りを促すかのよう、エレベータで一階まで連れて行き、すぐさま、路地にその広島の組員を連れ込んだ。
その優男のボーイは、いきなり手ごわい呉広町の倉田組、闘争派組員に変貌した‼
広島の組員の口に、女性のパンティーを詰め込み、銃口も口に詰め込んだ。
「お兄さん、是、欲しかったんでしょう?」
そこで、銃をより口の奥に入れ込み、
「さっき和恵さんにもらっておきましたよ!サイレンサーとしてね」
と、言いながら銃の引き金を引いた。
下着は銃のサイレンサー(防音器)の役目になっている。
低く鈍い銃声に広島の組員は路地に崩れ落ちたのだった。
そのボーイは、もう一人の倉田組の組員の助けをかりて、広島の任侠会の幹部組員を車に運び込んだ。そして、街の中心を流れている、ヘドロだらけの河にその男を投げ入れた。
酔っ払いが、誤って河に落ちた体である。
ボーイに扮していた男は、組長に始末し終わったことの連絡を入れた。この河に叩き込まれたら、息あるものも、息絶えるであろう。この河は、終戦後しばらくしてからズ~っと、ドブさらい、ヘドロ除去をしていた。どこかの会社が仕切っているのだろうが、工事は永遠に終わる気配がなかった。この河のヘドロの匂いは、街の商店街にこもっていた。
源蔵は、広島の任侠会の幹部組員と一緒に、クラブに来ていた県議員たちは、クラブの女たちと、組の系列ホテルに行かせ、遊ばせていた。
これら議員の中では一番格上とみられる議員のホテルの部屋には、源蔵、自らが入った。そして、他の部屋には、倉田組組員が入った。
本能のまま、好きなことをやっている最中に、開けられたドアに驚き、議員たちは源蔵たちを呆然と見つめる。
そして、源蔵他、組員は、
「お楽しみでお忙しいところ、失礼いたします。倉田組のものです」
と自己紹介した。
しかし、議員たちは、
「なんだ!君達は」
「我々が誰だか知っているのか?」
「ただではすまさんぞ!」
と、怒り心頭である。
(そりゃそうだろうナ)
と思う源蔵である。
「失礼しました。クラブ クレオパトラから、店の女たちが、数名の男たちに連れ去られたと連絡がありましたもので、ここに乗り込みました。今、警察署員もコチラに向かっているとのことです。あまり醜態をお見せすることもお勧めではございませんので、我々が手引きさせて頂きます。どうぞ、私に付いて来て下さい」
と、源蔵は議員たちを、あくまでも丁寧に誘導するつもりだ。
全ての議員を丁重に部屋の外の廊下に出し、一列に並ばせた。裸ではなんなので、ガウンは着ていただいている。
議員たちはホテルの廊下に一列に並ばされて、ホテルの管理室へ案内された。そして、室中に全員招き入れられた。
そこには、各部屋のモニター画面があり、議員たちの行為は、ライブではなく、録画再生モードにして、鮮明に録画再生されていたのだ。各議員の淫らな行為を、監視室の組員が、指をさして笑っている。
「なんだ?このオヤジ、変態かよ⁉」
源蔵は、咳払いをひとつして、組員たちの笑いを制した。そして、
「今、警察署員が来ますが、拉致ではない証拠映像としてコレらを警察に提出してよろしいでしょうか?」
と議員たちを、睨みつけて、威圧したのだ。
議長格の戸山という男が、
「倉田さん、今回の映像は勘弁願いたい」
と懇願する。
「ここにいるもの全員で、あなたをバックアップしていく所存ですので」
と訴えた。
「分かりました」
それに、源蔵は、あっさり答えた。
「それでは、ただちにお部屋にお戻りください。興ざめだったと思いますので、ワイン、シャンパンとともに、もう一人女を手配しておきましたのでお部屋にお戻りください。もう手配は整っていると思いますので」
と、呟き源蔵は、組の幹部クラスの男を見て、顎で指示をだす。
広島任侠会の男を始末するとともに、議員までも誑し込んだので、任侠会に行くはずであった競艇場建築の土建利権を全て、源蔵の組は手に入れたのだった。
会場建設はもとより、警備、清掃、発券、換金までの総合的大型の利権である。
それ以降、県での公共施設の建設の入札落札に筋道がついたのだ。港、空港、橋、道路、展示会場、焼却炉、あらゆる利権が源蔵たちに入ってくるようになった。怖いくらいに。
源蔵は、
「議員ねえ~、悪くないかも、、、、」
と少し考えたのだった。
今、任侠会の報復にさらされると思った源蔵は、若頭の香川(藤子の幼馴染、同い年、舎弟の崇の父親)に、倉田家の逃亡を手配させた。大阪に一時退避する。ここはひとつ大阪の友人一家に世話になり、起死回生を
源蔵の一家は、自宅から車に乗り込み、急いで広島の駅に向かった。高台の家を出て、街の商店街へと下り、海沿いの国道を使い急ぎ広島に向かう予定だ。商店街近くに来た時、ふと、藤子に、香川 崇(かがわ たかし)の姿が車の脇にあるのが目に入った。
(銃弾は、崇に向かって行くのだろうか?)
藤子は、中学生になってから、幼馴染、舎弟、ボディーガードの同級生、サーファー気取りの香川崇(かがわ たかし)と呉広町の西端にある海にいることが多くなった。
広島の片田舎の少年、崇が、シティーボーイを気取ってサーフィンなるものを始めたのだ。穏やかな瀬戸内海では、フェリー客船とか、潜水艦とかが通った後でないと、波は来ない。
崇と藤子、親同士がヤクザで主従関係にあるため、幼馴染ではあるが、二人には、生まれながらに主従関係が存在していた。崇の親はヤクザ、その類である。倉田組若頭。組長は藤子の父、倉田源蔵だ。
二人は幼いころから、何時も一緒にいた。何時の頃からか、シティーボーイを気取った男が、崇に付き纏ってきたが、崇は、藤子と二人だけになる事への照れ隠しもあって、許している。
崇は、穏やかな海から上がり、そして、藤子と並んで夕日を眺めた。二人で……
正確には二人ではない。三人だ。何時も、崇に憧れているらしい、自分達よりは年上らしき、田舎のシティーボーイ、南郷ナニガシ?が、後ろに控えていた。
急いで広島の駅に向かった倉田一家の車の中から、藤子には、崇の姿が目に入った。
「タカシ、早く、家に戻って!」
藤子は、車の窓をおろし、崇に叫んだ。しかし、崇には聞こえない。呑気に詩を歌いながら自転車をこいでいる。耳にはイヤホンがある。音楽でも聴いているのであろう。外からの音は全く聞こえていない様だ。
「止めて!」
と、藤子は運転手に叫んだ。そして、車が止まるなり、ドアを開け、崇に向かって走って行ったのだった。
藤子の母親と、源蔵は、車に戻るよう、叫ぶ。
「やめろ!戻れ!」
銃弾の向かう先、それは正確には崇ではなく、藤子だった。藤子は、頑丈な装甲車のような車から出てきたところを狙われた。
弾丸は藤子の右足膝に当たった。その後、二発の発砲音がした。倉田一家を乗せていた車の助手席から若い男が飛び出して来て、右手にある小銃で、藤子の方に向かって来たトラックの運転席目がけて撃ったのだ。
トラックが藤子の方に向かって来た。倉田組の若い男が発砲した銃弾が、トラックの運転手にあたり、トラックは、制御する主を失い、崇に向かって行った。
藤子は崇をかばう。
崇を突き飛ばしたが、藤子は自分がトラックに轢かれてしまったのだ。藤子は、左足を砕かれた。
倉田一家は、血だらけの藤子を、直ぐに車に担ぎ戻した。
泣き叫ぶ母親。
窓を開け、叫び、周囲に指示を出している源蔵。
広島駅の新幹線乗り場で、倉田一家は、藤子を背負った若頭、香川とグリーン車列に並んだ。そこへ、黒いスーツに黒いサングラス、黒ずくめの四人の集団が、改札階からホームへの階段を走り上って来た。いかにも、ヒットマンです、という服装である。彼らの制服、作業服なのだ。
四人の集団がホームへの階段を登り切り、現れて、右手に短銃を握り、倉田家を目指して走って来た。
藤子は、駅に向かう途中でも、父、源蔵が襲撃され、眉間を銃で打ち抜かれる予知、頭の中の映像が消えないのに怯えていた。
(やはり、あのことは、起こるのだ‼流石の父も、襲撃を回避できなかったか)
と思った。
(予知は、これか⁉)
藤子は、頭に突然浮かぶ光景が、予知なのか?正しい未来の事なのか、未だ、分からないことを悔やんでいたのだ。
倉田一家は、グリーン列から走って離れ、前方向に逃げた。
黒ずくめの四人の集団は、やはり、こちらを追ってくる。
列車発車の合図が出たところで、藤子たちは、適当な車両に飛び乗った。間一髪、危機を逃れたかに思えたが、集団の一人に追いつかれてしまった。しかし、彼が発砲する寸前のところで彼の手に持つ銃が、新幹線の閉まるドアに挟まれのだ。
発車のアナウンスとサイレンの音が響く。
「閉まるドアに、ご注意ください」
銃口は、源蔵のほうを向いている。男は、一発引き金を引いたところで列車を離れた。手を離さなければ、彼は、列車に引きずられることになるから。
ドアには、挟まれたままの拳銃が、硝煙を上げたまま残っていた。
源蔵は、銃弾が僅かに顔をカスッタだけのようで、致命傷はないらしい。源蔵は、暫くして起き上がり、
「あ~、びっくりした」
と、一息ついていた。
倉田組のお付きのものが、離行くホームを顧みた時、銃撃した一人を、勇敢にも若い駅員が、捕まえていた。彼は銃撃犯をホームにねじ伏せている。正義感の塊のような若者である。昔から、正義感は、破滅の象徴、と言われているのを知らないのだろうか。必死で逃げようとした暴力団組員を捕まえてホームに、ねじ伏せているのだ。危なっかしい。
案の定、他の仲間が、その場に集まって来て、勇敢な駅員にむかって、
「何しとん?」
と、尋ねる。
若い駅員は、にっこり笑い、捕まえてやったぜ!と満足そうな顔だ。
それと同時に、暴力団の他の仲間に、彼は発砲された。一人一発ずつ。三発。正義感の強そうな駅員、若者は、ホームに血だらけになって転がった。
結局、藤子は、広島の市内の病院には連れていかれなかった。崇の父の手引きで、藤子の父親、母親と大阪に逃れ、その逃避先の病院で治療が、密かに、行われた。が、時間が経ちすぎていた。藤子は、後に、後遺症とイジメに、苦しむことになる。 藤子の両足の膝が曲がり難くなっていた。
倉田家は、大阪の全国的組織暴力団にかくまわれた。
ここに居れば、死ぬまで何の苦労も無いであろう⁉
ただし、いつ死ぬかは、分からないのであるが、、、、
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